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雅楽を習っている日文の学生です。
現在、平安朝文学の中で、音楽の説話や、物語の中で音楽が出てくるものを探しています。

ただただ物語に音楽のシーンがある物ですと、『源氏物語』にも沢山ありますし、いろいろな作品にほんの少しずつ出て来る場合は多々有ると思うのですが、
それよりもっと、たとえば物語の一部であっても、音楽を話の中心に置いた場面というのがなかなか無いので、探しています。
たとえば、音楽説話になりますが『今昔物語集』の、(陰陽師でも有名な)源博雅が蝉丸の元に通い曲を伝授される話、朱雀門で琵琶「玄象」を見つける(?)話等、特に音楽を中心とした話を探しているのですが、ご存じ無いでしょうか?

また、音楽と霊現象が一緒に起こるようなシーンを探しています。
宇津保物語や、
たとえば、古事記や日本書紀で「神の降臨を求めて天皇が琴を弾き、見事な演奏によって天人が降下する」話や、
(やはり博雅の説話なのですが)「源博雅、鬼の笛を得たること」等です。

他にこうしたお話をご存じの方いらっしゃいましたらお教えいただけないでしょうか?

A 回答 (3件)

質問者の方も目を通していらっしゃいますが、『今昔物語集』の巻二四本朝世俗部、北辺大臣長谷雄中納言語第一 に長谷雄の見事な演奏に感じて天人が舞い降りたという話がありますよ。


後は、他の回答者の方も書かれていましたが、『狭衣物語』もそうですね・・・。
質問者の方は音楽中心の話と書かれていますが、そういった話はむしろ後世の説話や伝説によくみられています。例えば,宇治拾遺物語や、御伽草子などですね。平安時代当時は音楽は生活の中に溶け込んで混在しているのが普通なので、生活の一場面として出てくることが多いですよ。『うつほ』や『狭衣』にみられる奇瑞(霊現象)は古事記などの神話の中の音楽の要素が残って出来たものと言われています。
後は、そういった分野に関して論文を探してみては如何でしょう。引用などから新しい話が見つかるかもしないですよ。
ちなみに、中川正美氏の『源氏物語と音楽』では源氏以外も詳しくのっているのでとても便利です。 
 長文失礼いたしました。
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初めまして。


「音楽と霊現象が一緒に起こるようなシーン」で、一つ思い当たりました。
『狭衣物語』の中で、主人公が帝の御前に召され、琴か笛だかを奏でる機会があった時のこと。その音色が余りに素晴らしかった為か、天人が出現し曲にあわせて舞い踊ったのです。大層感銘を受けられた帝は、天人降臨の賞与として、主人公に最愛の皇女を降嫁させようとお言葉があったのですが、当の本人は気乗りがしませんでした・・・という如何にもファンタジックな内容だったとおもいます。
『狭衣物語』の第一部の、それも冒頭に近い箇所だったと思います。
一度、実際にご確認くださいませ。
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夢枕獏『陰陽師』のヒットで源博雅の話は有名になりましたね。


音楽説話なる分類があることを今回のご質問で初めて知りました。
実際の音楽説話にどのようなものがあるのかわかりませんが、以下の本がヒントになりませんでしょうか。
もしかしたらもう読んでおられるかもしれませんが。

『説話と音楽伝承』 磯 水絵 著 和泉書院(2001年刊)
内容(「MARC」データベースより)
平安・鎌倉時代を通して、音楽がいかに宮廷社会に浸透し、説話にも取り上げられていたか、説話集中の音楽説話といわゆる楽書中の差異はいかなるものであるかを解説。説話・雅楽とは何かを究明し、日本音楽史の一端を示す。
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