No.6ベストアンサー
- 回答日時:
(屋上屋を重ねるに過ぎませんが、お含み置き下さいね)
私は北半球で開催された幾つかの(夏季)オリンピック開催都市の緯度の検索から始めました。大雑把ですが、その現実(?)は以下の通りです。
A)バロセロナ&ローマ⇒(粗N42℃で、国内の粗同緯度の都市は函館です。)
B)アテネ(&ソウル)⇒(N38℃同じく、国内での同緯度の都市は(東北の)白石です。)
他の欧州主要開催都市で、地中海沿岸の都市は絶無(2004年時点)ですから、他の都市の緯度は全てN43℃以北となる訳です。又イタリア半島の付け根は粗N45℃で、国内では幌延(稚内のちょつと南)付近が粗同緯度です。
(ギリシャ&スペイン両国及び韓国は該当しないかも知れませんが、(夏季)オリンピック開催都市がある)北半球の国家で国土の約98%がN45℃以南なのは日本だけであり、他の開催都市がある国は(イタリアも含め)少なく共国土の最低5%以上はN45℃以北に位置しています。
上記の説明で、欧州が(一般的なイメージより)相当北に、位置し、日本が北海道の冷帯から・・沖縄の亜熱帯に迄、広がっているのが(緯度面も含め)質問者にお解り頂けたかと私は思っています。
では、「何故、欧州(特に英国&仏の大西洋側etc)がN45℃以北なのに、比較的温暖なのか?」のカラクリは西岸海洋性気候をもたらすメキシコ湾流の賜物の故ですし、地中海沿岸地域はアフリカの砂漠地方からの風の影響が大の故です。
これに対して(北海道や東北北部は兎も角)日本の気温は「暑さ」と言うよりは「蒸し暑さ」と捉えるべきであり、南(低緯度)で発生した熱帯性低気圧(台風)や、(現在、正にその最中ですが)梅雨の影響をモロに受けるからなのです。
マイナス面ばかりカキコんで来ましたが、その反面、「蒸し暑さ」の仕掛け人の台風(or梅雨前線)は日本に恵みの雨を多量に持ち込みます。
「内で雨水飲んでも腹痛になり難い」のもこの点と無関係ではなく、「欧州でミネラル水が売れ、雨水飲む位なら、ワイン飲んだ方が下痢回避に有効なの」も(気温は兎も角)雨の降り方と無関係ではないのです。
(他に、地質上の影響もあるのですが、割愛して置きます。)
この回答へのお礼
お礼日時:2005/06/20 09:08
>欧州が(一般的なイメージより)相当北に、位置し、
そう、私まさにこの「一般的なイメージ」を持っていたのだと思います。
いろいろ分かりました。ありがとうございます。
No.7
- 回答日時:
北半球では自転による影響( コリオリの力 )のため、大洋における海流は
時計回りになります。これは太平洋でも大西洋でも同じです。そのため、大洋の
左側( 西側 )に位置する日本には、南から暖流が流れ込むので、極端な寒さから
日本列島を守ってくれるのです。
また、日本の北側には海流の流動に乏しいオホーツク海が広がっているため、
北から流れ込む寒流の影響は限定的なものとなります。日本海は暖流と寒流が
ぶつかるところですが、暖流の影響が比較的強いため海からの蒸気発生が多く、
これが日本海側に豪雪をもたらします。おもしろいことに、雪が多い地域は
極寒にはならないのです。
これに対し、大洋の右側( 東側 )に位置するヨーロッパやカナダ沿岸は、
どうしても寒流の影響を強く受けます。イギリスやアイスランドはまだ暖流が
暖めてくれるのですが、北欧にいたっては暖流の恩恵を受けることができません。
しかも、寒流からは蒸気が発生しにくく、降雨や降雪の量が少なくなるため、
さらに気温を下げる結果となります。
なお、「 大洋の西か東か 」という位置関係は、台風やモンスーンの発生にも
影響してきます。実は台風は基本的に大洋の西側でしか発生しません。ですから
日本やアメリカ南東部( フロリダなど )では台風による被害が多いのに対して、
ヨーロッパではほとんど被害が発生しないのです。
No.5
- 回答日時:
日本とヨーロッパを比べるのが無理であることは前述の皆さんのとおりです。
ヨーロッパはあの位置にあるにしてはとても温暖なのです。それは北大西洋海流(メキシコ湾流)と言う暖流が暖かさを運んでくるからなのです。ではなぜ日本の夏が、蒸し暑いかと言うと、日本が大陸の東端という海陸のハザマにありそのため、夏、太平洋高気圧という、大きな高気圧が日本の南海上に発達し、このなかに、高温多湿の小笠原気団と言う空気の塊ができます。
また大陸上には、低気圧が発達し、小笠原気団の蒸し暑い空気が日本付近に流れ込んでくるからです。
また、梅雨が明けると太平洋高気圧は日本列島をおおい、蒸し暑い空気を供給するとともに、晴天が続くからです。こうして日本の暑い夏が作られるのです。
No.4
- 回答日時:
同じ緯度だと、スペインやイタリアとかですよね。
あちらには太平洋ではなく地中海と大西洋。
大陸東側(日本)と大陸西側(ヨーロッパ)ということで、季節風、海流などが異なってくる上に、太平洋や東南アジア方面からの湿潤な気団がやってくるので、モンスーンと呼ばれる蒸し暑い気候になりますね。
ヨーロッパでも、南のアフリカの乾いた風が地中海の湿気を帯びて蒸し暑い風になることはあるそうです。
この回答へのお礼
お礼日時:2005/06/16 15:10
回答ありがとうございます。
季節風、海流、気団、ですか。
認識不足な部分は置いといて、気候の成り立ちの神秘さ・不思議さを感じざるをえません。
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