プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

プロの作家やライターなどではない素人の人が、自身や家族の闘病記とか、自身に降り掛かった大変な出来事とかを本にして出版されているものがありますが、それはどのような形で出版に至ったのでしょうか?
原稿を全て仕上げて、出版社に持ち込んでいたりするのですか?
自費出版ではなく、素人が本を出版できるのは、どういう場合なのでしょう?
ご回答宜しくお願い致します。

A 回答 (1件)

元出版社で書籍編集をしていました。

おたずねの原稿は、出版社側から見るといわゆる「持ち込み企画」と言われます。出版社がその持ち込みを引き受けるかどうかは、次のようなポイントがあります。

(1)その出版社全体の出版ラインナップ(出版・編集方針)と合致しているか?たとえば、小説などの文芸書を出している出版社に、医学書の企画を持ち込まれても無理な相談です。基本的にその出版社が得意としている分野の企画かどうかが最低条件です。

(2)原稿ができあがっているかどうかは、あまり問題になりません。テーマ(仮タイトル)、目次、大まかな内容、原稿枚数、できれば「前書き」や1章分くらいの文章があれば、引き受けられるか判断できます。逆に原稿全部送りつけられても、忙しくてとても全部読んでる余裕がありません。

(3)内容の独自性。これが一番大切なのですが、似たような本がいくつも出ているものでは、引き受けにくいです。「この本のウリは何か?」が明確であればあるほど、売れる見込み(市場性がある)と判断できます。

(4)諸条件。
原稿枚数にも適度な分量があります。100枚では本になりません。最低200枚、300枚から400枚程度が適当です。それ以上になると、コストが上がるので、内容がそれだけ見合ったものでないと出版社とはきつくなります。
印税を要求されるかどうかにもよります。「印税はいらないからとにかく本にしてくれ」というリクエストから、「印税は10%ほしい」というリクエストまでさまざまで、上記(1)から(3)の要件に照らし合わせて「ご相談」ということになります。

だいたいおおまかにいって、これらの条件をクリアして、素人と言われる方が本になることもあります。ただ、昨今の出版界の厳しさから言って、印税は出ないことが多いのも現実です。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり、すみません。
早々にご回答くださり、ありがとうございました。
とても良くわかりました。

お礼日時:2005/11/05 12:12

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