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第二次大戦の日本に三式弾があったように大中型主砲で扱う対空用の砲弾みたいなのは当時各国の海軍にありましたか?

A 回答 (4件)

爆撃機が


設定した高度で破裂する高射砲弾の間を縫って
飛行する映像なり映画はよく見ますね。
近接信管の砲弾のおかげで神風はほとんど艦艇にたどり着くことさえできなかったはずです。
以下ウィキの概要です。本文を確認してください。

近接信管(きんせつしんかん 英語: Proximity fuze)は、砲弾が目標物に命中しなくとも一定の近傍範囲内に達すれば起爆できる信管をいう。太平洋戦争期間中にアメリカ海軍の艦対空砲弾頭信管に採用され、命中率を飛躍的に向上させる効果が確認されたことにより注目された。目標検知方式は電波式以外に光学式、音響式、磁気検知式が開発され、魚雷等の信管にも応用されている。

最大の長所は目標に直撃しなくてもその近くで爆発することにより、砲弾を炸裂させ目標物に対しダメージを与えることができる点にある。二番目の長所は砲身の摩耗、装薬ロットのバラツキ、気温や気圧、降雨の影響による砲弾の初速や弾道バラツキに影響されないで信管が作動する点にある。時限信管は砲弾側のバラツキに対しては対応できない。三番目の長所は時限の設定作業が不要になる事で発射速度の向上に寄与した。これは従来の攻撃機よりも高速、短時間で接近するカミカゼ特攻機に有効であった。

現在の正式な呼称は "Proximity fuze"。太平洋戦争当時のアメリカ軍の情報秘匿通称から取って「VT信管」(Variable-Time fuze) とも呼ばれることがある。略意については、(兵器局VセクションのT計画で開発された信管)との説もある[1]。またこの信管を「マジック・ヒューズ」と呼称していたこともある。
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未だに「日本軍の装備はスゲー」と盲信している人が少なくないんだけど・・・



「みんな同じようなことを考えていた」というのは軍隊も同じ。
高射砲(対空砲)は、航空機という高速三次元機動を行う標的に対する砲撃で、砲弾の直撃は困難。
第二次世界大戦の初頭には、一定時間の飛翔で空中爆発して飛散する破片により被害を与える「時限信管」を採用した砲弾が、世界中の軍隊の”標準装備”になっていた。

ところが、時限信管では発射時の”想定”で時間を設定するため、設定に時間が掛かったり、標的の予想外の動きで、十分なダメージを与えられないコトもあり得る(つーか、理想的なタイミングの設定が難しすぎる)。
そのため、これも日独米英など世界中で、標的に接近したことを感知して有効距離で爆発すり「近接信管」の研究・開発が進められていたんだけど、打二次世界大戦中に実用化に成功したのはアメリカの「VT信管」だけだった。

因みに、日本の三式弾が時限信管の不発で米軍に鹵獲されたコトがあるけど、VT信管には一定のスピンを経過した時点で自爆して軍事機密を守る機能も組み込まれていた。
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諸外国にあったかと言われると、ありませんでした。


そもそも対空砲の射程は約10㎞で、中・大口径の主砲はそれ以上の
敵に対するものですが、10㎞先の敵にはほぼ当たりません。
三式弾は一種の榴弾なので散弾銃のように広がりますが、
通常弾の対空砲は金属片での破壊で三式弾は焼夷弾なので
焼夷弾は当たっても破壊力が小さい分効果が低いため
イメージでいうと宝くじの1等の前後賞があるかないかくらい。
なので、諸外国は高角砲や対空機銃に重点を置いています。



別に日本がえらいという訳ではありませんが、こういう話になると
「米国のVT信管の方はすごい」という人がいます。
実際に米軍の資料から特攻隊を撃墜した数の比較を見てみましょう。

  1944年 10月 11月 12月 翌1月
5インチ(通常) 15   5   9  35
5インチ(VT) 65   6   4   8
3インチ(通常) 15   1   0   4
40ミリ機銃  235  27  33 305

実は迎撃の効果を見れば対空機銃の方が圧倒的に有効でした。
近くで爆発すると言っても、弾が近くに行かなければ有効ではありません。
日本軍の場合、後期はレーダー対策として低空飛行で接近したので
いざ狙うときには近すぎて機銃の方が有効でした。
また、「でもマリアナの七面鳥撃ち」で有効だった」と
反論されますが、実はマリアナ沖で撃墜された378機のうち
対空砲での撃墜は19機と多くはありません。
ほとんどは航空管制と艦戦による迎撃によるもの。
VT信管の構造はすごいけど、効果としては三式弾と変わりません。

ちなみに、三式弾は対地攻撃としてはそれなりに優秀でした。
あたりまえですが、VT信管の対空砲は対地攻撃に使えません。
しかし、似た構造の近接信管を対地攻撃の爆弾に採用しました。
でも、近接信管の構造が敵にばれるのを恐れるあまり、
実戦で使われたのはバルジの戦いという第二次大戦の末期。
近接信管がWW2で有効だったかというと、非常にびみょ~でした。
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流石に、戦艦主砲用対空焼夷散弾なぞというゲテモノ兵器を開発したのは日本海軍くらいです。


ある意味、世界を三歩先んじた兵器でした(苦笑)

戦艦主砲という、当時の艦載兵器としては最長の射程と射高を誇る兵器を対空攻撃に活用しよう、という発想自体は頷けるものがあります。
ただ、発砲間隔の長さ(機関砲は秒間数発、高射砲は数秒間隔、主砲は次弾まで数十秒)や旋回速度を考えると、使い所がごく限られるのは事実なので、他国海軍が戦艦主砲を積極的に対空用に用いなかったことも頷けます。

各国海軍においても、対地艦砲射撃などのために戦艦用の榴弾が用意されていましたから、三式弾の真似事はやる気になれば他国海軍でもある程度できましたし、結果論としてはそれで必要十分であったとも言えます。
これで、もっと三式弾が威力を発揮して、例えば第二次ソロモン海戦や南太平洋海戦で米軍空母艦載機部隊や陸上機部隊を落としまくっていたら、各国海軍でも戦艦主砲用対空弾の開発を開始したのでしょうが・・・・・・・

戦後は戦艦どころか重巡洋艦ですら使い道が消滅してしまった(対空用途ならミサイルの方が遥かに有効、唯一効果を認められた対地艦砲射撃ですらコスパが悪過ぎてあまり用いられていない)ので、大口径対空砲弾の研究開発自体なされたことはなかったようです(技術者のメモ書き程度のアイデアとしてはあったかもしれませんが)。
何らかの事情で対空ミサイルの開発が史実より大幅に遅延した世界線なら、例えばベトナム戦争でミグやツポレフ相手に主砲を発射するニュージャージー、などという光景が見られたかもしれません。
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