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公共図書館について勉強しています。
新刊、ベストセラーの大量複本購入の良い点悪い点について皆さんの意見を聞きたいです。
私は・・・
良い点:順番を待たなくても、地域の人のリクエストにすぐこたえられる。
悪い点:図書館の購入予算が少ないので他の本を買う余裕がなくなる。作家に印税が入らなくなる。
などを考えているのですが・・・。
よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

あと、スペースの問題もありますね。


ベストセラーといってもいつかブームは去っていくものです。
たとえ、ロングセラーになっても1館に同じ本が30冊は不要です。
ブームが去ったあと、1棚全部同じ本、しかも貸し出しされるのはわずかという状況では困りますよね。
(たいてい3冊~5冊ぐらいでも十分対応できるようになるそうです)

さて、そうなった場合、残りの27冊(25冊)の本はどうしましょう?
捨てるかリサイクルですね。その場合、除籍という作業が必要になります。
図書館の所蔵データから抹消し、その本自体に装備されていたラベルや蔵書印にも除籍本であることがわかるようにします。
人の手がかかる作業です。つまり人件費がかかるということでもあります。
図書館の棚も書庫も無限ではありません。限られたスペースを有効に利用するには、しなくてはならない作業です。
でも、それをベストセラーが出るたび繰り返すというのは、どうでしょうか?

わたしは、それにかかる資料費、人件費を、もっと他のことに使ってほしいと考えます。
ベストセラーにはならなくても、有用な本や調査資料はたくさんあります。
そういう本に限って、いざという時必要になってくるものです。
ベストセラーの大量購入には、そういういざという時に必要な本の存在を脅かす弊害があると思います。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなってしまってすみません。回答ありがとうございました。
除籍という作業があるとは知りませんでした。スペースは限られているのだからいつかは図書館からなくなるのだろうけど、ちゃんと考えたことはなかったので・・・。勉強になりました。

お礼日時:2002/05/29 19:31

 こんにちは。

既に意見も出尽くしのようですが、日曜の日経の読書欄にこの件に関する話題が有りましたので、それを加えておきます。ペンクラブの部会の討議の結果と言うことです。
 これによると、今問題になっているのは、質問に有るような著作権の侵害に類するものより、「特定の、しかも放って置いても順調に売れ行きを伸ばすような本を大量に図書館が購入することで、他の数多くの著作者が割りをくっているのではないか」ということのようです。本来の図書館の役割である、広く本を購入し公開するという役割を放棄していると訴えています。
 ペンクラブとしてはもっと先のことを見ているようですね。もっとも、この稿の新聞記者の論調は、結局は小さなパイを取り合っているだけではないか、というかなり厳しいものですが。
 個人的には、ベストセラーなど要らない、とまでは言いませんが、利用制限は必要だと考えます。予約が詰っている本に付いては貸し出し日数を短縮するとか、利用可能の連絡をして翌日以内に取りに来ない時には取り消し(その代わり各人の都合も有るだろうから、連絡の際に順番の繰り下げを申し出れば一定回数までは認める)とか、・・・。
 尚、私の利用している公立図書館の館員が作っている非公式図書館ページが有ります。年間利用回数トップ○○、予約数トップ××といったデータが出ていますので、よろしかったら見てみて下さい。直接そちらの担当と話せる機会も有るかと思います。

参考URL:http://homepage1.nifty.com/funana/
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
利用制限があればもっと問題なく利用できるようになりそうですね。やっぱりそういう規則は必要だと私も思います。
ホームページの方もいってみたいと思ってます。ありがとうございました。

お礼日時:2002/06/06 18:23

みなさんの良回答に付け加えるので、蛇足かと思いますが。



公共図書館では、常にこの問題が出てきます。以前の良書をそろえ住民の教養を高めるのが、公共図書館の指名だと考える立場からは、単なる一過性のベストセラーになるかもしれない本を大量に購入するのは、躊躇されます。

反対に住民の要求に応えるのが、公共図書館の指命であり、住民の教養を高めることなどおこがましいとすると、一過性の可能性のあるベストセラーであれ住民の要求に応えるために大量購入することになりやすいです。

これは、公共図書館の立地条件にも関係することだと思います。hanboさんの仰るような近くに本屋の少ない場合には、住民の要求を受け入れる必要が強くなりそうです。また、良書や地域の本とかを特に収集している専門図書館が近くにあるとこの場合も同様だと思います。

印税の問題もあるかもしれません。でも、本当に読みたい本は、自分の手元に置きたいから、充実した図書館があるとかえって本屋がはやるとも聞いています。一過性のベストセラーだとこうはいかないかもしれません。

なお、このような問題については、佐野眞一「誰が本を殺すのか」に少しふれてあります。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなってしまってすみません。回答ありがとうございます。
やっぱり図書館の立地条件にも大きく左右されるんですね。紹介してくだっさった本もさっそく読んでみます。ありがとうございました。

お礼日時:2002/05/29 19:42

図書館界においては、大変クリティカルな問題であると考えています。



長所・短所については、ほぼ-wave-さんのおっしゃるとおりだと思いますので、若干敷衍させてください。

長所:地域の人のリクエストにすぐこたえられる。
 これを長所とする背景には、公立図書館は、地域住民の要望に応えて資料を購入すべきだという「リクエスト論」があります。
リクエスト論を正当化する根拠にはいろいろあると思うのですが、やはり、公立図書館の場合、住民の資料要求に応えることを前提として、住民の税金により維持されているということがあるでしょう。
この点の欠陥としては、次の短所である「他の資料を買う余裕がない」という点があります。
つまり、90人の住民の要求を充足するためにベストセラーを10冊買う必要があり、一方他の10人の要求を充足するためには他の資料を10冊買う必要があるとして、10冊買う予算しかないときに、ベストセラー10冊を買うということにしてよいのかどうか、ということです。
「住民の要求に応える」といったときに、それが必ずしも住民「全部」の要求に応えるということではなく、多数決にしろ良書主義にしろ何らかの判断が働く余地があるということに注意しなければなりません。
 したがって、この長所は、実は地域の「多くの」人のリクエストにはすぐこたえられる、ということになります。

短所:他の本を買う余裕がなくなる。
 これは先ほど書いた点と共通するのですが、住民のうち少ない人しか要求しない本は買わなくていいのか、ということです。
 また、住民の要求を予測してある程度の蔵書をそろえておくということも考えなければなりませんが、ベストセラーの大量購入の結果、全体の蔵書構成が崩れないようにする必要はあります。(そこまでひどいところはないでしょうが)

短所:作家に印税が入らなくなる。
これは、必ずしも確認された現象ではありません。が、作家側にはこういう被害意識があるようです。
むしろ、前の短所とあわせて、ベストセラー以外の本を図書館が買わないことにより、出版される本の幅が狭くなる→ベストセラー以外の著者・出版社が被害を受けるということもあるかと思います。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなってすみませんでした。
回答ありがとうございます。
複本購入をするときには図書館の全体の蔵書構成を考えることが必要なんですね。勉強になりました。

お礼日時:2002/05/29 19:23

 図書館は、個人が図書の購入をしなくても良いように、又、地方の町村の場合には本屋さんがない場合や、あっても雑誌しか置いていない場合がありますので、それらを解消する目的もあります。



 良い点は、ご質問のとおりです。悪い点も、印税の部分を除いてそのとおりです。

 問題は、少ない図書購入予算をいかに効果的に使うかということです。その意味では、図書館の購入図書選定担当者の判断が、大きな要因となります。新刊だから、ベストセラーだからという理由だけで、複数を購入するというのではなくて、図書館としての個性を発揮するためには、それらの購入も必要でしょうが、独自性の部分でこだわった分野の図書や専門書の購入も必要だと思います。
 
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この回答へのお礼

お礼が遅くなってすみません。
複数同じ本を購入するのではなく図書館の個性というのも大切なんですね。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2002/05/29 17:44

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