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植物の自家受精などで連鎖を考える場合は、組み換え価に比例して雌雄それぞれ配偶子を作り、碁盤の目式で次世代の個体数を割り出せばいいようですが、伴性遺伝の連鎖だと♀は組み換え価に比例して配偶子を作りますが、♂は組み換えが起こりません。♀はXX、♂はXYであるため組み換えが起こらないとのことですが、なぜX染色体とY染色体はお互いの染色体がねじれて乗換えが起こらない(よって組み換えも起こらない)のでしょうか?

A 回答 (3件)

まず、自家受精する植物は、雌雄同体で、花粉も卵も同じセットの染色体をもつ細胞からできますから、性染色体にあたるものはない、ということでいいですよね。



性染色体といっても、生物全体を見わたすと、実は中身や起源、性決定へのかかわり方が多様なので一概には言えないのですが、もとは相同だった染色体の一方が、性や生殖にかかわるごく少数の遺伝子を残して、ほかの部分を失ったり不活性化していってできたものが、Y(あるいはW)染色体だというのが一般的な考えです。性の起源と性染色体の確立過程に関する研究は、今でも(おもに理論系の)生物学のホットな問題です。

雌雄異体で性染色体があるもの、たとえばほ乳類やショウジョウバエについて考えて見ましょう。ほ乳類のY染色体はSryなど精巣決定因子など、ショウジョウバエでは、精子形成因子などを残して、ほとんどが意味のない繰り返し配列になっています。組み換えは相同配列どうしで起こるものですが、XとYで相同な部分というと、そういう部分ばっかりです。そんなところで組み換えが起こっても、機能的な遺伝子が乗り換えることはありませんから、表現型で判断できるような組み換えは検出できません。逆に、もし機能的な遺伝子のある部分で組み換えが起こってしまうとすると、精巣決定因子なり、精子形成因子なりが、X染色体にも乗り換えるということになり、性染色体という存在自体が確立しないことになってしまいます(そういう例もあるのですが、ここでは省きましょう)。

もうひとつ補足するとすれば、意味のない繰り返し配列の部分はヘテロクロマチン化している(いろいろな意味で不活性化していると思ってください)ので、組み換えは非常に起こりにくくなっています。
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この回答へのお礼

納得です。ありがとうございました。また何かありましたら、皆さんよろしくおねがいします。

お礼日時:2005/03/30 23:52

X染色体とY染色体は大きさや形が全く違いますし、重複する遺伝子数も少ないです。

そのため組み変わりにくいです。
分裂期にX染色体とY染色体のごく一部では染色体が乗換えを起こすようですが、遺伝子の組み変わりはあまり起きません。遺伝子領域の乗り換えはほとんどないのでしょう。
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この回答へのお礼

やはり乗り換えは起こっても遺伝的な新しい組み合わせはできないので、組み換えは起こらないと考えるということでよいのですね。仮に1本の染色体に連鎖して存在する多数の遺伝子すべてについて同時に考えたとすると、必ず組み換えが起こっていると考えてよく、さらに無数の配偶子ができトータルでは膨大な種類の配偶子ができるということになるんですよね。まぁ高校生物レベルで考えれば、組み換えしていないという表現になるのでしょうね。

お礼日時:2005/03/29 09:41

二つの染色体の大きさが違うため、くっつきあって、組み換えできないのです。

他の、染色体が相対染色体意外と組み換えしないのもそのためです。

この回答への補足

実はこのあたりのイメージが非常にわきにくいのです。実際は染色体の乗り換えは起こるかもしれないけれど、その確率は限りなくゼロに近いので、組み換えが起こらないとして計算していると考えていいのでしょうか。それとも相同染色体どうしでしか組み換えは起こらないのでしょうか。高校の生物レベルの考え方でいいのですが・・・

補足日時:2005/03/29 09:31
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