【選手権お題その2】この漫画の2コマ目を考えてください

トランスポナーゼ遺伝子という言葉が始めて出てきて
想像がつきません。

まずこの言葉の定義として
「染色体上に存在する、トランスポナーゼ遺伝子と
ある逆向き反復配列に両側をはさまれている領域」
であり、この領域が好きなときに勝手に移動する、
ということなのでしょうか。

上記の定義が正しいとして、次にこのトランスポナーゼ
遺伝子が移動するタイミングやきっかけが分からないのですが、
やはり遺伝子の組換えや、転座、逆位、重複などが
起きる、減数分裂の時にトランスポナーゼ遺伝子は
自らの意思(?)で移動するのでしょうか?

つまり、トランスポナーゼ遺伝子の移動は突然変異と
同じようなもの?なのでしょうか。

なけなしの解釈なので正しい知識をお持ちの方は
良ければアドバイスをお願いします。

A 回答 (1件)

トランスポザーゼ(トランスポゼース transposase)でしょうか。



トランスポゾンというのは聞いたことがあると思いますが、トランスポザーゼというのはトランスポゾンがコードしている酵素で、そのトランスポゾンをゲノムから切り出し別の場所に挿入する活性があります。この種のトランスポゾンにもいろいろな種類がありますが、それぞれ特有のトランスポゼースと逆向き反復配列をもちます。

トランスポゾンが転移するきっかけは良くわかっていないものが多いですが、一番良くわかっているのは、ショウジョウバエのP因子だとおもいます。

P因子はゲノム中にコピー数が少ないときは転移が活発ですが、ある程度コピー数が増えると、トランスポゼースのスプライスイアイソフォームであるリプレッサーが増えてトランスポゼースの働きを抑えるため、転移が起こりにくくなります。しかし、P因子を持っていない系統の卵に、P因子を持っている系統の精子が受精すると、卵の中にリプレッサーが存在しないために転移が起こります。

一般にトランスポゾンは自らを転移することだけがプログラムされた遺伝子で、宿主にとっては厄介者です。あまり暴れまわられると、不妊になったり、重篤な変異が起こって宿主を脅かすことになります。そうすると宿主にとってもトランスポゾンにとっても、存続が危うくなりますので、宿主のほうでトランスポゾンに対する抵抗性を身につけたり、トランスポゾンもやたらめったら暴れまわらないように自らを抑制する機構(たとえばP因子のリプレッサーのような)が必要になってきます(進化の過程でそういうものだけが生き残ったというべきでしょう)。

ゲノムに挿入したトランスポゾンは、宿主にとって害はあっても益がないので、変異を起こして不活性になったものがそのまま残ります。現に、ゲノムの中には「死んだ」トランスポゾンが非常に多数存在します。しかし、それら死んだトランスポゾンも、正常なトランスポゾンやトランスポゼースそのものを供給してやると、転移を起こすことがあります。

最後に、トランスポゾンには上で述べたようなタイプのトランスポゾンのほかに、逆転写酵素をコードしているという特徴をもつ、レトロトランスポゾンというまったく別のタイプのものもあることを付記します。
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この回答へのお礼

トランスポナーゼではなく、トランスポザーゼでした。

トランスポゾンの役割についてはなんとなく分かった気がしたのですが、
トランスポゾンは一体何なのか?どこに存在するのかが
完全に理解できないでいます。

友人に聞いたところ、トランスポザーゼは制限酵素で、
DNAを切り出してトランスポゾンをDNAに挿入する、
と言われました。

ちょっとまだ良く納得していない状態なので、
先生にも質問をして聞いてみたいと思います。

詳しい説明、どうもありがとうございました。

お礼日時:2005/11/06 14:21

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