
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
概略から。
クローンとは、同じ遺伝情報を持った集団のことで、一卵性双生児は天然のクローンです。また、分裂で増える生物は子は親と全く同じ遺伝情報を持ちますのでこれもクローンと言えます。
クローン技術は以前から確立している技術です。
クローン技術には大きく分けて2つあり、体細胞クローンと受精卵クローンとがあります。先ほどの一卵性双生児はこのうち受精卵クローンに当たります。
この受精卵クローンは、酪農などや生物学研究、薬学研究に応用されています。とくに研究の場においては、個体差がない集団を対象に調査しなければならないことが多く、遺伝子の差を排除したい場合に受精卵クローンを用います。カエルなどの受精卵をいくつかに分割すると、人工的に一卵性の双子や三つ子、四つ子……ができるのです。
もう一方の体細胞クローンは、成体の体細胞の核(遺伝情報を持っている)を、他の受精卵の核のかわりに入れ込むことです。これで生まれてきた羊が有名なドリーです。ドリーは完全な双子ではありませんが、体細胞の核を提供した羊と"年の離れた双子"となりました。
ドリーは成体の遺伝情報を手に入れた赤ちゃんとして生まれていますから、実年齢と核の年齢に差ができてしまうためか、いろいろと体に不調はあったようですが、「生まれ持っての羊の遺伝情報を持った羊」にはかわりありません。
つまり、クローンというのが「同一の遺伝情報を持った集団」と言うことを意味する以上、(遺伝子組み替えでない)生物のクローンはもとの生物と区別する理由がないのです。
最後に挙げる参考文献のように、クローンに対する規制は「倫理的問題」によるもののみで「安全性によるものは全くない」と言うことが挙げられます。ヒトに応用することは社会制度の上からも問題があるように思えます。
しかし一部の批判、たとえば「自分と同じ顔をしたヒトが歩くのは怖い」というものはあまりにも体細胞クローンを理解していないと言えます。体細胞クローンで生まれるのは0歳児です。"自分"とは年齢差があるので、常に違った顔になるでしょう。それにだいいち、天然の一卵性双生児ですら顔が違います。クローンのでうまれた"コピー"が"自分"と全く同じ環境で育つことなどないでしょうから、双子よりも顔立ちも背格好も異なってくるはずです。
なお、「完全な安全性」を主張することは不可能です。完全な安全性を主張するには「この世に起こりうるすべての危険」を否定しなければなりません。それは全知全能ではない限り不可能です。
ところで、危険だという主張の大半は#1さんのおっしゃるように「双子とどこが違うのか」という点で否定できるでしょうし、#3さんのおっしゃるように遺伝子操作と勘違いしているかのどちらかでしょう。
科学技術庁(当時) クローンって何?
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/kagaku/klon98/
Wikipedia クローン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD% …
No.2
- 回答日時:
まずは資料を集めることです。
実験データや論文など、片っ端から集めて見ましょう。
言葉だけで議論しても、それを裏付けるデータが無い状態では
どうしても薄っぺらい議論になってしまいます。
幸い、今はインターネットという便利なものがあります。
クローン技術に賛成するサイトも検索すれば出てくるでしょう。
そこで用いられている資料を調べて、それを集めることで
今現在のクローン技術の実態がうっすらと見えてくる、かもしれません。
(できれば実際の資料の全文も探しましょう。都合の良いデータだけが引用されている場合もあります)
時間があればクローン技術に反対するサイトにも目を通しておきましょう。
そこで用いられてる資料や理屈を調べることにより、今度のディベートの相手が
どのような主張をしてくるかを予想することができます。
反対するサイトを読みながら、頭の中でそれに反論していくことで
次のディベートに対するトレーニングもできます。
この方法をとる上で注意することは、
クローン技術に賛成するサイトの意見を鵜呑みにしてはいけないということです。
鵜呑みにするだけでは、その理屈は賛成サイトのコピーでしかありません。
それでは相手にサイトに無い切り口から突っ込みを入れられると、それだけでダウンしてしまう危険があります。
集めた資料を見た上で、しっかりとした自分の意見を構築することが大事です。
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