「平成」を感じるもの

サンプルバッファーに2-MEを加えて還元条件で泳動するときは加熱しますが、
非還元化で泳動を行いたい場合、サンプルバッファーを加えて加熱する必要はあるのでしょうか?私の考えではSDSによる変性を促進させるために必要なのではという考えがありますが、いかがでしょうか?よろしくおねがいします。

A 回答 (4件)

質問者さんの考えで正しいです。


ボイルをすることでペプチド鎖の高次構造を解き、SDSが飽和するのを促進します。

ただし、ボイルせずとも温和に温めるだけでも、あるいは冷蔵庫に入れていても、時間をかければペプチド鎖にSDSが飽和し高次構造が解けます。タンパク質によってはボイルすると凝集してしまうものがあったりして、そういう場合はこのように処理します。
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質問の内容からするとタンパク質のPAGEだと察して回答いたします。



それぞれの試薬や工程の説明を簡潔に示します。
2-ME:還元剤。ジスルフィド結合の解離。
SDS:アニオン性界面活性剤。タンパク質の分散。カチオン残基や疎水部分の変性。これによってタンパク質全体をまっすぐに伸ばす。
加熱:水素結合や多くの分子間相互作用の解離。

>SDSによる変性を促進させるために必要
これはタンパク質の変性から見て、結果的に合っていますが、間違った解釈です。
SDSは界面活性剤なので、球状や棒状などの分子集合体を形成することでその効果を発揮します。加熱はこの分子集合体の形成を弱めますので実際にはSDSの効果は下がります。しかし、タンパク質の変性を目的とする場合は、加熱による作用とSDSによる作用がそれぞれ別な部分で必要ですので通常併用します。

目的と使用する試薬をマッチさせて実験系を組み立てる考え方を心がけると、自分の成長のためにはよいと思います。
政治的や社会的に異なることもありますが、本来、実験は科学的な目的あってものですので。
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1の方と同じ意見です.


文章からタンパク質を泳動するということだと思いますが,分子量によって分離するための方法ですからS-S結合を切らずに高次構造を取ったままだと目的の結果が得られません.
高次構造を保存したまま分離するのならゲル濾過など他の方法を考えられた方が良いと思います.
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2-MEを入れなくても、ヒートは必要です。


でないと、SDS-PAGEじゃなくて、中途半端なNativePAGEになります。
結果、訳の分からない結果が出てきます。
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