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テレビで、知床半島でエゾジカが大繁殖して住民が困っているというニュースをしていました。
その中で庭木を食い荒らす被害というのがあり、住民が言うには「食われた部分だけでなく、唾液のかかった部分もだめになる」とのことです。
レポーターは、唾液が木を枯らすといっていました。
これは本当でしょうか?
エゾジカの唾液の中には特殊な物質があって、木を枯らしてしまうのでしょうか?

よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

今までなかった被害が出たときの被害者意識というものは過大になるのが常です。

直ちにそのまま報道する姿勢は大いに疑問です。

植物の細胞を守っている細胞壁を分解する能力を持っているのはルーメン(発酵胃)と呼ばれる第一胃に共生する微生物です。唾液にそのような物質は含まれていないものと思います。もちろん反芻動物ですので唾液にも反芻の結果ルーメンから上がってきた共生微生物は含まれますが、これが植物を枯らすほどの病原性を持つとしたら、草食動物の共生微生物として不適格でしょう。共生しているその動物の餌を奪うことになるわけですから。

ではもし、消化の一環ではないとして、シカと植物の双方の立場に立って考えて、唾液で枯れることが何らかのメリットを産むでしょうか?そのような進化(シカか植物かの)が起こると考えられるでしょうか?事実としたら双方を自滅に追い込む、致死的な進化に思われますが(ちょっとおおげさ?)。

実証するためには実験が必要ですが、イヌの散歩を苦々しく思っている人が「イヌのションベンで庭木が枯れた」と息巻いている(この息巻いている方が嘘をついている、といっているわけではありませんので、念のため)話と同程度に認識すべき話でしょう。客観的事実として、イヌを飼っている庭でも庭木はいっこうに枯れませんし。あ、さらに補足すると私はイヌのションベンで木が枯れない、と指摘しているわけではなく、一方的報道には要注意、が言いたかったことです。枯れやすい植物が存在する可能性は否定できません。もし事実としてあれば、そのような植物は、その相手になる動物と十分に共進化していないのでしょう。
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