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中国はQUADやIPEFをどう見てるんでしょうか?

質問者からの補足コメント

  • アメリカがTPPに戻りでもしない限り、中国が対中包囲網に脅威を感じることはない、ということですか?

    No.1の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2022/06/20 14:00

A 回答 (1件)

QUADについて、胡波 ・南中国海戦略態勢感知計画主任が中国網に寄稿をしています。

 もちろん中国ゆえ、この寄稿は胡波氏個人の意見ではなく、中国共産党の考えを反映したものです。 寄稿の内容は以下の通りです。

「(QUAD)4カ国の協力も現在、外交および世論のレベルにとどまっており、短期間内に実質的な同盟を形成する可能性は低い。 実質的な動きと比べると、外交面で姿勢を示すコストは割安だ」、同時に「今日の中国はもはや100年前の中国ではなく、今日の世界も100年前の世界ではない」とも付け加えています。 すなわち、強大化する中国に対して、QUADは無力だと言うことです。

IPEFに対しては、中国はさらに以下のように酷評しています。

・「中国を仲間外れにしてやれ」という理念が、貿易面で中国とは切っても切れないアジア諸国に共有できるはずがなく、アメリカの「小さなグループ」を作って誰かを虐めようとする分裂主義的行動は、冷戦構造以上にみっともなく、アジアの平和と豊かな繁栄に貢献するとは到底考えられない。 分裂主義はアジアの繁栄を後退させ、参加国はバイデンへのメンツのために、やむなく名前貸し」をしているだけである。

・もしバイデンがCPTPPに戻ってくるというのなら、一定の説得力があり、中国としても反対はしない。 しかし、自分自身は自国の利益のためにTPPに戻ることはせず、アメリカにおける中間選挙や大統領選挙のために「やりました感」を出しているだけだとすれば、バイデン一人の自己満足であり、周辺国は大いに迷惑をしている。

・アジアにはRCEPが既にあり、ASEAN諸国には地域協力プラットフォームもあり、これらにおいては自由貿易の理念を中心とした関税の引き下げや投資の自由など、魅力に満ちた互恵関係が動いている。 しかしIPEFには関税の引き下げもなければ自由貿易的理念もなく、参加国にいかなるメリットももたらさない。 中国を外してしまえば、そもそも「市場」がないので参加国には「儲け」が出てこない。 ただ参加国を束縛して「中国を仲間外れにしましょう」という理念を共有する枠組みは必ず失敗し、「アメリカが笑いものになる」だけで終わるだろう。

・中国を追い出そうとしながら、参加国はそれぞれ個別には中国に譲歩し、中国との貿易を盛んにさせていこうと、こそこそと水面下でやっているではないか。
この回答への補足あり
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この回答へのお礼

大変詳しく教えていただき、ありがとうございました!

お礼日時:2022/06/21 22:53

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