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種が異なると、2n=○○という染色体対の数が違いますよね?そこでお聞きしたいのですが、こういった種間における染色体対の数の違いはいかにして生まれるのでしょうか?いわゆる総合説で進化の原動力とされている突然変異というものに、このような染色体対の数の変化をもたらす力があるのですか?ただ、2n=○○の数が違うような変異個体は、元の種と生殖できなくてすぐ滅びると思うのですが?それとも、染色体対の数の変化は進化の原因となるような突然変異とはまた違うプロセスを経てなされるのでしょうか?
遺伝子関係は無知なもので、トンチンカンなことを言っているかもしれませんが、よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

種内でも染色体数が違ったりしますよ。



たとえばネズミの仲間ではアカネズミは西日本と東日本とで染色体数が違いますし、南西諸島の固有種では島によって染色体数が違ったりします。

細胞分裂の時の紡錘糸の異常がこの変化の原因とされます。片方の極に余分に染色体を引っ張っていってしまった結果、ということです(それ以上のメカニズムは知りませんが)。

そして、境界線ではハイブリッドの個体が見つかっています。
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この回答へのお礼

種内でも染色体数が違うものがあるとはしりませんでした。ありがとうございました。

お礼日時:2006/04/23 09:24

 ヒトの染色体数は2n=46、チンパンジーの染色体数は2n=48。

確か、共通の祖先は2n=48で、そこからヒトが分化する際に、24本のうち2つ染色体がくっついて1本減って23本になったと考えられています。もちろん、逆もあって、1本の染色体が2本に分かれたりする例もあります。進化の過程で、染色体の構造は、結構劇的に変わってるみたいですね(染色体のアレンジメントといいます)。

 一般的に、突然変異は、DNAの塩基がG→Aに変化する(点突然変異)と考えがちですけど、染色体のアレンジメントもれっきとした突然変異です。もちろん、そんな大規模な突然変異などめったにおきないですが、比較的頻繁におきている分類群もいるみたいですね、理由は分かりませんが・・・(フキバッタなど)

 で、そのように染色体数が違う個体は、ほとんどの場合、子孫を残せませんが、まれに子供ができることも。もし、できた子供同士が交配するなりして、数が変わった染色体を持つもの通しが安定して交配できるだけの個体数ができれば・・・もとの種とは、異なる染色体数を持つ交配集団(≒種)のできあがりです。


 あと、植物の場合では、染色体の倍数化が結構な頻度でおきてるみたいです(コムギとかヨシとか)。倍数化っていうのは、2nが4n、8nとか染色体数が倍々になったりすることです。ヨシなんかは128nとかあるそう・・・

 倍数化したもの同士が交配したりして6n、12nなどの中途半端な染色体数を持つ個体もできたりします。染色体数が変わると、形態や生態などが変化することがあり、結果として、新しい種ができちゃった、なんていうことも結構あるそうです。
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この回答へのお礼

染色体数が違っても子供が出来る場合があるのですね。
大変参考になりました。

お礼日時:2006/04/23 09:23

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