A 回答 (10件)
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No.10
- 回答日時:
白鳥はおそらくしらとりとよむのだとおもいます。
空の青、
海のあを、
はいろのあるもの、俗世間の象徴だとおもいま
す。俗世間の色になじむこともできずにまっし
ろなのが、かわいそうだ。ということでしょう。
文学作品というのは、意味がこれときまっている
わけではなく、よむひとが解釈します。それをよ
んで、なるほど、とひとがおもえば、また、それが
作者の心情をあらわしているとみとめられれば、
解釈が定着するものだとおもっています。
No.9
- 回答日時:
周りがみんなYesというけれど、ただひとりおいらははNoや。
ひとり違う意見を主張するのは、寂しく哀しいことやけど、
そんでもやっぱり私はNoや。
海の青、空の青、まわりはみんな青いのに、染まること無く
飛んでいく白いカモメちゃん、あんたは哀しくないのん?
ってな解釈でええんちゃいますか?
No.8
- 回答日時:
この白鳥は、ずっと"かもめ"のことだと思っていました。
『かなしい』については、愛しい・悲しいの両方を掛けていたものと考えています。古典の知識と現代語の意味を重ねて、旅と酒を愛し、歌詠みとして世間の人と異なる人生を選んだ自分になぞらえているように思います。
白い鳥はいとおしくも寂しくもある、青い空と海のあいだを寄る辺なくも孤高に漂っている。
市井に交わらない自分のようである。
と解釈していますが、他の回答者の意見と同様、情景の美しさをイメージし楽しんだらよいと思います。
古い映画に『かもめのジョナサン』というのがありましたが私はそれとイメージがダブるようになりました。
白鳥(スワン)の解釈だとまた違うイメージが生まれますね。
No.6
- 回答日時:
こんばんは。
他の方の解釈に横からすみません。
私は、「かなし」は古語の「いとしい」という気持ちも含めて解釈していました。牧水が自分が周りと溶け込めないと思う(あるいは染まりたくないのに染まってしまうことの対比?)ことを映して「哀しい(哀しくないだろうか、いいや哀しい)」一方で、それでも凛と漂う白鳥がいとしいという気持ち。
青と白の対比、青とあをの視覚効果というかあえて変えた心遣いとか、言葉にできない感じもいいですよねー。
#5の方のおっしゃるとおり、先入観のないご自分の印象が一番大切だと思います。作者が何を言おうとしたのかなんて、別にいいと思います。
また、当時の作者の心情や時代背景をさぐったり、他の人の感じ方や、一般的な解釈にたいする知的好奇心を追求するのも、もうひとつの楽しみかも。
私は、言葉が好きなので詩歌はいろいろ調べるのですが、絵画は自分の印象だけでおわらせちゃいますので、#5の方の考え方にもとても共感がもてます。
No.5
- 回答日時:
こんばんは。
>この短歌の意味がよく理解できません。
>美しい短歌なので、知りたくて~。
文学も含め芸術作品は、「意味」を「理解」するものではないように思います。
sebadesuさんは、「美しい」といっておられますよね。
極端なこといえば、それでもういいのだと思います。この歌に触れることによって「美しい」という情感が、sebadesuさんの心に浮かんだんですから。とてもすてきな気持ちだったでしょう?
でも、それじゃ、まだ片付かないんですよね。
それはきっと、ご自分の感じた情感が、「美しい」ということばに収まりきらなくて、なんかちがう、なんかちがう、と思ってらしゃるのでは?
で、「自分の感じたものは何だろう」と思われて、調べ始めたのではないですか?
そこには、自分の感じたものが、すてきなものだったから、なにかの方法で、確かなものにしておきたい、という思いがありませんか。
ここまで如何でしょう。そんな感じでしょうか?
一応、そんな感じだ、ということで、お話を進めさせていただきます。
あなたが感じた情感は、あなただけのものです。あなたでなければ、感じられないものです。
だから、こたえは外にありません。教えるなんてできません。
でも、その情感を、どうやって正確なものにするか、ということのアドバイスめいたことは、できます。
ひとつは、ことばにすること、もうひとつは、画像にすること、で、自分のものとして、捉えることができます(他にも、音楽にする、とかあります、楽器ができる人はね、sebadesuさんがなにかできるなら、それでもいいと思います)。画像にするっていうのは、平たくいえば、絵を描くということです。
どれがご自分にいちばんあっている表現法方だと思われますか? あるいは、どんな方法での表現をしたいですか?
まあ、ことばで、というのはいちばん多いでしょうね。
さて、絵で、とか、音楽で、というのは、これはそれほど説明するより、絵筆を持ったり、楽器を抱えて(ギターとかならね)始めちゃえばいいわけです。試行錯誤しながらね。面白いのは、やってるうちに、ぜんぜん違う感じのものになっちゃう場合もあるってことです。この歌は「青」が基調ですが、黒になる人もいるでしょうね。それが、その人の感じ方なら、それはいいんです。
音楽もそうでしょう。いろいろな和音を鳴らしてるうちに、これ! というのが鳴る。で、それに合う和音をつなげ、旋律をのせてゆく、といった感じにね。
ことばもそうなんですよ。自分のなかの情感にしっくりくることばを探す。脳みそのすみずみまで走りまわってね。で、みつかったことばをつないでゆく、ストーリーにしてもいいし、詩みたいになってもいい。
やってみてください。
参考までに、私の言語化の道筋を書きますね。
まず、広い青の中に、一点の白が滑ってゆく。空も海も深い青で、よけいに白鳥の白が眼を射る。(と感じたんです)目を射るほどの白は?(とまたしばらくことばさがし)主張かな、白くいることの主張。でも、あんな青のなかで、自己主張するのは、意味があるのかな(とまた感じて)それに白って色は、科学的にいうと「色がない」ってことだと聞いたことがあるぞ(と理屈、やっぱり多少はこういうことも必要)そうか、染まらないぞ、ていう主張なのか(と感じて)え、でも、羽を休めるところあるのかな(感情+理屈)きっと白い場所でないと留まらないつもりなんだろうな(と感じて)でも、そんなところ、ないだろう(理屈……かな)心細いだろうに(感情)でも、白鳥は、白い場所があると信じて飛んでるんだよな(ここで「信じる」ってことばが不意に出てきました)だから哀しいはずはないか(連想)でも、そういう存在って、見てて哀しいな(感情)そうか! 歌の「哀しからずや」って、白鳥が哀しいんじゃないんだ、見てるこちらが哀しいんだ(やっと纏まってきた)。でも、「信じてる」のがなんで「哀し」いと感じるんだろう(理屈)きっと「信じ」ざるを得ないような状況に白鳥があるからだろうか(直感)そういえば、空と染まろうとしたって、空は果てしない、海と染まろうとしたって、おぼれるだけだ(理屈)だから、「白い地」があるって信じるしかないのか(理屈)
白い地はないかもしれないけど、せめて白い船があって(「船」は「土地」からの連想として出てきた)そこの船員さんたちも、やさしい人だといいな(やっと、イメージが、自分のなかにおちつきました)。
反省=ちょっと「理屈」が多いかな。
どうでした?
長くなりました。乱文陳謝
No.4
- 回答日時:
この歌の背景や専門的な解釈は全く知りませんが、この歌を見たとき、私自身はある感銘を受けましたので、その感じを述べさせていただきます。
従って、この感じ方が日本国語学会(?)推奨かどうかは保証の限りではありません。まず、白鳥の「純白」と空や海の鮮やかな青色の対比が目に浮かびます。海にも砂浜にも人一人いません。動くものは、ゆっくり水平に飛ぶ白鳥だけです。音は全くありません。私としては、この白鳥は、「はくちょう」では困ります。「しらとり」であって欲しいです(牧水がどちらのつもりか私は知りませんが)。
その白鳥の気持ちはどうだろうと思います。何もない真っ青の空間を、ただ一人、ただ一人、決して海の色に染まることなく孤高を保つ、いくらかの孤独とある種の潔さと、そして、さわやかを感じます。
この瞬間の感覚をスナップショットでパチっと撮った。そんな感じがします。
No.3
- 回答日時:
ご質問者は学生さんでしょうか。
確かに「牧水」「白鳥」で検索するといろいろ出てきますが、わかりやすい意味の解説はあまりなさそうです。
まず「哀しい」の意味ですが、普通に使われる「泣きたいような気持ち」ではなく「立派だ、すばらしい」といったほめ言葉です(下記URLの意味(3)を参照願います)。
↓
http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%B0%A5 …
「や」は反語ですから「哀しくないだろうか、いや、そんなことはない」となり、結局作者が白鳥を「哀しい存在である(=立派だ)」と讃えていることになります。
ここで短歌の情景をイメージしてみましょう。
一面の青空と紺碧の海。これを背景に白鳥が一羽大空を漂うように飛んでいる。一色(厳密には「空の青」と「海のあを」を書き分け、白を一層際立たせていますが)の背景に埋没することなく、純白の姿を主張するように飛翔する、凛とした清冽さ・・・
これに牧水は共感し、「哀しい(=すばらしい)」と讃えています。
以上、私のイメージで記してみました。ご参考になれば幸いです。
No.2
- 回答日時:
白鳥は悲しくはないのだろうか、空の青にも海のあをにも染まらずただ1人でただよっていて。
…みたいな感じだったと思います。海も空も青いのに白鳥は白。教科書にのってた挿し絵がすごく印象的でした。私もこの作品すきです。
「海の声」という、歌集に収録されています。この頃、若山牧水は、人妻との恋愛に苦悩し、その心境を短歌に詠んだものだそうです。若山牧水の激しい恋愛の時期に書いたものが多く収録されています。
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