『ボヘミアン・ラプソディ』はなぜこれほど人々を魅了するのか

ラド・ルプーのリサイタルを聴きに行きました。シューマンとシューベルトでした。彼が使ったピアノはハンブルクのDでしたが、大変奇妙だったのは彼が座っていた椅子が、スチール製の普通の会議室用事務椅子、そこに浅く腰掛けて背もたれにそっくり返るように寄りかかりながら、両腕を鍵盤に長く伸ばして弾く、彼のその演奏の姿でした。まるでこたつに入って、座椅子に寄りかかっているような、だらしの無い姿。聞こえてくる音楽もどうもだらしなく感じてしまいました。さて、どなたか教えていただきたいのですが、彼はいつからこんな弾き方になったのでしょうか。若い頃の写真を見ると普通の、背もたれの無い、グランドピアノ用の椅子(アーティストベンチ)に座っていますが。そしてどんな経緯、理由でこんなことになったのでしょうか。

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A 回答 (7件)

またまたしつこくお邪魔しますのをお許し下さい。


ルプーですが、彼は我々有象無象のピアニストとは
違います。彼くらいの世界的有名なピアニストは例外
なくすべての音楽、藝術に精通していると思います。
彼がどうしてそっくり返って演奏するのか。
我々はしたないピアニストでも、曲を演奏するのに
は、曲の構成、インスピレーション、又音色でどのく
らい自分イメージにあった表現ができるかとことん
突き詰めます。
又一番大事なことは自分からピアノの距離なのです。
人によって力が抜ける距離が違うのです。
私もどちらかと言うとそっくり返るほうですが。
いかに腕の力が抜けるか、それで音色がぐっと違って
きます。又指の力。
シューベルト、シューマンと聞いただけでどれほど
構築に心血傾けるか、それは大変なものです。
上を向いて弾くということは、自分の世界の音楽を
引き出すのにとてもで大事なことです。

私でさえ、毎日ピアノに向かいながら音色を出すテク
ニックをたえず考え、曲の全体像を考え、上を向いて
弾きますもの。(暗譜してから)
又椅子の高さは絶対条件です。
生徒が来ると高さが皆違うので、我家では椅子はくる
くるまわってばかりいます。
その程度のピアノ弾きでもそれほど神経質なのです。

私にとってルプーの独特の音色はとても魅力ありま
す。
しかしCDではその音色を100パーセントは聴けませ
ん。やはり平らな音楽になってしまいます。
やはり生演奏は別格です。

と言うことでルプーはパイプ椅子が一番あっていると
決めたのではないでしょうか。
あの腕の長さからいって、瞑想しながら弾くのにとて
も好都合なのだと思います。
そうでなければ日本で、アメリカで同じパイプ椅子
とはなりませんよね。
リストの演奏姿の絵もそっくり返っていますよね。

兎も角彼は容貌で損をしていると思っています。
もう少し清潔にすればいいのにと思うのが私の感想で
す。
長いことお邪魔しました。
言いたいこと書き連ねて失礼しました。
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この回答へのお礼

mariateresiaさん

ありがとうございます。やっと分かってきたような気がします。ルプーがとても偉大な芸術家だからこそ、あの演奏スタイルに到達し、そして自分の音楽芸術の一番望ましい姿を創出しているということなのですね。あの長い腕、完璧に独立した10本の指、全く力んだところが無い、全身から無用な力を抜ききった姿勢、そこからあの透明で澄み切った、深い音色が導き出される、そしてそれはただ聴衆を喜ばせようというような次元の話ではなく、彼の全身全霊を音楽に捧げるための瞑想から湧き出てくるものであり、それを我々はライブで鑑賞する機会が与えられているということ。そういうことなのですね。

ここから後は、個人の好み、好き嫌いの話になってきますね。仰られるように、CDからは彼の唸り、瞑想までは聴き取れませんね。

このシーズンは、ピアニストはあとYundi Li, Leif Ove Andsnes, Paul Lewisなどを予定しています。室内楽やオーケストラもいくつか予定しています。ルプーの2日前にはTokyo QuartetとSabine Meyer、その前の週にはLynn Harrellのチェロでシューマンのコンチェルト、そしてJohn Eliot GardinerとOrchestre Révolutionnaire et Romantiqueでモーツァルトの39,40,41とハ短調ミサ、レクィエムを二晩続けて聴きました。年間で20-25回くらい聴きに行きますが、感銘を受ける演奏会は少ないものです。その中で、このルプーのリサイタルは圧倒的で異色でした。

たくさんのアドヴァイスを頂きありがとうございます。更にお話を伺いたいです。よろしくお願いいたします。

お礼日時:2006/02/04 02:28

お邪魔いたします。


nobutana様が気分を害されたのではと思い、思い切っ
て又書かせていただきます。
goo事務局から「ルール違反」を指摘され、さぞnobutna
様がお困りになったと想像いたします。
ただ私のHPは名無しのゴンベイで、中身は大正時代
のハイフェッツとかジンバリストのコンサートのプロ
グラム、1934~1937年までのウィーンでのリヒャルトシュトラウス、バルトーク、ラフマニノフ、トス
カニーニ等の音楽会プログラムとそのときの写真でし
た。
このような資料をCDに取り込み、徐々にホームペー
ジにしようとしたところ、若い芸大博士号過程に所属
する親しい元生徒に猛反対にくらい、若者の意見のほ
うが正しいと判断して、ほとんど誰にも見せないHP
を作った訳です。
私もついnobutana様に気を許し、URLを貼り付けて
しまったことに深く反省しています。
どうおぞこの「質問」を締め切りにしてくださいま
せ。
何か気分を害されたと思い、とても反省している次第
です。
又、HPもやはりこのくらいで資料は資料として個人
の保有にとどめます。
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この回答へのお礼

mariateresiaさま
「ルール違反の指摘」とのことですが、私には何も来ておりません。そして気分を害するようなことなど全くございませんでした。mariateresiaさんとの音楽談義は大変楽しいものなので、この場ではなく、別の場で行うことに致しましょう。アドバイスを頂きましたように、この「質問」は締めることに致します。ありがとうございました。

お礼日時:2006/02/14 02:55

またまたお邪魔します。


ルプーの続きですけれど、パイプ椅子にそっくり返っ
て弾いているのは、丁度彼にとって姿勢を保つのに好
都合なのだと思います。
普通の人には真似できません。しかしあれで弾けると
いうことは理にかなっています。
よほど強い打鍵力を持って、完璧なテクニックで脱力
があの姿勢で一番で好都合なのでしょう。
我々にしろといっても出来ません。先ず手も大きくな
ければあれだけ不動の姿勢はとれません。
よく言うことですが、ピアニストは指の力だけで鍵盤
上で立ち上がれるくらいでないといけない、と言うこ
とです。

そういう意味でやはりルプーは偉大なピアニストです
ね。
私もそれは認めます。
nobutana様の仰るように後は好みでしょう。
ブラームスも絵を見るとそっくり返って丁度ルプー
のような弾き方に思います。

nobutana 様はよくコンサートにいらっしゃるののです
ね。
私はNBSの興行にはまってしまい、バレエ鑑賞が多
くなりました。
後はお金が続く限り別の特に行きたいのだけ行ってい
ます。
ピアニストでは、もっぱら私の周りでペライアとツィ
ンメルマンがとてもよくなったと話題になりますので
興味があります。
ペライアはしかし去年だったか、せっかく楽しみにし
ていたのに、腱鞘炎で駄目になりました。
ツィンメルマンは6月に来日ですが、私が旅行中なので
又聴けません。

若いピアニストはほとんど聴いていません。
やはり根本はピアノリサイタルは楽しめないからで
す。
自分の理想が出来てしまい、どこまで深く解釈してい
るとか、余計なことばかり考えてしまい滅多に感激
しないからです。

その点、他のジャンルの一流物はたっぷり堪能できま
す。
はずれないのがNBS。
最もジャンルが限られますが。
後はお財布との相談です。
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この回答へのお礼

mariateresiaさま
お礼が送れました。少し出掛けておりました。申し訳ありません。もう一つご返事を頂いてしまいましたのでそちらの方へ続きを書きます。ありがとうございます。

お礼日時:2006/02/14 02:50

何かこの教えてgoo を使って勝手な音楽論議になりま


したが、nobutana様の仰るように我々(最も私はもう
足を洗ったつもり)はあまり音楽会に行かない人種の
ようです。でも私は行きますが。
ひとつは仰るとおりの理由、もうひとつ大きな理由は
お金がないことです。
今は本当にピアノをする人種には受難の時代です。

今私はどちらかと言うとオーケストラとかオペラ、バ
レエと他のジャンルのものを楽しんでいます。
もうこの年になったら楽しいほうがいいので。
しかし他のジャンルを聞いたほうが、本当は自分の音
楽の糧になると実感しています。
私の知り合いのピアニストはほとんど他のジャンルに
興味ありません。
とても狭い世界に閉じこもっている感じがします。
色々の藝術があってピアノはその中の一部分。
言ってしまえば、絵画で例えて鉛筆画に思えて仕方あ
りません。

ですから大ホールにはピアノリサイタルは向いていま
せんが、しかしその大ホールでたった一人ピアノに向
かって千人以上の人を感激させるピアニストはそれこ
そ巨匠といってかまわないのではないでしょか。

ポリーニの話を先日書きましたが、あの時ポリーニは
ヨーロッパで「リストのソナタ」にかけていた。
フランスでものすごく評判でそのまま日本に持ってき
たのです。
ですから彼にしては珍しくそのプログラムを最初に持
って来て、日にちを空けて自分の得意のショパンのプ
ログラムで何晩かしました。
そのくらい彼もそのときリストに賭けていたので、
我々も感動したのです。
そのときとこの間のバレンボイムのとき、「この一台
の味気ないピアノという楽器でたった一人で満員の聴
衆を幽玄の世界に誘うのは、もう人間の能力を超えて
いると感激したものです。

それに比べ、ルプーは「音がきれい、不潔、ピアノは
上手」と思う以上の感情は生まれませんでした。
でもそのときが彼が調子が悪かったのではなく、彼の
到達した音楽の限界と私は思ったのです。

生の演奏会はCDと違い、聴衆と一体で音楽ができる
ので本当に魅了的です。
そういうわけで、私も家では音楽滅多に聴きません。
でも素晴らしい生演奏に感動を覚えるので足しげく
通っております。
先日ゲルギエフのチャイコフスキー聴きましたが感激
でした。
オペラもイマイチ評判よくなく、又サントリーのコン
サートもモーツァルト評判悪く、唯一当たりのコンサ
ートに行ってまいりました。
これも運ですね。しかし券を求める時にやはり感はありましたが。
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この回答へのお礼

mariateresiaさん

いろいろ示唆をいただけるコメントをありがとうございました。ラド・ルプーの椅子については引き続き疑問ですが、ピアノ演奏の専門家であられるmariateresiaさんから、お知り合いのピアニストはほとんど他のジャンルに興味がないと伺うと、「やっぱり」と思うところがあります。狭い世界に閉じこもっていたら、他の芸術を楽しむことに興味がないとしたら、聴衆のこころの奥深くまでを揺さぶるような偉大な芸術家にはならないのも納得がいくというものです。もしかしたらラド・ルプーという人はそういう範疇の人なのかもしれないと、メッセージを読んでいて思いました。でもピアノはめちゃくちゃ上手いので名が知れている…

まあ、何にしろ演奏する姿勢は大切だと思います。ルプーは何を考えているのか。または聴衆のことは考えていないのかもしれないですね。こんなことを書くとルプーのファンに怒られそうですが。 あの姿勢の方が弾きやすいから、というのであるとしたら、何か根本的なところでボタンの掛け違いがあるのではないでしょうか。 ありがとうございます。

お礼日時:2006/02/03 11:00

nobutana様のお聴きになったのは、アメリカでだった


のですね。
悪口になってしまいますが彼の姿なんとなく「麻原彰
晃」を彷彿としません?
この今のヴィジュアルな時代にあの要望は馴染みませ
んよね。
でも巨匠の域に達したらあれでも許されると思います
が。

私は現在のピアニストは昔の人ほど魅力なくなってい
ると感じます。
それは色々な楽しい一流のものが東京で催され、地味
なピアノリサイタルは敬遠されるのでしょう。
一流ピアニストでも切符が売れ残り、「半額で」とよ
く私のところにも案内がきます。

私も滅多にピアノリサイタルには行かなくなりました
が、去年バレンボイムの「バッハ平均律1、2巻」の2
晩は感動しました。
巨匠ですね。
でも2巻のほうは満員ではなかった。
一方でポリーニはいつも満員。今度も法外なお値段が
ついています。
前の前にリストのソナタを弾いた時は感激しました。
彼には珍しくはっとするところが何箇所もありましが
5曲もアンコール、もう忘れましたがハンパでないもの
も含めて我客は大喜び。でも後で実情を聞いたら、彼
としては失敗したので挽回だったらしいです。
演奏舎と感動を与えてもらう聴衆との違いですね。
前に又行きましたが、これは彼の無傷の安定した演奏
で、「もうこれでポリーに行くのやめた」と思った
次第です。
事ほど左様にコンサートはいくらお金を出してもはず
れる時ははずれですね。

さて、くだらないことを書き連ねましたが、ルプーは
かれのスタイルを完成したけれど、巨匠にはなれなか
ったのが実情でしょう。
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この回答へのお礼

麻原彰晃! 確かに!
mariateresiaさんは鋭い。芸術家(プロのピアニストでいらっしゃるのですよね)の感性はやはりさすがです。私は音楽愛好家にかなり毛が生えた(頭の毛は少なくなりましたが)程度の音楽好きなのですが、ご指摘のように、演奏会で演奏する側とそれを聴く側ではずいぶんなズレがあるのでしょうね。

専門家の方が他の人の演奏会を聴きに行くことはあまり無いように以前伺ったことがあります。狭い意味では自分の音楽を邪魔する、別の意味では普段の生活の中にある音楽が飽和している、だから特別なもの以外行かない、というようなことでしたが、mariateresiaさんの言われる「無傷の安定した演奏だからもうこれでポリーニに行くのはやめた」というのは私にもものすごく共感を感じます。それならCDを聴くのと変わりませんよね。

ラド・ルプーは巨匠にはなれなかった、というご指摘は、『そういう見方もあるのか』と考えてみるものの、まだ実感として理解出来ていないように思います。多分私の中で「巨匠」の定義が明確には無いからだろうと思います。私にとって巨匠というと、バックハウスというイメージがあります。どういうわけか、ホロウィッツやミケランジェリはその個性の強さに圧倒され、もう少し時代が下がってアシュケナージやバレンボイムなどはもう少し身近な感じがして、「巨匠」という括りになりません。一方で、アシュケナージやバレンボイムと同じく指揮者に転じたエッシェンバッハはすごい巨匠になったと感じます。

どうもありがとうございます。またお聞かせください。

お礼日時:2006/01/30 13:43

私は今回彼のリサイタルに行きませんでしたが、彼が


まだ学生のときから聴いています。
前回行ったときnobutana様と同じ感想持ちました。
ますます不潔な感じで、ますます音色が研ぎ澄まされ
て。
しかしあまりにも自分の音色を追及するあまり、音は
きれいですが巨匠にはなれなかったな、とつくづく思
いました。
椅子のことですが、彼がどういう経緯であのパイプ椅
子になったかは知れませんが、ピアニストには椅子が
命。あの浅く座ってそっくり返って弾くのが彼の音色
を出すのに一番なのだと思います。
丁度野球で言えば色々な打法がありますよね。
グレングールドとかミケランジェリは自分の椅子も
持参でしたから。
兎も角ピアニストにとって椅子の高さ、距離、座り
心地は必須条件です。
あくまでも私の推測ですが、彼にはあの椅子が一番
いいという結果ではないでしょうか。
しかし音色はすごいですよね。
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この回答へのお礼

mariateresiaさん
ありがとうございます。本当に不潔な感じですよね。ご指摘のように確かに音色は研ぎ澄まされているのですが、そして目を瞑って聴いていれば本当に美しいのですが、目を開いた瞬間に、「ガーン!」と衝撃を受ける、そして居心地が悪い気持ちになってしまいます。CDで聴く分には良いのかもしれませんが、せっかくのライブの楽しさが、一度しか聴けないその瞬間の集合体が、不潔なだらしなさに大いに邪魔されてしまいます。おっしゃるように、ピアニストにとって座る椅子はとても大切です。その意味でも彼があそこにたどり着いた道程にとても興味があります。

今回のプログラムのシューマンもシューベルトも弾き始める前から弾き終えた後まで、寄り掛かったままの姿勢だったのですが、例外的に一ヶ所(幻想ソナタD894の第二楽章のpppから突然ffになるところ、同じ音形が後半にも繰り返されるので実際には2ヶ所です)だけむっくり起き上がって7,8小節弾き、またコタツの座椅子に寄り掛かるように、そして何事も無かったのように、だらしない姿勢に戻っていきました。それでいながら、あの腕を突き出した格好で、あの美しい音色は、本当にいったい何なのでしょう。グレングールドも不思議でしたが、今回の彼のサンフランシスコでのリサイタルには心底びっくりいたしました。

他にも何かお感じのことがございましたらお聞かせください。ありがとうございます。

お礼日時:2006/01/29 05:42

ルプーはその場で与えられた条件、環境の中で、最も理想的な演奏、音楽を求めており、コンサート用のふかふかの椅子を嫌っていて、形にとらわれずに与えられた条件に適応していくがためにスチール椅子がその場における最善の演奏条件であったがためにそうなったのでしょう。

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この回答へのお礼

ADEMUさん、
ありがとうございます。なるほど、彼はコンサート用の椅子は嫌いですか。確かにおっしゃるように「かたち」にはとらわれていませんね。聴衆側から見ると、それがあまりに異様な姿(スチール椅子がということではなく、背もたれにだらしなく寄り掛かっている、その姿)なので、落ち着いて聴き入るのが大いに妨げられるというのが、私の感想なのですが、彼はそんなことは関係ないのでしょうか。どうなのでしょう。更にアドヴァイスがございましたらよろしくお願いいたします。ありがとうございます。

お礼日時:2006/01/29 05:13

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