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構造論的学説と反射活動説について、より分かりやすく教えてください。かなり困ってます。

A 回答 (4件)

始めまして。


「構造論的学説」「反射活動説」……前者があまり聞き慣れない言葉ですが,教育心理学の「教授=学習」領域で登場した言葉でしょうか?
敢えて推論すれば,「反射活動説」は「パブロフの古典的条件付け」を意味するものだと思います。
ただし一般の教育心理学の説明の仕方では,この古典的条件付けの他に「道具的条件付け(オペラント条件付け)」を含めた「連合説」という大きなカテゴリがあり,それと対比する形で,「認知説」という大カテゴリがあります。
この認知説の中には,ゲシュタルトの「洞察」説や,それから現在の認知主義的な学習理論が含まれると思います。
あるいは「構造」を「認知構造」と連想させれば,ピアジェの認知発達理論,そしてこれを源流として,知識は関係性において構成されるとする社会的構成主義理論などもあります。

このままでは回答の方向性が分かりません。
もし教科書や授業で登場したのであれば「構造論的学説」「反射活動説」に関連する学者,重要単語を挙げて下さい。
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この回答へのお礼

回答していただき、ありがとうございます。私は今、心理学を専攻しているものです。この言葉は遊び関係の授業で出された課題なのですが、自分で調べてもよくわからないので、今回質問してみました。だから学者や重要単語はわかりません。

お礼日時:2002/06/03 15:57

>この言葉は遊び関係の授業で出された課題なのですが、自分で調べてもよくわから


>ないので、今回質問してみました。だから学者や重要単語はわかりません。

そうですか。「遊び」関係というだけでは正直わかりません。
一般的には,「構造論」うんぬんはピアジェ理論あるいはその派生理論である可能性が高く,また,反射活動説については本能行動かあるいはパブロフの古典的条件付け……が関係しているのかなという程度しか推測できません。

特に現在の心理学では「構造」という言葉が広く,あまりにも広く使われているので「構造論的学説」だけでは具体的な学説が特定化できません。

課題というのは,あるいはその授業では上の二つの言葉がどのような文脈で(別に専門語はともかくとして)登場したかを具体的教えて下さい。
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この回答へのお礼

 お返事本当にありがとうございます。
「構造論的学説」についてはピアジェでいいそうです。
「反射活動説」はポーリスという人だそうです。
一緒に課題として出された言葉は「ゲシュタルト説」・「精神分析学説」です。
先生いわく遊びについての学説らしいです。
本当に度々すみません!

お礼日時:2002/06/03 17:02

「遊び」理論ですか。

専門が違いますので弱気です。

Piagetの認知発達理論は,現在主流となっている認知理論の先駆であり,「シェマ」と呼ばれる独特の「認知構造」を軸にしています。

彼の理論をおさえるときには,「人の内面世界」と「現実世界/環境」とは別物であるということが大事です。現実世界に存在する事物(例えば自動車)をそうであると理解するには,その人の内面世界にその事物に対するシェマ(自動車シェマ)を形成する必要がある,と彼は主張しています。

全く車を知らない子どもが車を見ても,いきなり「これは車だ!」とは認識しません。その車を触り,また乗ってみたりして,車が何かを知るようになります。ここで形成される「何か=シェマ」と大雑把に考えて下さい。
こうしてできた「車シェマ」を他の知らない車にも適用します。「あれは何だ……あ,車だ」という風に心の中の「車シェマ」を「内面→外界」の方向に適用しているわけです(専門用語で「同化」といいます)。
また逆方向もあります。例えば,家庭用の自動車だけで「車シェマ」を形成したとします。しかし大きなバスを見たときどうなるでしょうか? 最初はバスは車ではないと考えるでしょう。その時までに形成された「車シェマ」とは違いますから。しかしやがてはどうやらバスも家庭用の車も同じであるということを知ります。こうなるとバスも含めた「車シェマ」に修正しなければなりません。「車シェマver2」と修正されるわけです。この場合は「外界→内面」の方向でシェマが形成(というよりは新シェマに修正)されたわけです。

Piagetは「人間はどのようにして外界の情報を内面に取り込むのだろうか?」を研究テーマとしており,上に上げたような「シェマ」の「同化」と「調節」の二つの働きによってそれが可能となると考えました。つまり人間は「シェマ」のようなシンボルを使って外界を捉えようとするわけですが,無論,誕生直後から能力を発揮できず,大雑把に四つの段階(「感覚運動期」「前操作期」「具体的操作期」「形式的操作期」)を経てそのシンボル操作機能が完成すると主張します。

……というのがPiaget理論の基礎です。彼の理論はかなり魅力的なので,外界把握の発達だけでなく,他にも,例えば「遊びの発達理論」にも応用されています。
遊び理論においては,「感覚運動的遊び」→「象徴遊び」→「規則遊び」とベーシックな発達段階とは異なりますが,やはりシンボルの観点から遊びというものがどのように発達するかを考えています。

なお,ポーリスの「反射活動説」は知りません。他の方の説明をお待ち下さい。
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この回答へのお礼

度々ありがとうございます。
これを参考にピアジェについて調べてみます。
まだよくわからないままですが、本などを参考に頑張りたいと思います。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2002/06/05 13:41

 


ピアジェの理論については、先の方の回答が非常に簡潔に要点を述べておられます。シェーマという風にわたしなどは記憶していましたが、シェマとも呼ぶのですね。形式的操作において、「群性体」と呼ばれる一種の数学の「群」に似たものが構成されるというのがピアジェの結論でした。

「反射活動説」についてはまったく分かりません。一体、どういう説か、先生が独自に考えている説ではないかなどと勝手に考えたりします。

ピアジェの「遊び」の理論と言うと、やはり、シェーマを構成して行く過程で、感覚運動系の訓練を遊びとして行い、また、前形式的操作も遊びで修得し、形式的シェーマも、遊びを通じて、自己の能力の可能性を探ると共に、それが同時に自己成長につながり、「遊び」としての意味も持つということではないでしょうか。

人間は、「構造」を身体や心の機能において構成しようとする傾向があり、この傾向が「遊び」として姿を現すのだというのが、「構造論的説」ではないかと勝手に想像します。

反射活動というと、刺激に対する反応がどうしても出てくるので、条件付け反射による学習もあります。

「遊び」についての学説だとすると、名前から言うと、ある条件に出会うと、それまでの条件付けの上に乗って、反射的にある活動が誘導され、その結果が、またフィードバックして、次の活動の誘導となり、こういう過程で、刺激と反応活動が交互に、互いを織り合うように起こり、この過程が、楽しいので、「遊び」となるというような説かも知れません。

また、楽しくなくても、病みつきになるというか、刺激に対し反応活動が起こり、「遊び」が止まらないというような事態も起こるという考えかも知れません。

「遊びのゲシュタルト説」とは何か分かりませんが、これも勝手に考えてみると、ゲシュタルトというのは、緊張関係で、次第に複雑なものになります。それは、「構造」とどう違うのか、いまよく分かりません。

ゲシュタルト心理学では、ゲシュタルトによる、心理的な力の緊張・均衡関係というものを論じたはずです。錯覚は、知覚のゲシュタルト的力関係で起こると言うようなことです。

人間を相手にした遊びだと、互いの心理的な緊張関係や力の作用のし合いが、「遊び」の要素になるように思えます。物を相手とする遊びだと、ピアジェの構造主義と似たような話になるのかも知れませんが。

遊びというものが、一つのゲシュタルトで、その中に加わることで、力関係で、あるものが見えたり見えなかったりという経験が、面白いというのが遊びの要素で、ゲンシュタルトの全体把握、また新しいゲシュタルトの構成を求めるのが「遊び」だという説かも知れません。

「精神分析的」というのは、これは、抑圧と解除の心理ドラマが、遊びを通じて実現するという話でしょうか。無意識と意識のあいだの葛藤あるいは緊張を、遊びのなかで、自由連想のように、外部に表出し、遊びであるからできることだということで、普段はできない行動も行うことで、緊張や葛藤の解除が起こり、カタルシシスとなるという説でしょうか。

以上、いい加減な想像の話で申し訳ありません。何か、考えられるにおいて、参考になればと思い記しました。以上の勝手に考えた説からすると、色々な説は、「遊び」の人間にとっての意味を、別の角度からすくい上げている説のようにも思えます。

多面的多重的な意味を、遊びは持っており、また意味を担っているということかも知れません。
 
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この回答へのお礼

解答いただき、ありがとうございます。
これを参考に何とか乗り切ろうと思います。
今ごろになって、これは実際には存在しない説ではないかと不安になっています。
でも頑張ります。返事が遅れましたが、本当にありがとうございました。

お礼日時:2002/06/05 13:37

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