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不勉強ですみません。

紀貫之の「しづごころなく 花の散るらん」の花って
桜ですか?梅ですか?

「花」をさすときに「桜」か「梅」か
その分岐点なども教えていただけると嬉しいです。

庭の白梅が散っていくのを見て、この歌を思い出したのですが
はて、桜だったのかな。。。ととっても疑問になりまして。

よろしくお願いします!!

A 回答 (10件)

みなさま書かれているとおりです。

手元の古語辞典(詳解古語・明治書院)を見てみました。「はな」について次のように書かれています。
”「花」といえば「桜」を指すのが常識となっているが、「花=桜」が定着するのは、中古の中期、拾遺集(1006年頃成立)以降とされている。
「久方の光のどけき春の日にしづ心なく花(=桜の花)の散るらん」(古今・春下)
「春やとき花(=梅の花)やおそきと聞き分かむ鶯だにもなかずもあるかな」(古今・春上)”
 古今集が成立したのは905年頃、まだ梅の花のことも「花」ということがあった時期ですね。それでも定型化は進んでいたはずで、「香り」あるいは「鶯(うぐいす)」というのがなければ桜でしょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

「花」のさすもの。
この疑問に調べて答えてくださりありがとうございます。
説明も分かりやすいです。
>「香り」あるいは「鶯(うぐいす)」というのがなければ桜でしょう。
見極めるヒントになります。

古語辞典、やはり必要かなと思いました。
今はネットでいろいろな知識が得られますが
やはりまだまだ広辞苑など辞典系が必要みたいです、私。

お礼日時:2007/03/29 19:19

#8です。

この歌って「桜の花の散るをよめる」という題がついてますね。
ですから疑問の余地はぜんぜんないですね。参考URL参照ください。
古今和歌集 巻第二 春歌下 84です。
 ついでながら、英語でcherryというサクランボの木(セイヨウミザクラ)は西洋にもあるけど、向こうの人は花見に行ったりしないですね。まあ、花の見栄えはやはり日本の桜の方がずっといいです。中国人も桜の花を見に行ったりしないし、花見というのは日本だけの習慣みたいです。桜並木なんてのはほんと日本だけの風景ですね(日本の都市と姉妹都市になっている都市を除く)。

参考URL:http://www.daito.ac.jp/~hama/kokin.html#in02
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皆さん書かれているとおり、この場合の「花」は桜で間違いないのですが、桜と言っても、現在お花見などでごく普通になっている桜(ソメイヨシノ)ではありません。

ソメイヨシノは江戸時代の終わりに人工的に作られた品種なので、古今集時代に出てくる「花」と言えば、山桜(ヤマザクラ)を指しています。念のために。
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この回答へのお礼

専門家の回答、ありがとうございます。

そうなんですか!
ソメイヨシノと山桜はずいぶん違いますよね。
山桜は花と一緒に新芽も出てくるから、見た目も違うし。

ソメイヨシノを見て(ああ、こういう風景を見て詠んだのね~)と
思ってしまいましたが、またまた勘違い。
これからは山桜を見て、紀友則に近づいたような気持ちになります。

お礼日時:2007/03/29 19:23

すいません、分岐の話だけのつもりでした。


ひさかたの、は桜です。
これは間違いありません。

ただ、「花」が「梅」から「桜」に変わった時期というのが、ピンとこなかったので書きました。
少なくとも、古今集では両方とも使われている、という意味での書き込みでした。
友則も使い分けはしてませんよ、ってことでしょうか。

ただし、「花の香」とあれば、それは梅を指します。
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この回答へのお礼

二度もありがとうございます。

私の早合点で勘違いしてしまいました。
「桜」なのですね。

古今集で「花」が「梅」と「桜」の両方に使われていた
というのは興味深いです。

後世に残すことを考えず
(平成の世の私が「この花は桜?梅?」などと考えることは想定しないで)
歌を詠んでいたのかな、などと想像してしまいます。
歌が読まれたその場にいた人には、桜か梅かは自明ですものね。

ありがとうございました。

お礼日時:2007/03/29 00:23

詞書に「桜の花の散るを詠める」とあると思うのですが。

したがって桜と思います。
ちなみに、万葉集では梅を詠んだ歌のほうが桜のそれを上回りますが、古今集では逆転しているそうです。自分で確かめたわけではないですけど。
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この回答へのお礼

詞書も見ずに恥ずかしい限りの質問ですが、
教えてくださりありがとうございます。

万葉集では梅が多く、古今集では桜が多い。
勉強になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2007/03/29 00:15

そんな分岐、ありましたっけ?


紀友則は

花の香を風のたよりにたぐへてぞ鶯さそふしるべにはやる

とも歌っていますが、これは梅の花のことです。
古今集で花が香っているのは梅ですね。
大学にいたのは10年くらい前のことなので、手元の古今集だけじゃ詳しいことはわかりませんが、分岐ってなんだろうって思って。

ちなみに、古今集春歌上の花は梅もありますが、春歌下の花は桜が多いのようですね。
春夏秋冬の章は時間経過に従って並べられているので、春歌上の初めは、花のような雪だったりします。

万葉集はほとんど勉強してないので、わからなくてすいません。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

他の方は「桜」説ですが、
「梅」説ですね。

どちらなのでしょう!?
拙い説明で分かりづらいのですが、分岐点は
「花」が指すのが「梅」から「桜」に変わった時期のことです。

お礼日時:2007/03/28 22:58

この詩は桜のことを指しています。



ちなみに詠み人ですが、紀貫之ではなく紀友則です。紀貫之の従兄弟ですね。
正確には
ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ
になります。
No1の方の言う"らん"は無いのであしからず。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

投稿後に間違いに気づきました!
ご指摘、ありがとうございます。

梅と桜の分岐点、もしご存知でしたら教えてください。

お礼日時:2007/03/28 22:26



似た歌
ひさかたの光のどかに桜花ちらでぞ匂ふ春の山風

参考URL:http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/ …
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この回答へのお礼

ありがとうございます!

その歌もステキですね。

お礼日時:2007/03/28 22:25

今晩は、この場合「桜」です。


学校で習いましたが、分岐点までは覚えていません。
御免なさい

この回答への補足

ひさかたの 光のどけき 春の日に
静心(しづごころ)なく 花の散るらむ

            紀友則(33番)

で、紀貫之ではなく紀友則でした!!
さらにすみません!

補足日時:2007/03/28 22:21
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

桜なのですね。
梅か桜かでは全然歌の感じが違うので
教えてもらえてよかったです。

お礼日時:2007/03/28 22:24

らんって言ってるじゃないですか。

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この回答へのお礼

すみません。
お答えの意味が分かりませんでした。
再度お教えくださると嬉しいです。

お礼日時:2007/03/28 22:23

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