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生物は進化をして人間になったと言います。しかし、確率的にありえないととある人が言っていました。これは本当なのでしょうか。

A 回答 (7件)

 現在の進化論、ネオ・ダーウィズムと呼ばれますが、その理論の中では進化の原理は一応、以下ようなものだと言われています。


 ある生物がいて、その遺伝子がコピーされて子供が生まれます。遺伝子のコピーにまったくエラーがなければ、進化は生じません。
 ところが、コピー時にエラーが生じたり、放射線によって生殖細胞の遺伝子が痛めつけられる等々によってDNAの配列が変わり、突然変異の子孫が生じます。99.99…%の子孫は悲しい失敗作(もっと適切な表現がありますが、使いたくない言葉です)ですが、ごくまれに生存に適した形質を持った子孫が生まれます。この生存に適した形質を持った個体が、自然選択によって生き延び、また子孫を残します。優れていない形質は生存に適さないので子孫を残せず、滅びます。こうして優れた形質が次第に積み重なり、生物は進化していくことになります。
 ここで、優れた形質はコピー時のエラーや、放射線などによる“偶然”によって生じるのだ、ということに引っ掛かりを覚える方が多いと思われます。人間のように優れた頭脳や眼や、器用な指先を持った生物,鳥のように華麗に空を舞う生物,イルカのように効率良く水中を泳ぐ生物,孔雀のように華やかで美しい生物,これらの生物が、単細胞生物から、サイコロを振るような偶然の積み重ねで生ずるものでしょうか? 感覚的には信じられません。おそらく、「確率的にあり得ない」と言われた方はこの点を言われているのではないでしょうか。

 これに関しては、以下のような説明をしましょう。
 問題1:今、10円玉が30枚あったとします。この30枚の10円玉を掌の中でよく振り、床に投げたとします。散った10円玉はまた拾い集めます。この動作を1秒間に1回繰り返したとすると、30枚の10円玉全部が表になる、ということが起きるまで、どのくらいの時間がかかるでしょうか?
 答え1:2の30乗秒=10億7374万1824秒≒34年 すなわち34年に1回の割合で、30枚の10円玉全部が表になる、という現象が起きます。
 問題2:では今度は、30枚の10円玉を掌の中でよく振り床に投げるまでは同じですが、表がでた10円玉は床に残し、裏がでた10円玉だけ拾い集め、また掌の中で振って床に投げるとしたらどうでしょうか。30枚の10円玉全部が表になるまでどのくらいの時間がかかるでしょうか?
 答え2:1回目でおおよそ15枚前後が表、残りが裏になると言えます。2回目で残りのうちおおよそ7枚前後が表、3回目で残りのうちおおよそ4枚前後が表、4回目で残りのうちおおよそ2枚前後が表、5回目で残りのうちおおよそ1枚前後が表、残り1枚ですから、少なくとも7,8回投げればだいたい全部が表になると見ていいでしょう。つまり10秒かからないことになります。

 10円玉が表になったこと自体は全て偶然の結果です。掌の中で振って投げたのですから、故意に表にしたのではありません。にもかかわらず、“選択”というものが入らない場合は34年かかることが、“選択”を入れることによって10秒以下でできるようになるのです。
 さらに、今度は30枚の倍、60枚の10円玉で同じことをしたら?
“選択”が入らない場合には、2の60乗秒≒340億年。これは宇宙の年齢の2倍以上です。では“選択”を入れた場合には? 10円玉を集めて投げる手間がたった1回増えるだけ。つまり30枚の時が7秒ならば、8秒に増えるだけです。
“選択”を入れることがいかに強力か、おわかりになるでしょうか。

 ただし、だからといってネオ・ダーウィズムが完全に正しいなどと信じてはいけません。ここでは深く論じませんが、別の見方からすればネオ・ダーウィズムにも大きな矛盾があります。また最近話題の、「ウィルス進化仮説」でも進化の謎の全てが説明できるわけではありません。
 結局、進化論は飽くまで「論」であり、確定的な進化「原理」というものはまだ発見されてはいないのです。

 ただ、「確率的にあり得ない」という考えは誤りであることは御理解下さい。
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進化論は、未だに仮説の領域です。


まだそれに勝る仮説が出現していないだけです。
進化論が正しか間違いかはまだ決められません。

進化論がいっているように、突然変異で進化したと言うことは、
突然変異が無ければありえないことであると言うことです。
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>確率的にありえない


これは「淘汰による進化論では説明できない程に人間は急速に進化した」ということでしょうか。

人類は20万年前のアフリカの1女性を共通祖先とする説が有力です。
この一人の女性をミトコンドリア・イヴと呼びますが、突然変異によるものだと言われています。

とすれば、これもまた進化の一種です。

突然変異はなんせ「突然」ですから、確率の要因にはなじまないかと思います。
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進化論を信じています.


アメリカのとある州ではキリスト原理主義の力が強くて,
学校では絶対に教えないなんてところもあるそうですよ.

で,私思うに,自然の力,これはあなどれないですよ.
その偶然の集まりの森羅万象を「神」と呼ぶなら呼んでもいいと思っております.
つまり無数の,やーめたなんて途中で飽きることなく繰り返される試行錯誤の
繰り返しの積み重ねで今こうして我々がいる,と.

確率云々でしたら,今日ふと空を見上げたとき,見える雲,その形,
その形になる確率は一体どれほどなんでしょうね.
しかし現に目の前にその形の雲が見えている,そんなことも関連しますよね.

生物については門外漢ですが,一旦自己複製可能な分子が発生すれば,
得てしてそれは弱肉強食の世界が形成されて進化に拍車がかかるのでは?
なんて思っております.
自己複製する分子は,ハロルドとユーレイが,かつて実験室で生成に成功しました.
しかし生物を作るところまでは至っていません.
その狭間にあるような,幾つかのステップを越えれば,案外人間みたいなのなんて,
宇宙のあちこちに発生しているのでは?・・・と思っております.
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 こんにちは。


 私は生物学を専攻したわけでもない素人ですが、生命の進化の一つとして人類があるのは間違いない事実でしょう。確かに、人類に至るまでの進化は、奇跡に近い確立が重なり合っているのでしょうが、「あり得ない」で片づけるのであれば、我々の存在をどう考えるか? 逆に聞いてみたいと思います。

 ところで、そもそも「ある人」の意図するところが分かりません。科学「もどき」のネタを扱っている雑誌のごとく、宇宙人でも持ち出すのでしょうか????
(1)自然に人類に進化したのでは無く、他の知的生命体により進化を操作された
(2)進化したのではなく、最初から人類として他の惑星などから連れてこられた
 などといった事をその人が言いたいのであれば、あまり相手にしない方が良いかと思います。

 違うので有れば、「ある人」は何を言いたいのでしょうか? もし、よろしければ補足をお願いします。
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確率の計算ができるためには、どういう過程のできごとかが分かっていなければなりません。例えば、トランプのカードを切って、任意の二枚を選ぶとき、その数字が同じである場合の確率は、というと、トランプ一組のカードの構成が分かっていなければならないのです。

普通のトランプ1セットには、四種類のマークごとに、1から13までのカードがあります。しかし、あるトランプ1セットは、三種類のマークしかなく、全部で、52枚あるのは同じなのですが、ある種類に1が5枚あったり、8のカードがどの種類にもなかったりだと、こういうトランプ1セットを切って、二枚のカードを選んで、そのカードの数字が同じ場合の確率は、普通のトランプの場合と違って来るのです。

進化の過程が、分子の構成レヴェルで、段階が分かれば、確率の計算も行えますが、上のトランプの話のように、こういう構成だと仮定しても、実際はどうだったのか分からないのです。

進化論は、こういう分子の構成の展開の過程を、段階ごとに証明して理論を作っているのではありません。確率が合わないので、進化論が間違っているという主張も、そもそも進化の過程について、どういうことが起こったのか、段階ごとの構成過程は分かっていないのです。

分かっていないのに、「確率的にありえない」というのは、科学的な体裁を取った虚偽だということになります。原始の有機物が溶け込んでいた海の水が、どうかき混ぜて行くと、単細胞生物になるのか、そんな確率は無限小だ、と言っても、進化論は、実際に、そのようにして生命が発生したとする「仮説」です。

「無限小だ」と主張する側は、当然、どんな過程であったか知る訳もなく、理論も説明もありません。一種の喩え話をしているだけです。

単細胞生物から多細胞の役割分担細胞の生物が生まれる確率も、アメーバをたるに一杯入れて、一億年かきまぜると、なかから魚が出てくるのか、というような乱暴な話のはずで、「どういう過程で生命の進化が展開したのか」、このことを明らかにしないと、確率の計算などできないのです。

進化論は、確率的に、成立していると主張しているのではありません。有機物から単細胞生物、単細胞生物から役割分担の多細胞生物への進化が、どうやって起こったのか、進化論では、なお、どうなっているのか、過程が分からない難問です。

進化論は、生命進化を理論で説明できていない、と言えば、その通りなのです。しかし、進化に関係する過程の合理的な理論も仮説もなく、反進化論の立場で、どうして、生命進化の「確率は無限小だ」という計算ができるのか、そもそも計算できないのです。

多細胞生物から植物、動物、脊椎動物、哺乳類、霊長類、猿、猿人、原人、人間への進化の過程も、あいだを正確に埋められるほど、進化論は、進化の過程を解明していません。しかし、そうであれば、反進化論の、「確率的にありえない」というのは、「何の確率を計算しているのか」ということになります。

これは、「ありえないように思える」ということで、そこに「確率」などという概念を持ちこむことはできません。最初のトランプの例で言えば、100万枚のカードがあって、そのカードのなかの数字が、どういう分布になっているのか分からないと、あるカードを抜き取って、そのカードが、例えば、10のカードであるかという確率は幾らかは計算できないのです。

生物の進化はあまりに複雑で、例えば、1億兆の千兆倍のカードから100億枚のカードを抜き出し、それが、抜き出した順に、1から100億まで、順番に並んで出てくるようなもので、その確率は、ほとんどゼロだといえば、確かに、ものすごく小さな数字で、ゼロに近いでしょう。しかし、生物の進化というのは、こういうものに似ているのか似ていないのか、おそらく似ていないのです。

どういうモデルに似ているのか、遺伝子の配置や組み合わせを元に、現在、モデルを作っていますが、そんな単純に確率が計算できるようなものではありません。

従って、「ありそうもない」というのは感覚的に分かるとも言えますが、しかし、進化論の基礎になっている、生物遺伝子の変異と、新しい生物の環境適応というモデルは、実際に、観察されています。

過去数十億年の生物の進化が、このような進化論のモデルで説明が付くかといえば、実は、明確には分かりません。しかし、化石の研究は、進化論のモデルで説明できることが色々あるということを示しているのです。

進化論はある程度、生物の進化を説明している理論です。進化の段階で、あいだが途切れているものや、どうなっているのか分からないものは無数にあります。この分からない、ということの大きな理由は、化石の資料が、生物の進化の多様性に比べ、あまりに少ないということからも来ています。

十分な資料というのは無理があります。すでに滅びてしまった生物があまりに多すぎるからです。進化論は、限られた資料のなかで、あいだをシミュレートすることで、生物の進化を解明しようとしているのですが、「目的進化」というような概念を入れないと、進化の事実はうまく説明できないかも知れません。

あるいは、もっと別の進化原理を導入する必要があるかも知れません。しかし、進化論は、進化の過程の段階を復元しようと試みている訳で、そういう作業をせずに、アメーバをたるに詰めて、1億年まわしつづけると、なかから猿が出てくる確率はゼロだなどという話をしても、関係がないと言えます。

進化論に対立するのは、創造論ですが、例えば、神が、犬という生物を構想し、「犬よ現われよ」と意志すると、犬が創造され出現したというのは、そう「信じれば」本当に思えるかも知れませんが、誰もそんな創造の過程を見た訳でも、化石に犬を創造する神の姿などが残っている訳でもありません。

人間が進化の結果生まれたなどというのは、人間の複雑さや精密さからして、とても「ありそうもない」と感じ思うのは自由ですが、それは、「数学的な確率」とは別のものです。

「確率的にありえない」というのは、数学的・科学的に根拠あることではなく、気分や感情の判断を述べているだけなのです。

ただ、進化論は、生物の進化を、十分に説明できた理論では、いまのところない、というのも事実です。その一部分を説明しています。

不充分なのは事実ですが、しかし、神や超越知性が、「犬よあれ、猫よあれ、みみずよあれ」とか言うと、犬や猫やみみずが存在し始めたというのは、こちらこそ、何を根拠に、そのようなことが言えるのか、ということになります。
 
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人類が発生して約4万年とも10万年ともいわれますが、生物が魚から進化して30億年以上の時間が経過してのできごとなのです。


何をもって確率的と唱っているのかわかりませんが、その道筋には想像を超えた生物進化の多様性が影響しています。
なるべくしてなったと言えるでしょう。決して奇跡ではありません。
人間は、まだ進化しています。
脳が進化し、あごが退化し、生殖器も退化していくでしょう。
一番の問題は、心の退化かもしれません。無気力、無関心、無行動などに見られる心の退化です。
退化も進化の一部、どう進化していくかも人間が決めることができるのかもしれませんね。
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