No.3ベストアンサー
- 回答日時:
お詫びの印に…
お手玉の起源ですが、似たような遊びは古くはトルコ・ギリシャ・インドにもありますが、日本の場合は奈良時代には伝来していると考えられ、法隆寺の宝物に「石名取玉」という、六角形の水晶玉が伝わります。一説には聖徳太子の遊具であるともされます。
平安期には「いしなご(石投ご)」という遊びが女児で行われていました。これは、地上に石をまいて、その中の一つを空中に投げ上げて、落ちない先に、ほかの石を拾っていっしょに手に受けて、早く拾い尽くすという遊びです。
西行法師の歌にも
「石なごのたまの落ちくるほどなさに過ぐる月日はかはりやはする」『聞書集』
と詠まれます。
このように石または貝殻・骨などで遊んでいたものが、江戸時代になってから小袋型の「お手玉」が考案されました。お手玉という名称も江戸のものでしたが、明治以降に全国的に広まり、それまでの石投ごは姿を消します。現在では兵庫県養父市大屋町に「石なんご」として現存しています。
回答ありがとうございます。
また、わざわざ訂正までしてくださいまして、調べてくださったのでしょうか。大変参考になりました。
ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
年玉の歴史は分権的にははっきりしないほど古くから行われた儀式と思われます。
というのが、現在のように金銭を贈るという意味ではなく、神の力の宿ったものを授けるという儀式だからです。まずは、年玉の本義、ひいては正月の意義から説明します。
「盆と正月が一緒に来たようだ」という俚諺のあるように、盆と正月は共に祖霊が家に帰ってくる日です。盆(夏)は天災や疫病など災いが多い時期であるだけに、その祖霊も荒ぶる御霊であると。そして荒ぶる御霊であるが故に鎮魂儀礼を必要とする、「災いをもたらす祖霊」であるといえます。
日本に仏教が伝わった時に、日本人は仏教の持つ「滅罪の力」に着目しました。つまり、仏を信仰すると罪が滅びると捉え、その滅罪の力によって荒ぶる御霊が鎮まり、災いが生じなくなるとして…。ここに仏教が鎮魂儀礼を担うことにより日本へ、そして民衆へと根付くための土台が築かれます。夏に行われる先祖祭りが、「盆」という仏教的色彩を強く帯びた鎮魂の日として定着します。そのことによって逆に古代から続く「先祖祭り」としての意識が残りました。それは、素麺や瓜のお供え物に象徴される「麦や野菜の収穫祭」。
対して正月(春)は穏やかな気候によるためか、その祖霊も和らぐ御魂である。もはや鎮魂を必要としない、「幸いをもたらす祖霊」です。その故に、先祖であるという意識が時代を重ねるごとに希薄になります。
『徒然草』第十九段にも、
「年の名残も心ぼそけれ。亡き人のくる夜とて魂祭るわざは、このごろ都にはなきを、東のかたには、なほする事にてありしこそ、あはれなりしか」
とあり、当時ですら都では正月が先祖祭りであるとの意識が薄くなっていました。やはりそれは、鎮魂儀礼を必要としない(危機感が生じにくい)ことにも要因ではないでしょうか。ただ、餅に象徴される「米の収穫祭」であったことは現代でも息づいています。
時間の単位である「年(ネン)」を「とし」と訓じますが、この「とし」という言葉はもともとは穀物、それも特に稲を意味します。日本人にとって「年」とは稲が実ることです。ですから正月の餅は単なる食べ物ではない。まさしく「とし」であり、その形が丸く作られることは「たましい」の象徴です。丸い物を「たま」といいますが、霊的存在を「丸」で象徴するのもこれと同様です。丸い餅、つまり鏡餅は神へのお供えであると同時に穀物霊・祖霊、つまり「としだま(年玉)」です。神の力が備わった食べ物、いや神そのものともいえる食べ物を口にすることによって、われわれは新たなる力が得られる。そんな神の力の宿る物を振る舞う、つまり「年玉」を授けることが、時代が下がるにつれ行為そのものを年玉と言うようになりました。
ですから時代・地域によっては神に供えた若水・白米を、あるいは神域の石を年玉と呼ぶこともあります。
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