
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
金色の雲、というのは絵巻物ではあまり見かけません。
金雲を用いるのはもっぱら屏風絵、特に洛中洛外図のような風景を並列するもの、源氏物語図のようにたくさんの場面を一画面に入れようとするもの、などが一般的です。
学術的には判りませんけれど、鑑賞している限りでは概ね桃山(室町末期)頃以降によく見られます。特に江戸期には。
特に有名な作品というと今では狩野永徳作がかなり濃厚になってきている「上杉本洛中洛外図屏風」が一番ではないでしょうか。
描かれている風景や人物・風俗が素晴らしいのは勿論、御質問の金雲も見事なものです。メインの画面よりも金雲の方がボリュームが多い印象がありますし、何より最高級の金をかけて作られたものですので、金が今でも鮮やかで立派です。
江戸時代に作られた洛中洛外図屏風などでは金雲に模様が付いていたりしてさらに立派になっているものもありますけれど、質的なことも含めると上杉本に遠く及ぶものではありません。
この回答へのお礼
お礼日時:2006/02/09 11:52
あ、ありがとうございます!!
まさかこんな的確な回答が得られるとは思っていませんでした。
こんな立派な金雲を実物で見てみたいものです。
No.2
- 回答日時:
狩野派の絵師が活躍した、室町、安土桃山時代の屏風絵、襖絵などに多く見られると思われます。
図書館、本屋などで狩野派の画集を見てみるのも良いかと思います。
参考URLから室町、安土桃山時代の作品を見てみて下さい。いくつかの素晴らしい屏風絵などが見れますよ!
参考URL:http://bunka.nii.ac.jp/Index.do
この回答へのお礼
お礼日時:2006/02/09 11:57
この時代に結構あるのですね、知りませんでした。。。
「上杉本洛中洛外図屏風」も狩野永徳作ということは、こういった金雲は狩野派の十八番?ということなのでしょうか?
このサイトじっくり見てみます。
ありがとうございました!!
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