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サイバーパンク、スチームパンク小説で面白いものを探しています。
それらのジャンル自体に暗いので、好きな作品等を挙げられないのですが、
傾向としてはライトノベルよりは重厚な洋物が好きです。

とりあえずグーグル等で検索してみて『ニューロマンサー』や
『ディファレンス・エンジン』といった代表作があるらしいのは分かったのですが、
量が多いのでどれがいいのか判断できません。
マイナーなものも含めて、おすすめの作品がありましたら教えてください。
よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

 サイバー・パンクを読む上ではウィリアム・ギブスンの『ニューロマンサー』は基本中の基本です。

まずこれを読んで、面白いと思えるなら『カウント・ゼロ』、『モナリザ・オーヴァードライブ』の『ニューロマンサー』3部作、ブルース・スターリング『スキズマトリックス』、『ネットの中の島々』といった代表作に進んでいくのがいいんじゃないかと思います。
 個人的にはジョージ・アレックス・エフィンジャーのサイバーパンク・ハードボイルドミステリの『重力が衰える時』、『太陽の炎』、『電脳砂漠』のマリード3部作がお気に入りですね。
 ただ、80年代を席巻したサイバーパンクですが、当時の代表作は今読むと、さすがにもう古いです。ネットワーク社会という物がSF作家の空想力を遙かに超えて発展してしまいましたので。

 スチームパンクではなんと言ってもティム・パワーズの『アヌビスの門』が傑出しています。まずはこれでしょう。次いでジェイムズ・P・ブレイロック『ホムンクルス』、K・W・ジーター『悪魔の機械』、ウィリアム・ギブスン&ブルース・スターリング『ディファレンス・エンジン』となるのではないかと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
ギブスン著『ニューロマンサー』は定番みたいですね。
代表作も読んでみたいので、これは確実に読んでおきたいと思います。

エフィンジャーの名前は初めて聞きますが、イスラム世界を舞台にしているみたいですね。
ハードボイルドらしいですが、チャンドラーが苦手なのでその点がちょっと心配ですが・・・

スチームパンクで挙げられた作品はとりあえず名前だけは聞いたことがあります。
このジャンルの代表作家は横の繋がりがあるみたいですね。
『アヌビスの門』を調べてみましたが、ファンタジーの要素があるみたいですね。とても面白そうなので読むのが楽しみになりました。

サイバーパンクの大物ふたりが『ディファレンス・エンジン』を共著しているみたいですが、
これらのジャンルは他と比べて数少ない作家たちが席巻しているみたいですね・・・
やっぱり未開の領域なのでしょうか。SFの支流から成長した分野みたいですが、もっと多くの作家にチャレンジしてもらいたいですね。

お礼日時:2005/12/27 15:25

#2です。


#2の「お礼」に対する「返礼」です。

ヴィリエでしたね。
訂正して下さってありがとうございました。

レイディ・エイダは詩人バイロンの娘で、歴史上の人物です。
たしか、アナリティカル・エンジンの構想を立てたバッベジと仲が良かったと記憶しています。
「ディファレンス・エンジン」ではバッベジとの関連で、「石の夢」ではバイロンとの関連で登場したような(記憶がおぼろげ)。
「クローン・オブ・エイダ」なんていう映画もあります。
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この回答へのお礼

詳しい説明ありがとうございました。
レイディ・エイダは実在の人物だったんですね。
調べてみたら、「バベッジ=エイダ式機械記述法」なんて専門用語が出てきました。
作品中で彼女の名前を見てニヤリとできるのがスチームパンクのコアなファン(?)というわけですね。

お礼日時:2005/12/29 10:37

ABAsanさん(?)がすでに見事な回答をしてらっしゃいますので、私は落穂拾いと、周辺的なパンクSFをご紹介します。



まず、ギブスンは「クローム襲撃」という短編集から入るのがいいかもしれません。
断然読みやすいのです。
なお、表題作は「ニューロマンサー」以下の世界とつながりをもっています。

サイバー・パンクの先駆的な作品として、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの「接続された女」があります(「愛はさだめ、さだめは死」所収)。
これも短編ですが、重苦しい雰囲気も含めてその後のサイバー・パンクに影響を与えているように思います。

また、サイバー・パンク運動勃発前に書かれたゼラズニィ&セイバーヘーゲン「コイルズ」という作品があります。
これはコンピュータと意思疎通できる能力を持つ者が主人公の、むしろ(クローネンバーグ監督の「スキャナーズ」みたいな)サイキックSFなのですが、サイバー・パンク的な想像力の萌芽を読み取ることができます。

スチーム・パンクはとても好きです。
ティム・パワーズには「石の夢」という吸血鬼ものの傑作もありますので、お薦めしておきます。
「ディファレンス・エンジン」でも重要な役回りを演じるレイディ・エイダが、こちらにも登場します。

いわば"同時代に書かれたスチーム・パンク"として、リヴィエ・ド・リラダンの「未来のイヴ」を挙げることができます。
1886年に発表された作品で、エディソン(!)が機械仕掛けの花嫁を作る話です。
文学史上も重要な作品と目されているようです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
『クローム襲撃』の表題作はピカレスクものみたいですね。
『接続された女』も短篇みたいなので、気軽に読めそうです。

『コイルズ』はサイキックSFだとのことですが、ゼラズニィは心理学を修めた作家みたいなので、そこらへんに関係がありそうですね。
サイキックSF自体よく知らないのですが・・・

レイディ・エイダってキャラクターの名前ですよね・・・?
全く違う作家の作品に同じキャラクターが登場するということでしょうか。

リラダンは文学畑の作家らしく、『未来のイヴ』も心理的な葛藤などが巧みみたいですね。
リラダンは”リヴィエ”じゃなくて”ヴィリエ”みたいですね(汗)
私も何故かリヴィエだと思ってましたが、諸説あるのでしょうか・・・

お礼日時:2005/12/28 11:51

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