プロが教えるわが家の防犯対策術!

一般人は他人の相談に乗ると、ネガティブで辛い思いを聴いているうちに聴いているほうも苦しくなりがちです。

一方、プロのカウンセラーの場合は、患者のマイナスな気を自分の中に飲み込まないようにしていると思います。どうやって飲み込まないようにしているのでしょうか?

A 回答 (7件)

「己を知り、敵を知れば百戦危うからず」です。



カウンセラーは、自分自身を知る訓練をします、
カウンセラー自身が歪みのない鏡にならなければ、
クライアントの歪みを映して「気づき」を促進させられません、
この為に、カウンセラーはカウンセリングを受けて自分の歪みを十分に知り、
出来れば解消して置くことが必要です。

相手のネガティブな思いに共感する時、勿論カウンセラー自身も苦しくなります、
(※基本的にこの、共感性を持たない人はカウンセラーに向きません、)
時には、相手の痛みや身体の重さまで感じます。

そして、カウンセラーが自分自分を知っていると、この「苦しみ・重さ」などが
相手に在って、共感した為に起こっているものなのか? それとも
カウンセラー自身の自分の中に在る「苦しみ・重さ」なのか、(感情の共振なのか?)
区別が付かなければカウンセリングに成りません。
この「苦しみ・痛み」が完全にクライアントの中にあり、共感によって起こったものならば
セッションが終われば、跡形もなく消えてなくなりますし、
共振ならば、後々まで嫌な感じが残るものです。
 
 ※出来る限り、共振を起こすような、カウンセラーの心の歪は解消しておくべきですし
  解消が難しいのなら、クライアントに転嫁しないように注意を払う必要があります。

しかし、共感して、苦しんだり泣いたりしているだけでは、カウンセリングは進みません。
そこで、良いカウンセラーは、共感している人格と、それを冷静に観察して
カウンセリング全体を把握しているふたつの人格を同時に持っています。

丁度、優れたスポーツのプレイヤーが、ゲームをプレイしながら全体の様子を把握するようなものです。


「誰かを殺したい」などのクライアントの表面的な言葉に反応しては、カウンセリングは出来ません。
「殺しを実行出来ない⇒実行してはいけない⇒実行しても解決にならない」ことを
本人は十分に知っているからこそ、苦しんでいるのです。
「誰かを殺したい(ほど、憎い、切ない、苦しい)」その感情を理解して寄り添ってあげないと
カウンセラーではありません、単なるアドバイスなら誰でも可能です。

自分の心の歪みを知って、相手に転嫁しないようにコントロールすること、
共感しながら、その後ろで全体を眺めて作戦を立てている、二重の人格を訓練すること
クライアントの言葉から真意を探り、クライアント気持ちを受け入れること
一見ネガティブだと思われる感情の底(無意識)に在る、善き人間性を信じられること

これらが、カウンセラーの資質であり、得るべき技術です。

根っからの悪人(いるのかな?)には、罪悪感などないでしょうし、
ましてや心を病むことなど無いでしょう。人は、健康でいる為、生きていく為に、
痛みを感じ病気に成るのです。心も同じことです、心の健康を取り戻したい為に、
憎しみ、苦しみ、痛みを感じているのです。良い人(?)で在りたいと人は心を病むのです。
    • good
    • 14
この回答へのお礼

なるほど。自分のゆがみを知るですか。
スポーツプレイヤーの例えよくわかりました。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/10/07 18:49

同じくカウンセラーの卵です(産業カウンセラー有資格者)です。



カウンセラーは、アンビバレントな世界にいますね。
相手のネガティブな感情も「受容・共感」はするけど
「許容」はしないんです。専門家としての訓練を受けていない方は
相手のネガティブな感情を自分の価値観と照らし合わせて
「許容してもいいものかどうか?」で真っ先に悩むために、
苦しみ、巻き込まれていくんですね。
カウンセラーも人間ですから正直戸惑うこともありますが、
それでも「無条件に受容・共感」にとどめるために訓練を重ね、
そのネガティブな感情がどんな深い部分から出てくるかを
分析するための知識を学びます。

例えば、万引きを止められないクライエントがいます。
「万引きが楽しくて楽しくて」と言われても、そこには奥の深い
根本的な問題があるはずなんですね。
万引きという行為自体はもちろん一般的に悪いことですが、
その場ではいったん「どうしてもしてしまうんですね」と受け止め、
本人がどういう気持ちで万引きをするのか、話を引き出す準備を整えます。
どんな気持ちでするのか、どんな問題があるのか、
話を進めてそこが見えてきたときに、万引きという行為ではなく
根本的な問題のほうへアプローチすることで
問題解決の支援→結果として万引きが止められる、となります。
ただし、問題によっては繰り返さないためのリハビリに徹底させる
ケースもあるので、例えば「ストレス面接」といった手法で
「なぜ止められないのか」「止められない原因はこれだ」と
指示的にかかわり、気持ちはわかるが行為そのものは
明確に「許容しない」という態度を示すことも、時にはあります
(それもケースバイケースで、プロとしての判断が必要です)。

また、スーパーバイズといって、プロになっても相手に
飲み込まれていないか、対応を誤っていないかどうか
自分より優れた指導者の指導・指摘をいただき訓練し直す、
自分の能力やスキルを超える対応が必要な来談者には、
無理に自分で対応せずに、それに見合った別のカウンセラーへつなぐ
という、倫理規定も定められています。
自己研鑽を忘れないためと、クライエントに責任を果たすためという、
カウンセラーの厳格な職業倫理ですね。
    • good
    • 4
この回答へのお礼

常に訓練なのですね。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/10/07 18:45

大体は、答えられたようですので、私からはもう一つ。


「リフレーミング」・・・額の入れ替えをやっているからでしょうか?
負の感情・・・よくあるのが、「××をころしてやりたい!!」というのだとします。
でも、それは、言い換えれば、「そう、殺したいって言う事は、関心があるのね。」というように、切り返して、別角度から、言い変えて、別の方向を見させるようにする。


後は、カウンセリングを学べば自ずと、付かず離れずな立場を覚えてくるんですよね。

以上、新米カウンセラーの卵でした。
    • good
    • 3
この回答へのお礼

付かず離れずとは的を得ているかもしれないですね。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/10/07 18:44

他の方の質問を見ていて知ったのですが、臨床心理士さんは最も自殺率の高い仕事の一つだそうです。


仕事として冷静に対応しているのでしょうが、人間ですから時には飲み込まれてしまうこともあるのでしょう。
お世話になったこともあるのですが、大変なお仕事なのだなぁ、と再認識しました。
    • good
    • 3
この回答へのお礼

やはり実際参ってしまう方もいるということですね。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/10/07 18:43

距離を置くことによって、相手の闇に飲み込まれないようにしているのではないでしょうか。



プロのカウンセラーは一日あたり多くて6人くらいが限界らしいです。

人間ですから、毒を浴びせられ続ければ、さすがにストレスが増えるそうです。

相手の心に寄り添っている態度を示しつつ、しっかりと相手と距離を取ることが大事だそうです。


相手が話す悲しい身の上話の中心に飛び込んでしまっては、もう回りは見えていませんから、客観的な観察はできなくなる。
プロとは言えない。


ただ、クライアントに寄り添う姿勢は相手と信頼関係を築く上で大事なことですから、相手の言うことに共感した態度を示す必要がある。

「だから殺そうと思うんです」に「私もそれに同意します」じゃプロとはいえない。
確かにクライアントの気持ちが手の取るようにわかり、「ひどい話だ、相手は畜生で生きる価値などない」としか思えなくても、相手を殺してしまえば、クライアントがもっと不幸になることは目に見えている。

じゃあ、「殺すのはちょっと・・・・」と相手の意思を否定すると、「やっぱりカウンセラーは敵だ」と相手に突き放されてしまう。

本当に現実起こった話かもしれないし、カウンセラーに同情をしてもらおうとした作り話かもしれない。
カウンセラーを騙してもてあそぼうとした行為かもしれない。

傾聴しつつ、頭をフル回転させながら、今までクライアントが言った情報を分析しながら、クライアントの善なる希望がそこに見え隠れしないかを探し出す作業もお仕事の一つ。


というわけで、カウンセラーは相手の話にどっぷりつかってしまったら失敗する。

相手に気づかれないように距離を取る。

あまりにも熱心だと、引きづりこまれるので、難しい場合は二人体制で聞き、一人が飲み込まれらもう一人が引き離すべく中に割って入り、飲み込まれた同僚を救出するわけです。

クライアントに帰ってもらい、飲み込まれた同僚を落ち着かせ、自分の体験じゃないと言い聞かせる。
一人でやっていたら、バーンアウト(燃え尽き症候群)した可能性もある。


共感はクライアントの気持ちと心を同調させることじゃないと思います。
クライアントのネガティブな気持ちを否定せず、受容するとか理解するってのが共感だと思います。


カウンセラーを希望する人に多いのが、自分がとても辛い思いをしたから、他の辛い思いをしている人を助けるためになった という動機。
いいカウンセラーにはなれない可能性が高くなる。
何故なら自分はまだ助かっておらず、クライアントを助けるためと自をごまかし、実は自分の心を助けるためにこの職業を志望した可能性が高いから。
このような人がカウンセリングをすると、クライアントの不幸に自分の不幸が共鳴して、大惨事になってしまう。


いい精神科医は患者に「冷たい医者」とおもわれがち。
でも客観的に分析できるので、治せる率が上がるわけです。
    • good
    • 2
この回答へのお礼

時には突き放す毅然さで対処するのかもしれないですね。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/10/07 18:40

 一般人は、プロ野球の試合やK1の試合にでれば、体がぼろぼろになるでしょう。

彼らがそうならないのは、訓練も積み、経験も積んでいるからです。

 カウンセラーも同じです。
 そういう精神面のストレスへの対処方法について、訓練も積み経験も積んでいるからです。

 「マイナスな気」などという実体の無い代物をどうこうするのではなく、自分の立場や相手との関係をよく認識し、その場をコントロールすることを考えながら対処する技術があるので、ネガティブな話だろうが自分の人格や気分とは切り離していられます。
 まあ、技術レベルもあり、程度問題ではありますが。
    • good
    • 2
この回答へのお礼

なるほど。訓練と経験ですね。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/10/07 18:38

素人ですが、話を全て、肯定的に切り返すことだと思います。



その場のどちらがマスターマインドになるかが大切かと思います。
ある程度、患者も無理になっとくする場合もあるでしょうが、
カウンセラーが、その場の指導者側に立つ事で、自分には否定的な
気はこないように出来るんだと思いますが。
    • good
    • 3
この回答へのお礼

なるほど~。 ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/09/30 14:27

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!