
四柱推命で、用神の決め方に関する質問があります。
私の命式には年柱(蔵干)と月柱の2つとも傷官で、傷官が3つもあります。でも、時柱の通変星が印綬なので、「傷官ハイ印格」になるのだと思うのですが、その認識で良いのでしょうか?
その場合、印綬と傷官のどちらを用神とすれば良いのか分かりません…。傷官ハイ印格ならば、沢山傷官(凶星)があっても、良い命盤になると本で読んだのですが…。
又、元命の傷官と日干とは5行の相性がとても良い(陰木と丙・陽木)ので、そのまま用神として大丈夫なのか、それとも、やはり凶意を無くす印綬とするのか…。
年運や大運を見る時に用神を使うのだと聞いたのですが、傷官と印綬では結果が全く変わってしまいます。
因みに、日干は乙(木)で、月柱の月干・支が丙(火)寅(木)、月柱の蔵干が丙(火・傷官)です。
時干・支は壬(水)午(火)で印綬です。
こういう場合、どちらを用神とするのか教えて頂ければ幸いです。どうぞ宜しくお願いします。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
>私の命式では年支蔵干・月支蔵干は甲・寅・丙で傷官となり、正財は見あたらないのですが、これは特殊な見方になるのでしょうか…?
特殊と言えば特殊ですが、普通と言えば普通なのです。
改めて蔵干についてご説明しますと、蔵干とは、十二支のそれぞれが内側に蔵している十干のことを言います。十二支それぞれが内側に蔵している十干であることから蔵干と言います。
通常の本では、節入り日から数えた日数に応じてそれぞれの十二支に表れる蔵干を一つに決めて判断していると思います。しかし、そこで一つに決めるのではなく、それぞれの十二支の蔵干として考えられている十干の全てが同時に存在していると考えて判断していく必要があるのです。
No.3のsyumonさんの回答中にもあるように、例えば日柱で見てみますと、日支・酉の蔵干にはCidreさんが考えておられるように辛だけがあるのではなく、庚も同時に存在していると考えて判断して行く必要があるのです。
同様に、年支と月支の寅の蔵干として、Cidreさんがお考えになっておられるように、丙だけがあるのではなく、丙の他に、戊も甲も存在すると考えて判断しているのです。
また、syumonさんがおっしゃっておられるように、この命式の場合木が4つで多過ぎる状態になっています。木の勢いを削ぐためには、金は木を剋すか火で漏らすかのどちらかです。丙は盛んに働いていますが、庚は月柱の丙から剋されていて働いていないと私は考えます。ちなみに、丙は扶抑用神でもあります。
日支・辛・偏官は、月柱丙と干合しているために吉星化しており、社会的に優れた配偶者と縁の深いことを表しています。しかし、行運で丁が巡って来た時や、時柱の空亡が子・未・戌などによって解かれ、同時に丁や壬が巡って来た時には離別の危険性があるものと考えます。
いずれにせよ、syumonさんもおっしゃっておられるように、強旺格や従格など、構成する五行に極端な偏りがあるような場合を除き、格の名称や分類にはあまりこだわる必要は無いと私も思います。
今後の勉強の参考になさって下さい。
度々のご丁寧且つ詳細な回答、誠にありがとうございます。まだまだ勉強が必要な事を痛感致します…。
でも、nobitatta様やsyumon様から頂いた見解により、今後ある特定の状況が合わさった場合、どの様に他の要素を組み合わせ判断すれば良いのか、とても参考になりました!
本からだけの解釈法には限界があるもので、今回この様に具体的な質問をさせて頂いたのですが、本当にご親切に詳しくご説明を頂き、どうもありがとうございました。
今後も頑張って勉強して行きたいと思います!
No.3
- 回答日時:
日干乙木、寅月生まれ、月上に丙火透出、また日支酉金。
非常に良い命造です。用神は酉中の庚金です。皆様は良く四柱推命を勉強なさっておられるようで、詳細な回答にも感銘を深めますが、四柱推命の根本は変通星にあるのではありません。あくまでも十干十二支を基本に、特に干の特性を理解されることが早道です。
格局にも言及されていますが、格を知って格を忘れると言う言葉もございます。特別格局以外は、あまり拘らないほうが宜しいでしょう。ちなみにこの命造の格は「月劫格」です。
回答の中に、調候を挙げられておられましたが、優れた観点です。この命造の美しいところは「日干乙木月令を得るも、寒気未だ厳しく」と古書の「造化元鑰」に述べられている乙木寅月生まれの欠点を月上の丙火が見事に補っている点です。かつ、丙火の根は年月二寅中に確固としてございます。
何故庚金が、用神となるのかと言えば、用神とは緊要の神という意味で、命造中の不均衡な部分を是正してくれる干を指します。この命造は乙木が月令を得、かつ年支も寅。木の団結が重々とあり、実は暗にこれが病となります。用神にも様々な取用の仕方があり、一つが調候用神、また扶抑用神(旺強なるものは抑え、身弱なるものは扶ける)病薬用神、通関用神などと幾多の取り方があります。この中の扶抑用神として、庚金を取るわけです。特にこれが日支にありますから、この方は配偶者に恵まれます。
まあ、今日はそんなところで、回答とさせてください。
ご丁寧且つ詳細な見解のご回答を頂き誠にありがとうございます。まだまだ勉強中ではありますが、これ程様々なメッセージが読み取れる奥の深い四柱推命、益々好きになりました!
syumon様の回答を見ていてもまだまだ勉強する点が沢山あるのだと思い知らされますが、これからも頑張りたいと思います。本当にどうもありがとうございました!
No.2
- 回答日時:
>用神はどれになるのでしょうか…?
結論としては、丙・傷官と考えられます。丙・傷官は、調候用神でもあり、通関用神でもあります。
壬・印綬は、この命式が身弱であったならば扶抑用神にもなり得ます。しかし、この命式は身旺ですので、これ以上日干を強めるものを喜ばず、壬・印綬は用神にはなりません。
調候用神は直ぐにお分かりになると思いますが、通関用神は蔵干を一つに決めない方法で見ないと出て来ません。実は、蔵干を一つに決めない方法で見ない限り正確な判断は出来ないのです。具体的には、年支蔵干・月支蔵干共に、戊・丙・甲となり、日支蔵干は庚・辛となり、時支蔵干は丙・己・丁となると考えて判断して行きます。
見方については蔵干一つの場合と干合・妬合・生・剋などの見方については基本的には同じで、同柱の蔵干同士は干合も生も剋も無いとして見て行けば良いのです。
そうすると、年干や年支蔵干にある甲・劫財が月支蔵干・戊・正財を剋するのを月支蔵干・丙・傷官が受けて力を月支蔵干・戊・正財に流し、かえって月支の正財の力を強めます。同様に、月支蔵干・甲・劫財が年支蔵干・戊・正財を剋するのを年支蔵干・丙・傷官が受け、かえって年支・正財の勢いを強めます。故に、年支・月支の傷官は共に正財を劫財からの攻撃から守る通関用神として働くのです。
一般の入門書においては月支蔵干の性質がその人の性格などを強く表すとされています。また、今回の場合、用神と月支蔵干とが一致していたので同じになるため実質的には変わりませんが、実は月支蔵干の性質よりも、用神の性質の方が、性格においても基本運においても強く出ます。
>因みに、これは傷官ハイ印格と見なしてよいのですよね?
私は、「格」による分類は混乱を招くばかりで有害無益と考えています。「格」の名称や分類には様々なものがあり、それらによる分類を行っても、具体的なことは何も分からないことが多いのです。
また、追加のご質問にもあるように、時柱は日柱から「空亡」を受けており、午寅の半合(会)程度では解空しきれないため、このような場合、時柱は存在しないものとして基本運の観命を行うべきと考えられます。
そのため、今回の命式を敢えて「格」の名称で分類すれば、「傷官財格」と考えられます。
ご質問の「傷官佩印格」ですが、傷官が印星を佩びて喜ぶのは、身弱で財星が無いような場合です。そのような場合であれば、傷官の毒気を印綬が抑え、同時に弱くなった日干を強める良い働きを印綬がします。
この命式の場合、時柱は行運で「子」や「未」や「戌」が巡って来ない限り存在しないのと同じ状態にありますし、身旺で財星があるため(蔵干を一つに決めない場合ですが)、傷官は財を生む有用な神として働いています。また、木火傷官は頭脳明晰を表していますが、日支・辛と月柱の丙は干合(正確に言えば妬合ですがこの場合の作用としては同じになりますので干合で説明します)しているために傷官は吉星化して毒気が無くなっており、傷官は、謙譲の美徳や協調性を備えた頭の良さとして表れていると思われます。
ちなみに時干の壬・印綬は、行運で「子」や「未」や「戌」が巡って来ても、時支蔵干・丁と根のある干合で動けない状態になっているため、行運で丁が同時に来て妬合となって干合の結びつきが弱まるか、癸が同時に来て干合相手の丁が剋されるかしない限り働きません。
なお参考までに、未刻生まれとして考えた場合でも、「格」の分類で言えば同じく「傷官財格」となります。しかし、時柱の「空亡」が解かれる行運も異なりますし、解かれた場合に表れる十干や通変星も異なれば、それらが命式に及ぼす作用も異なることは直ぐにお分かりになると思います。
ついでに行運を見る場合の注意点を少し述べておきます。一般の入門書では、月支元命(蔵干を一つに決めた場合の月支蔵干通変星)や用神と、行運に巡って来た通変星との関係のみをもって判断しているのがほとんどだと思います。しかし、実際には、行運に巡って来た干支(通変星ではなく)は、命式全体に同時に掛かると見て判断する必要があります。
その場合の見方については、通常の命式を見る場合と基本的には同じです。ただ、命式を見る場合には、干合はとなり合った柱同士でしか見ませんし、生や剋も基本的にはとなり合った柱同士の関係を分析した後に全体をまとめて見るという方法をとるのに対し、行運に巡って来た干支の場合は、無尽蔵のエネルギーを持って命式の年柱から時柱まで全体に対して同時に掛かると考え、また、その影響する順番も、大運・年運・月運・日運・時運の順番になると考えて分析する必要があるという点が異なるだけです。
これら干支同士の関係の分析を終えた後に、初めて通変星による解釈といった作業工程になります。
しかし、いきなりこのような難しい話しをしても混乱するだけでしょうから、まずはお持ちの本で基本的な見方や考え方について学ぶようになさって下さい。基本的な考え方をマスターした後に、上述の内容について振り返って頂ければ良いのではないかと思います。
それでは、お元気で。
とても詳細なご説明・ご回答頂いて誠にありがとうございます!!とっても参考になります。本を読むだけでは分からなかった点や曖昧であった点もこれでクリアになりました!本当にどうもありがとうございました!正直、調候用神や通関用神は初めて聞いた言葉なので、自分なりに別途調べてみたいと思います。
…ただ、一点だけご回答内で質問があります。
>年支蔵干・月支蔵干共に、戊・丙・甲となり…
となっていますが、私の命式では年支蔵干・月支蔵干は甲・寅・丙で傷官となり、正財は見あたらないのですが、これは特殊な見方になるのでしょうか…?
それとも、日柱蔵干の偏官の事をおっしゃっているのでしょうか…?
ちょっと混乱してしまったもので、改めてお時間のある時にでも教えて頂ければ幸いです。度々、どうもありがとうございます。
No.1
- 回答日時:
用神は、確かに基本運を見る上においても、行運を見る上においても重要なものです。
しかし、命式の一部分のみに着目していても用神を決めることは出来ません。命式全体を見る必要があります。年干支と日支も含め、命式の全てが分からないと何とも言えません。
この回答への補足
ご回答どうもありがとうございます。命式は以下になります。用神はどれになるのでしょうか…?
*傷官=以下(傷)
*劫財=以下(劫)
年柱(甲・寅=劫)(蔵干:丙=傷)帝旺
月柱(丙・寅=傷)(蔵干:丙=傷)帝旺
日柱(乙・酉)(蔵干:辛=偏官)絶
時柱(壬・午=印綬)(蔵干:己=偏財)長生
因みに、これは傷官ハイ印格と見なしてよいのですよね?まだ勉強中なので、宜しくお願いします。
命式の補足情報に追加させて下さい。
用神を見るのに必要となるのかは分かりませんが、一応命式全体という事で、空亡は(未・午)となります。
時柱に一つ午があり空亡してるので、印綬を用神と決める場合、多少空亡の影響も吟味するのでしょうか…?宜しくお願いします。
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