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芥川の「春の夜は」に「詩韻含英」という本が出ます。中国語の本なので、「詩韻含英」の漢字の意味がよくわかりません。それとも、日本語の辞書も百科事典に見つかりません。「詩韻含英」はどんな本ですか。「詩韻含英」の「英」は英語という意味ですか。英語に描かれている何かの詩に関する辞書ですか。

ありがとうございます。

”まるまると肥つた紳士が一人ひとり、「詩韻含英しゐんがんえい」を拡げながら、未いまだに春宵しゆんせう[#ルビの「しゆんせう」は底本では「しゆうせう」]の詩を考へてゐる。”

A 回答 (2件)

資料ですが。


https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/895047
詩韻含英異同弁 地
図書 劉文蔚 撰, 内田尚長 編. 前川源七郎等, 明12.7, <186-36>

詩韻含英異同弁 天
図書 劉文蔚 撰, 内田尚長 編. 前川源七郎等, 明12.7, <186-36>

詩韻含英異同弁 玄
図書 劉文蔚 撰, 内田尚長 編. 前川源七郎等, 明12.7, <186-36>

詩韻含英異同弁 黄
図書 劉文蔚 撰, 内田尚長 編. 前川源七郎等, 明12.7, <186-36>
と4冊あるようです。
タイトル読み =シイン ガンエイ イドウベン

漢詩のようです。
http://zenkanren.sakura.ne.jp/02toukoukikou/26sy …
(2008年02月15日)
この一冊・「詩韻精英」
全漢詩連顧問  濱 久雄
 最近、待望の『詩韻精英』が、神田の松雲堂から再販されました。本書は昭和57年5月に、松雲堂書店により復刻されましたが、3年で在庫がなくなるほどの売れ行きで、再販を求める方も多い名著でした。

 『詩韻精英』は、明治13年に南越の篤学者、池田観によって編集されたもので、幕末・明治を代表する漢詩人、大沼枕山が本書に序文を寄せています。その中で枕山は本書を高く評価し、『詩韻含英』・『韻府一隅[いんぷいちぐう]』・『詩韻珠?[しゅき]』の三書は廃すべきか、と述べているほどです。本書は『詩韻含英異同弁』の内容をふくらませたもので、次のような特色があります。

(1) 『詩韻含英』と同様に、詩語の平仄を明らかにしているが、その数も多くなっている。なお、『詩韻含英』は平仄の区別のしるしを-で示すが、本書ではヽを用いる。

(2) 頭字韻が明記されている。頭字韻とは、詩に用いられる熟語の頭字を韻に配列したのもので、作詩に便益を与えた。そこで、わが国でも、津藩の津坂東陽の子息、津坂拙脩が東陽の意を受け継ぎ、『頭字韻』と称する詩書を天保三年に出版したほどである。これは清代の余春亭が著した『詩韻珠?』から収録したものである。

(3) 平韻の対語[ついご]を多く取り上げているので、特に律詩を作成する場合、大いに参考となる。そして、仄韻には、これに対して「摘句」として、諸家の名句を掲げている。

(4) 頭注(欄外に記された注釈)に、詩の熟語の出典を明らかにし、短文を添えている。これを大沼枕山も高く評価しているのである。ただ漢文で記されているので難しいが、辞書を丹念に引いて解読すれば、実力の養成にもなる。

 なお、本書の大きさは『詩韻含英』と同じですが、1300頁で分厚くなっています。価格は9000円プラス消費税です。
とあります。
「「詩韻含英」という本はどんな本ですか。」の回答画像2
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「詩韻含英」は「英語の誌」と言う意味です。

『詩韻含英異同弁』で「人」の文字を調べてみましょう。

『詩韻含英異同弁』は全漢文の本なので、最初はかなり抵抗があると思いますが、これも慣れてくると漢文を特に意識しなくても使うことができるようになります。

さて、まずは最初に文字の「韻」を調べないといけません。それには「漢和辞典」を使います。すると「人」の字は「真韻」であることが分かります。

つぎに『詩韻含英異同弁』から「真韻」の部分を探します。


見つかったならば、その項目から「人」の字を探します。


「人」の字の項目には一文字と「|」の組み合わせが並んでいますが、これは「|」の部分には「人」の字が来ることを意味します。

熟語の最初のグループは「仄字」から始まる熟語が並んでいます。つまり「小-」「美-」「野-」など多くの熟語があり、「小、美、野」字は、いづれも「仄字」になります。

そして、このグループの最後の熟語「廢-」の下に横線「_」で区切りがありますが、これは次からの熟語が「平字」から始まる熟語になることを意味しています。

つまり「幽-」の場合であれば、「幽」字は「平字」ということになります。このグループには、「閑-」「詩-」「仙-」など、やはり多くの熟語がありますが、「閑、詩、仙」字は、いづれも「平字」になります。

また、三字グループは、「失意-」(仄仄-)、「岐路-」(平仄-)、「非常-」(平平-)や「読書-」(仄平-)などのように平仄が変わる部分に横線「_」で区切って熟語が列挙されています。

それでは同様に「客」字を「漢和辞典」で調べると「陌韻」であることが分かるので、同じように「陌韻」の部分から「客」字を探すと、「俗-」「幽-」「青眼-」「垂綸-」「青雲-」などのように熟語が多く列挙されています。

ただし、意味は掲載されていないので漢和辞典は手放せませんし、最初に文字が属する「韻」を調べるときにも漢和辞典は必須の道具ということになります。

さて、如何でしたでしょうか。
「平仄両様」の文字から『詩韻含英異同弁』の使い方(簡単すぎる説明ですが)まで、駆け足で見てきました。

ただ、初心者が最初から、この作業を延々繰り返していては、一詩を完成させるのにあまりにも時間が掛かり過ぎます。

その作業を多少なりとも軽減してくれるのが、「詩語表」です。ぜひ、手元に「詩語表」を置いて、作詩してみましょう。そして、そこから『詩韻含英異同弁』のような「韻書」を利用して「詩語」の幅を広げていきましょう。

さて、下手な説明、かつ急ぎ足で説明してきましたが、きっと漢詩を作るという作業は、とても面倒だと思われたことでしょう。でも、この面倒さも楽しみであり、醍醐味でもあるわけです。さらには、漢和辞典や詩韻含英異同弁を読んでいると今まで知らなかった言葉や故事なども知ることができます。

物事の効率も大事ですが、そればかりでなく、こんな面倒なことをしてみようと思う人も結構います。まだ、漢詩づくりをためらっている方、ぜひ、挑戦して見てください。

詩の優劣とか巧拙とか、それも大切でしょうが、それよりも、
知らなかったことを知ることができる。何と楽しいことでしょう。
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