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ニューズウィーク誌が、米兵がコーランを冒涜したとかの誤報をしたため、各地の米国人がイスラム教徒から暴行されたり殺害されたりしたようですね。

最初の報道ではイスラム教の聖典であるコーランを冒涜したというのですから、イスラム教徒が怒るのも無理はないと思います。

ふと感じたのですが、もしこれが逆だったら?

つまりキリスト教徒にとって異教徒から冒涜されたら決して許す事ができないものを、イスラム教徒によって破棄されたり冒涜されたりしたら、各地のイスラム教徒は同じようにキリスト教徒によって無差別に暴行を受けたり殺害されたりするでしょうか?

たしか旧約聖書はイスラム教にとっても尊い経典になっているとか聞いた事があるので、彼らがそれを冒涜する事はないと思いますが、たとえばそれに代わる何かキリスト教徒にとって極めて神聖なものをイスラム教徒によって汚されたとしたら?

9・11以来、何となくイスラム教徒というのは凶暴、というようなイメージが定着しているように感じていますので、本当はどうかお教え下さい。

A 回答 (7件)

他の方も触れられているようにイスラム教ではコーランが信仰そのものの象徴として象徴化されているというのも一つの要因だと思います。


聞いた話なんですが、ムハンマドが定義した"イスラム教"の3つの定義の一つとして「コーランの暗唱」が含まれているそうです。
それだけイスラム教徒にとって「コーラン」というのは大事なものなんですね。
それに対してキリスト教徒はどうかというと、宗教改革のときに活版印刷の発明によって、「聖書」が大量に印刷され、さらにたくさんの国の言葉に翻訳されていきました(コーランの方は原典のアラビア語で読むのが基本)。また「イコン」や聖母子像が大量に作られ、そのいろいろな言葉で翻訳されて大量印刷された聖書や、イコンや像などを布教の手段として用いてきました。
キリスト教でも偶像崇拝が禁じられていること、また上のような歴史的な流れから、聖書や聖母子像を「大事なもの」と思っていてもその紙切れや石膏・材木自体には「神聖なもの」という感覚は持ってないんだと思います。

ですがイスラム教徒がキリスト教徒によって無差別に暴行を受けたり殺害された例は最近でもあったと思います。
1999年12月末にマルク州都アンボン最大のキリスト教会が焼き討ちされ、それに激怒したキリスト教徒が暴徒化して激しい攻撃を行ったのは有名な話です。
もちろん一連の宗教抗争との関連もあり単純にこの事件だけを抜き出して語ることは出来ないわけですが。

911以来のイスラム教徒のイメージなんですが、それは当のイスラム教徒も手を焼いているみたいです。
イスラム教にはイスラム教徒以外を異教徒とみなして攻撃することを正当化する1派があるそうすが、イスラム教の中で、それを押さえ込むための、「内なる戦い」が繰り広げられているようです。

まとまらない断片的な内容で恐縮なんですが、ご参考までに。
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この回答へのお礼

詳しくご解説いただき、有難うございました。 キリスト教の場合、異教徒に冒涜されたら許す事ができないような極めて神聖なもの、というのは多くなさそうですねえ。 これに対し、イスラム教ではコーラン自体が信仰の象徴になっていると分かり、大変参考になりました。

イスラム教の中には異教徒を攻撃しても構わないと考える一派があるそうですが、これってもしマホメットの教えにないとしたら、その尊い教えに背き、イスラムの誇りをけがす反逆者だとは考えないのでしょうかねえ。

私自身はどこの宗教にも入信しておりませんが、イスラム教のイメージが歴史上、今ほど一部の信者自身の手によって汚され、開祖が冒涜されている時代はないように思います。

お礼日時:2005/05/18 09:46

これは直接的には宗教の問題と考えるべきではないと思います。

宗教の信仰者にとって、宗教は命そのものであったり人生そのものであるわけです。
人間だれしも、命より大切なものを冒涜されれば頭に血が上りこれ以上ない怒りを持つものです。それが集団で公に大切にされている何かであったなら、暴動になったり戦争になってしまうこともあるという事です。
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この回答へのお礼

有難うございました。 なるほど宗教以前の問題という事ですね ・・ 今回の件はそうかも知れません。

お礼日時:2005/05/19 09:39

>>でも質問の趣旨に影響があるようにも思えないのですが ・・・


影響はありますね。
誤報か虚報か事実なのかは大きく違います。
誤報で大騒ぎになったというのは第一にイスラムの問題ではなくてジャーナリズムの問題です。
日本でもとある新聞の虚報が元で、今回のような事態までは行きませんが、大きな騒ぎになったことはありましたが、他のマスコミで事実が本当にどうなのか検証が行われるでしょう。
今回の騒ぎはニューズウィーク誌だそうで、とある掲示板では「アメリカの朝日新聞」と呼ばれています。イスラム諸国のマスコミはニューズウィーク誌が書くことをそのまま信じたのでしょうかねえ。アメリカ人を信用できないって言ってるくせに。
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この回答へのお礼

有難うございました。 おっしゃるようにジャーナリズムの問題かも知れませんね。 失礼しました。 ところで、ニューズウィーク誌はアメリカの朝日新聞と呼ばれているんですか。 参考になりました。 

お礼日時:2005/05/18 19:11

質問が飛躍していませんか?


逆というのは、「キリスト教徒にとって異教徒から冒涜されたら決して許す事ができないものを、イスラム教徒によって破棄されたり冒涜されたと報道されたら」ではないですか?
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この回答へのお礼

ご指摘、有難うございました。 たしかに 「○○と報道されたら ・・・」 と記述すべきだったですね。 でも質問の趣旨に影響があるようにも思えないのですが ・・・ イスラム教はイメージどおり凶暴で破壊好きか、をお尋ねしたかったので ・・・

お礼日時:2005/05/18 09:34

参考に


イスラム教、ユダヤ教は偶像崇拝禁止なのですね。でも偶像があるのですね。それは人物ではなく経典なんですね。つまり経典が偶像化されているということですね。何かを禁じれば何かが偶像になるだけということですね。つまりイスラム教は特に経典が神様なんです。キリスト教も仏教も偶像があります、その法を説いた方、イエス、釈尊が信仰対象ですからその本人への誹謗・中傷がなければ経典がどうあれ問題にならないということですね。キリスト教ですとイエスへの誹謗・中傷は聖戦になりますね。仏教はもっとかんようですね。イスラム教徒がアジャンターの大仏像を爆破しても気にもかけてませんね。本当であれば仏教徒がイスラム教徒にたいして聖戦布告しないといけないぐらいですね。そのぐらい仏教徒は信仰対象にたいして希薄ですね。それも良いような悪いようなというところでしょうか。でもイスラム圏へのアジャンターの大仏像の破壊の罪の償い請求は、キリスト教系の多国籍軍が厳しくやっているということですね。だから仏教とは静かに静観ということでしょうか。
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この回答へのお礼

ご回答、有難うございました。

> 本人への誹謗・中傷がなければ経典がどうあれ問題にならない ・・

キリスト教や仏教ではそのような考え方があるんですねえ。  参考になりました。

たしかに世界史をみても仏教徒が戦争を起こしたとか、領土問題を起こしたとか、たしか無かったですよね。

今では一部の地域で仏教徒による対立や紛争があるかも知れませんが、イスラム教とキリスト教との対立とは比較にならないと思います。

敦煌など中国西域での古代仏教遺跡がよく紹介されていますが、多くの彫像や壁像の顔の部分が破壊されているのですが、これもイスラム教徒の仕業のように思います。  異教徒の文化は許せないという考え方なんでしょうね。

これがイスラム教は凶暴、破壊好きというイメージが定着した理由かも知れません。  でも本当はイスラム教も仏教のように懐の深い、寛容な宗教だったのではないのでしょうか ・・・

お礼日時:2005/05/18 09:29

今回は状況も状況ですからこのような事が起こったのかも知れません。

911以来イスラムは凶暴とマスコミなどで騒いでいますが、これもアメリカが戦争をあおる為に流した節もあり、真実ではないように思われます。宗教によって戦争が起こる場合、高度に政治的な要因が絡んできて正義がどこにあるのかが見失われてしまします。(今回のイラン戦争が正にそうですよね)

私はキリスト教こそが実は過激なんじゃないかと思います。過去の十字軍や魔女狩りなどはいい例ですよね。質問の『聖書を冒涜したら』ですが、教徒の意向とは別に政治に利用されると思います。
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この回答へのお礼

有難うございました。 実は私もイスラム教が凶暴な宗教とは、とても思えないのです。

たしかに世界史をみると、キリスト教との間で紛争があったり、領土問題があったりしていますが、これも外部からみるとドッチモドッチという印象があります。

でも質問のような事態が発生したら、政治に利用される可能性が大かも知れませんね。

お礼日時:2005/05/18 09:18

私は何教でもありませんが、残念なことに宗教には極端な解釈をする信者がいて、暴力に走ることがあるようです。


イスラム教も本来は暴力を肯定する宗教ではなく、大部分の方々が温厚ですが、一部の勝手な教義の解釈している人達が暴力的なようです。
キリスト教にもそういう人達はおり、イギリスなどでは結構テロが起きています。
今回の米国対イラクも一部では、キリスト教対イスラム教の戦いであると密かに囁かれています。
参考まで。
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この回答へのお礼

有難うございました。 そうですね、たしかにどんな宗教にも過激な行動を取るグループはありそうですね。

イスラム教も本来はとても合理的で温和な宗教だったと聞いた事があります。

目には目を、というのは本当は 「もし目をやられても、目以上の反撃をしたらダメ」 という教えだったとか ・・・

いつの間にか、同じだけ反撃しないと周りが許さない、とか言うような暴力的な宗教のようなイメージが出来上がったいるように思いますねえ。

お礼日時:2005/05/17 14:43

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