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学校で富嶽百景をやっています。
きっと今度のテスト範囲になるんですが、
私にはちょっと難しくて困ってます(泣)
それで一箇所聞きたいところがあります。
富嶽百景(太宰治)の一番最後、
「酸漿に似ていた」とはどういう意味なんでしょうか?
もしわかる方いたら教えてください!!

A 回答 (4件)

この小説は十余りの富士がでてきます。

しかし、単に山としての富士を描写した文章は一つもありません。富士を書いているようで、実はすべて心境を描いたものです。たぶんこれがこの小説鑑賞の鍵になるでしょうね。

さて、酸漿(ホウズキ)とは↓(参考URL)のような植物ですよ。知ってますよね?
そこで、富嶽百景の一番最後の富士の景色が「酸漿」だとは、一体どういうことを言いたかったんでしょうね。

まず、花のようだったのでしょうか、それとも実?
11月になれば富士は雪を被っていますので、白く見えても不思議ではありません。では、赤い実のように見える富士って? 朝なので朝焼けに映える富士なのかもしれませんね。
前者だと、旅立ちの朝のすがすがしさを感じます。後者だと、美しい(でも遠い)希望のように感じます。
でも、白い花にたとえたいなら何もホウズキでなくても良い気がしませんか。わかりづらいですし。そうすると、後者っぽいですね。私はそう感じます。

私は一言「美しい(でも遠い)希望」と書きましたが、もっと色々な心理があると思います。
主人公は結婚話をどうしようと考えているのか、これからどう生きていこうと考えたのか、などを前のストーリーから考えてみると「酸漿」に込められた主人公の想いが伝わってくるのではないでしょうか。

中学か高校基礎であればこんな解釈プロセスになると思います。次からは、できれば学年を書いてください。大学生であれば「記号論」や「異化効果」などからのアプローチが可能ですし、まったく批判的な読み方もできます。しかし、大学生ではないようなので上記のような説明をしています。

参考URL:http://www.babu.com/~xxx/yasou/w/hozuki.htm
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太宰治は「富士山」と自分の心境、思いを対比させています。


この文中にも様々な富士山に対する思いが書き記されています。

★東京の、アパートの窓から見る富士は、くるしい。冬には、はっきり、よく見える。小さい、真白い三角が、地平線にちょこんと出ていて、それが富士だ。なんのことはない、クリスマスの飾り菓子である。

★甲府市からバスにゆられて一時間。御坂峠《みさかとうげ》へたどりつく。この峠の頂上に、天下茶屋という、小さい茶店があって、ここから見た富士は、むかしから富士三景の一つにかぞえられているのだそうであるが、私は、あまり好かなかった。好かないばかりか、軽蔑《けいべつ》さえした。あまりに、おあつらいむきの富士である。

★まっしろい睡蓮《すいれん》の花に似ていた。

★私は、部屋の硝子戸越しに、富士を見ていた。富士は、のっそり黙って立っていた。偉いなあ、と思った。
「いいねえ。富士は、やっぱり、いいとこあるねえ。よくやってるなあ。」富士には、かなわないと思った

★富士に雪が降ったのだ。山頂が、まっしろに、光りかがやいていた。御坂の富士も、ばかにできないぞと思った。

★三七七八米の富士の山と、立派に相対峙《あいたいじ》し、みじんもゆるがず、なんと言うのか、金剛力草とでも言いたいくらい、けなげにすっくと立っていたあの月見草は、よかった。富士には、月見草がよく似合う。

★素朴な、自然のもの、従って簡潔な鮮明なもの、そいつをさっと一挙動で掴まえて、そのままに紙にうつしとること、それより他には無いと思い、そう思うときには、眼前の富士の姿も、別な意味をもって目にうつる

★おい、こいつらを、よろしく頼むぜ、そんな気持で振り仰げば、寒空のなか、のっそり突っ立っている富士山、そのときの富士はまるで、どてら姿に、ふところ手して傲然《ごうぜん》とかまえている大親分のようにさえ見えたのであるが

★甲府の安宿に一泊して、そのあくる朝、安宿の廊下の汚い欄干によりかかり、富士を見ると、甲府の富士は、山々のうしろから、三分の一ほど顔を出している。酸漿《ほおずき》に似ていた。

結婚相手も決まり甲府に戻ってきたときの治は、きっととても安心して平和な気持ちになっていたのではないでしょうか。そんな心境で眺めているとき、「富士山」は何処か懐かしく、やさしく、自分の子供の頃を思い出させる「酸漿」として映ったのではないかと思ったのですが・・・・。
自信はありません。
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まず、あなたが習っている国語の先生に同じ質問をしてみてください。

学校の先生は授業用の教科書会社が作った資料集+マニュアル本を持ってますから、そこに載っていたら教えてくれるでしょう。
一応、ごく普通の解釈を紹介しますと、
真っ赤に熟れたほおずきの外観と、朝焼けに染まる富士山の外観が似ている
です。富士山は光の当たり具合と見る場所によって、ごつごつした山肌がくっきり強調されて見えます。昼間に新幹線から見える「しゅっ」とした「すんなり」した感じとはぜんぜん違います。
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酸漿(ほおずき)の中の、さくらんぼみたいな部分のことでしょうか?

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