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わたしはまだ兵士ではなかった。戦争はまだはじまっていなかった。人の命を奪うことになるなんて、想像もしていなかった。わたしは母親で、二十一歳で、怯えていた。母親というのは、一瞬にしてパニックに陥るものだ。例えばわが子はどこかと部屋を見回し、姿が見えなかったときなど。
「だからね、ミラ(わたし)」母が口を開いた。「怒らないでーー」
「スラヴカ(息子)はどこ?」つぎを当てた手袋と雪をかぶったコートを脱ぐ前から、動悸が激しくなっていた。床には息子が作りかけのブロックの工場があり、擦り切れた絵本の小さな山もあるのに、固太りで黒髪の五歳児の姿はなかった。
「あの子の父親が訪ねてきたのよ。約束をすっぽかしたことはわかっているってーー」
「いちおう弁解するって、アレクセイ(夫)にしたらたいしたものね」忌々しいにもほどがある。
離婚申請の手続きをとる日時を設定するのはこれで二度目で、夫はまたしてもすっぽかした。

まだ、五十ページも読み進んでいませんが、その冒頭部分を写してみました。
質問は会話の部分です。
誰が発したのかが分かりにくくないですか?
訳者の気持ちとしては、推測でわかるだろう!という事ですか。

質問者からの補足コメント

  • サイト“読書メーター”で読者の感想文をたくさん見ましたが、訳文が読みにくいと云った初歩的?なものはありませんでした。私の読書力が弱いのでしょう。だから、私にとっての読みにくい訳文に負けないように“頑張って”完読を目指します。

    回答して下さった皆様、有り難うございました。

      補足日時:2025/06/02 09:46

A 回答 (5件)

ご指摘の通り、この訳文は読みにくく、不自然な点がいくつか見受けられます。

いわゆる「翻訳調」が強く、直訳に近い部分や、日本語としてこなれていない表現が散見されます。

具体的に気になった点と、改善案をいくつか提案します。

問題点と改善の方向性:

括弧(かっこ)による補足情報の多用:

「ミラ(わたし)」「スラヴカ(息子)」「アレクセイ(夫)」といった括弧書きは、小説の地の文や会話文としては非常に不自然です。読者の没入を妨げます。

改善案: 物語の流れの中で自然に情報を織り込むか、初出時に「わたしの名はミラ」「息子のスラヴカ」「夫のアレクセイ」のように説明的に記述し、以降は名前だけで読者が理解できるようにします。

ぎこちない言い回し・直訳的な表現:

「つぎを当てた手袋と雪をかぶったコートを脱ぐ前から、動悸が激しくなっていた。」

状況はわかりますが、少し硬いです。

改善案の例: 「雪まみれのコートも、継ぎ当てだらけの手袋も、まだ脱がないうちから心臓が早鐘を打っていた。」

「床には息子が作りかけのブロックの工場があり、擦り切れた絵本の小さな山もあるのに、固太りで黒髪の五歳児の姿はなかった。」

「固太りで黒髪の五歳児」という表現が、母親の視点としてはやや客観的すぎ、描写が事務的です。

改善案の例: 「床には、あの子が作りかけていたブロックの工場がそのままに、隅には擦り切れた絵本が数冊積まれている。なのに、黒髪で少しぽっちゃりした五歳のあの子の姿はどこにもなかった。」

「約束をすっぽかしたことはわかっているってーー」

誰が「わかっている」のか、主語が曖昧で分かりにくいです。(文脈から夫アレクセイでしょうが)

改善案の例: 「あの子の父親が訪ねてきたのよ。『自分が約束をすっぽかしたのはわかっている』って、そう言ってたわ――」

「いちおう弁解するって、アレクセイ(夫)にしたらたいしたものね」

やや直訳的で、皮肉のニュアンスが伝わりにくいかもしれません。

改善案の例: 「アレクセイが弁解ですって? たいしたものね」と皮肉が口をついて出た。

全体の流れ、リズム:

短い文が多く、少し途切れ途切れな印象を受けるかもしれません。

会話文と地の文の接続がスムーズでない箇所があります。

改善訳の試み(一例):

わたしはまだ兵士ではなかった。戦争もまだ始まっていない。誰かの命を奪うことになるなんて、想像もしていなかった。わたしは母親で、二十一歳で、ただ怯えていた。母親というものは、ほんの一瞬でパニックに陥る生き物だ。部屋を見回して、わが子の姿が見当たらない、ただそれだけで。

「ミラ」母が口を開いた。「落ち着いて聞いてほしいんだけど――」
「スラヴカはどこ?」コートの雪を払い落とす間もなく、わたしは叫びそうになるのをこらえた。心臓が早鐘を打っている。床には息子が作りかけのブロックの工場が、隅には擦り切れた絵本の小さな山がある。でも、そこにいるはずの、黒髪で少しぽっちゃりした五歳のあの子の姿はどこにもなかった。
「あの子のお父様がいらしたのよ。『約束をすっぽかして悪かった、埋め合わせをしたい』とかなんとか言って――」
「アレクセイが弁解ですって? たいしたものね」皮肉が口をついて出た。どこまでも忌々しい男だ。
離婚の話し合いをする約束は、これで二度目。そして夫は、またしてもすっぽかしたのだ。

まとめ:

ご指摘の通り、この訳文は「悪訳」とまでは言えないまでも、読者がスムーズに物語の世界に入り込むのを妨げる不自然さがあります。特に括弧の多用は、翻訳文に慣れていない読者にとっては大きなストレスになるでしょう。

より自然で、登場人物の感情や状況が伝わりやすい日本語表現にすることで、格段に読みやすくなるはずです。

もしよろしければ、原文の提示をいただければ、より具体的なニュアンスの比較や改善提案ができるかもしれません。
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この回答へのお礼

( )のわたし・息子・夫は、私が補足したものでした。勘違いさせて申し訳ありません。
“ミラ”はプロローグの時点で(わたし)であることが分かりますが“スラヴカとアレクセイ”は「主な登場人物」で分かりました。

この本の帯には『第二次大戦下、309人の敵を仕留めたソ連の伝説のスナイパー。歴史に基づくミステリー』とあります。
多分、小説の分野としてはハード・ボイルドに属するので、このような訳文になったのだと思うのですが、そうだとしても貧弱な頭の私では、歩きにくいでこぼこの道に向き合っているようで疲れます。まだ50ページも読んでいないというのに。あと550ページもあるんですよ。

改善訳はそれこそ“改善”されていて、ハード・ボイルド小説として読んでも不自然には感じることなく読めました。だから、fadklsjさんの訳で読みたいですね。

お礼日時:2025/05/31 12:20

回答が質問からそれてごめんなさいね。


もし、旧ソ連の女性兵士に興味があったら、「戦争は女の顔をしていない」などお勧めです。スナイパーや看護師など様々な形で戦争に加わった女性のエピソードが綴られてます。文章も読みやすいし、一つ一つのエピソードは短いのですぐに読めます
https://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%8 …

マンガ版もお勧めです。
マンガ版の書籍の紹介動画です


現在5巻まで出てます。興味があったら手に取って読んでみてください
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この回答へのお礼

この本は街の書店で、たまたま手にしたもので、女性スナイパーというところに興味を持ってしまったのです。
それで単純に、女性スナイパーの“活躍”を楽しめるのではないかと購入しました。 ですが“訳文”に躓いてしまって、、、。それで質問しました。

これを読み終えて、多少でも“視野”が広がれば“女性の戦争”に、目を向けるかもしれません。

お礼日時:2025/06/01 17:04

私はアスペルガーで文字や言葉がそのまま理解できなくて、文章を読むときには頭の中で映像やイメージに変換して考えてるんですけど……、


 訳す前の原文を読んでないので、原文の問題か、訳し方の問題か、厳密なことは言えませんけど、

 その訳文の会話の話し手を、その訳文から分かりやすく書いてみると……

*************************
「だからね、ミラ」と母が私に語りかけ、戸惑いながら言葉を続けた。「怒らないで」
 私はそんな母の言葉を聞きもせず尋ねた。
「スラヴカはどこ?」
 つぎを当てた手袋と雪をかぶったコートを脱ぐ前から、動悸が激しくなっていた。床には息子が作りかけのブロックの工場があり、擦り切れた絵本の小さな山もあるのに、固太りで黒髪の五歳児の姿はなかった。混乱の収まらない私に母が語った。
「あの子の父親が訪ねてきたのよ。約束をすっぽかしたことはわかっているってーー」
「いちおう弁解するって、アレクセイ(夫)にしたらたいしたものね」
 私はそう吐き捨てるようにそう答えた。
*************************

 こんな会話のやりとりですね。でも、私の上記の文章にも問題はあるけど、その訳文の方が、息子が居ないことに驚く女性の緊迫感が伝わってきませんか
 その雰囲気が生々しく伝わってくる分、私はこの迫力を感じる訳文は好きです。

 私は逆にほかの方が名文と称する文体の中で、比喩や難解な語句が多用される作家の文章でつっかえて読み進む興味を失ってしまいます。

 だから、読者側に、作家や翻訳者の文体に好き嫌いがあると言うことではないですか。
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この回答へのお礼

アクションものの映画などでは、必要最小限の会話と画面が、パッチワーク的に構成されているので“気分”は味わえるのですが、ストーリーを追うのが大変です。
 その“気分”を訳文で表そうとすると、こうした文体にしたくなるのではないでしょうか。
 だから、この手の本を読みなれていれば、さほど苦にはならず、却って楽しめるのかも知れないと思いました。

お礼日時:2025/06/01 09:38

No.2です



こういう本は
書店でうっかり買ってしまった
自分を反省して
途中でも
本棚の隅にぶん投げます

「と誰々は言った」
「と誰々は言った」
これを何回も繰り返すのでも
ぶん投げます

無理して
最後まで読むことはありません

たまーに
ハガキで
タイトルと担当様と書いて
ボロクソに書いて
送ることもあります

親切は出版社は
原文のコピーを
送ってくれるところもあります

これこれで
作者の文章がこうなので
こうなりました
今後ともよろしくなんて
書いてあります
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この回答へのお礼

この後も“マリシュカ”という言葉が出てきたので、AIに頼ったらマリナ(マリア)という女性名の愛称とありました。なので、ここでは愛情を込めての呼びかけ、というように受け止めてみました。
さらに進むと、ミラに呼びかけている会話に、クロシュカなんて出てきたので何だろうと思っていたら、数行後にクロシュカ=パン屑ちゃんというあだ名で呼ばれていた、という文章がありました。

その後も次のような調子で進みます。
息子と一緒に、夜道を歩いて帰ったミラが、暖かい部屋に入ってからと思われる会話・・「モルジク」やさしく呼びかける。“かわいいセイウチ”の意味で、彼がまだお乳を飲んでいたころにつけたあだ名だ。それぐらいの勢いで乳首に吸い付いてきた・・、と。

文章と文章の前後が逆転している“鼻に付く”文体は、文章の後に“訳け・理由”を付け足す文体と同じような嫌気、が差してきますね。

でも、この訳者の本は敬遠することになりそうですが、これは頑張って読み通すつもりです。
“狙撃手ミラ”が、どのような人生を送ったのか、そこに引かれるから。

お礼日時:2025/05/31 19:51

この訳者は


てにをはができていませんね

最初の「私は母親で」は
「私の母親は」でしょう

「息子」というのは
「弟」のことでしょう

「夫」というのは
「父親」のことでしょう

それなら
なんとなく文章の意味が通じます

直訳で
読みやすくはしていないのでしょう

編集者のチェックも
甘いんでしょう

しかし
こういうのは
よくあることです
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この回答へのお礼

多分、ハード・ボイルド的な文体にしたくて、日本語としては舌足らずな文体にしたのだと思いますが、それにしても分かりずらいです。あと500ページほどもあるかと思うと、気が重くなります。

お礼日時:2025/05/31 13:28

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