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ラッセンやヒロヤマガタといった原画複製版画の1枚あたりの製造原価はいくら位でしょうか。ラッセンにしてもヤマガタにしても、画廊の売値は1枚数十万から百数十万円します。モノには全て原価がありますが、こと版画に関してはものすごい利益がONされているように思えてなりません。

A 回答 (4件)

最近かれらの版画をみていないので、手法が変わっていたら答えがずれるとおもいますが、10年以上前から行っていた方法、つまり原画を描きそれを複製する手法を前提にお答えします。



まず昔ながらの版画というのは、木版画でも石版画でも作家が版を手で削ったり、あるいは工房で弟子に指示をあたえ彫らせ、その版をもとに手刷りしていました。
だいたい同じ絵で、100~200枚程度刷って(これが絵の下のほうにサインしてある27/200などの数字の分母になります)あとは版を壊してしまう画家も多かったです。

この2~30年は、写真製版技術が高度になったので、ヤマガタさんらは版を彫らず、まずキャンバスや絵に絵の具で原画を描き、それをカメラを使った写真製版技術で印刷版をつくります。
これは印刷物の版と同じです。

さてここからですが、機械刷りと手刷りでコストがかわってきます。
手刷りはシルクスクリーン版などにその版を焼き付けて、インキをつけて手ですったりしますが、人件費もかかります。
こちらはそれほど大量には印刷できませんし、ズレなどがおこったものは絵画として採用しないので破棄されます。
手刷りははっきりとコストはわかりません。行う内容によっていくらでもかわります。
それでも2~300枚程度の刷りであれば、諸費用と人件費でも100万はかからないと思います。

機械刷りは、チラシやポスターなどの商業印刷と同じです。
最近の版画の分母が400とか500とか1000になっているのは、機械で早く印刷できるからです。
機械刷りはサイズや何色刷りかによって異なります。

これはクリエイティブ やCAD・DTPのカテゴリで聞くとわかります。
例えばA2サイズで10色刷りのポスターを、2000枚刷ったらいくらになるか、みたいな質問の仕方をすれば、印刷業界の方がおしえてくれると思います。
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私は以前ラッセンの絵を販売していましたが


とりあえず店に出すときは仕入れ値の倍で売ってました。
あと、額装に無駄にオプションを付けて値を上げたり…
オフッセット印刷みたいなものにちょんちょんと
手をつけてミクストメディアとして販売したり…
ブルーな思い出です。
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補足しておきますが、写真製版のフィルム版はカメラでも、シルクなどでする版(刷版)は手で焼付けていると思います。



身内が画商でヤマガタさんのディーラー(元某女優の元伴侶)にも何度も行ったことがあるので、覚えていることを書きました。

あと機械刷りのところで10色とかいたのは、商業印刷では50色とか100色とか聞いても、そういう注文はこないので、広告などで使う多めの色数であれば答えがでるだろうということです。
実際には手刷りのものは30刷り、50刷り以上していたとわたしも記憶しています。
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ラッセンは分かりませんが、ヒロヤマガタはスクリーン印刷で約100版(=100色使うと言うこと)使うと聞きます。

彼には専属のプリンター(印刷する人)が一人居て、その人は版の元(ポジ)も手作業(!)で作ります。そのポジだけでも100版分だと、良い値段します。版も100版、印刷回数も100回(1枚あたりです)、後は紙代、インキ代、人件費、、、これだけ手間をかけて250~1000枚ほどしか作りません(というか作れない)ので、1枚辺りの単価はどうしても高くなります。
ただ、それらを加味しても原価率は売価の多くても30%程度でしょうね。(ざっとした推測です)

販売レベルで見ると、上記作品の仕入れ額に原作者との契約金(原作1点いくら/販売1枚いくらなどまちまち)、宣伝費、その他人件費etcを当然加味しなくてはなりません。 そう考えると販売店によると思いますが、「ものすごい」というほどは乗せていないように思います。

ご質問の2名は分かりませんが、販売価格は原作者サイドが設定する場合が多いようです。プライド/知名度/需要等をふまえ決定します。

「1枚作品が売れたとき、一番儲けるのは誰か?」を考えると、原作サイド(中間ブローカー等)ではないでしょうか。製造・販売は「そこそこ」のはずです。
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