
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
もし私やあなたが国債を持っていたら、それを売ったお金で
ローンなどの借金を返済することができます。なぜなら、その
国債を買ったお金はもともと、自分のお金だったからです。
いっぽうで、銀行が買った国債は、自分のお金 = 自己資本で
買ったものではありません。預金者から集めた資金を運用する
ために、国債を買ったのです。国債はもっとも安全な投資です
から、利率は低いけど、寝かせるお金の投資先には絶好です。
ですから、銀行が国債を売ってお金を手にしても、それは
預金者から預かったお金を、国債という証券から現金の形に
戻しただけに過ぎません。それを自行の経営危機を乗り切る
ための原資として使うことは、決してできないのです。
銀行が持っている資金のうち、自己資本は 10% ほどです。
残りは預金者から集めた預金などで、いわば預かり金ですね。
それを貸付という形で運用し、利益を得ます。
もし焦げ付き=不良債権が発生しても、預金者には預金全
額をいつでも払い戻せる義務を負いますから、銀行は自己資
本を取り崩してでも資金を確保しておかなければなりません。
しかし不良債権が多すぎるとそれが難しくなるので、経営危
機に陥ったわけです。
それに対して国は、優先株という株を買ってあげることで
銀行に資金を注入しました。これは形を変えた借金ですから、
経営が立ち直った銀行は利益の中からせっせと優先株ぶんの
資金を国に返済しています。
この回答へのお礼
お礼日時:2007/11/14 21:20
ありがとうございます。
お金の性質がそもそも違うのですね!
預金者から預かったお金で国債を買った、ということですね。
でも、運用手段としての国債は、これからも絶対的なものなのでしょうか?
「親方日の丸」だから・・・という期待が銀行に見え隠れするようですが。
No.2
- 回答日時:
某銀行で資金運用を担当していました。
なるほど、確かに国債を売れば手元にお金が残ります。よほどのことがない限り国債が「売れない=買ってくれる人がいない」ことにはなりません。ではなぜ売らなかったのか?大きく2つの理由があります。
1.売却損が発生してしまう。
国債は確かに信用力が高いのですが「値段」があり、売っても損をすることがあるのです。それはそのまま「実現損」として計上しなければならないので当然利益を圧迫します(売らなくても「含み損」にはなりますが、値段が上がる可能性も残ります)
2.再運用に困ってしまう。
売ったお金は確かに手元に残ります。でもこれは大半が預金者から預かった資金ですから「利息を付けて預金を払い戻す」のに必要なお金です。なので銀行の「資本」にするわけにはいきません。通常は企業や個人に「融資」をして運用し、預金の利息分等を稼ぐのですが、金融危機の時代は自己資本比率を確保するために融資したくてもできなかったのです。そうすると国債を売って手元にお金ができても他に「安全」な運用先が見つからないと預金の利息が払えないことになってしまうのです。
不良債権を処理するには銀行の利益や資本などを使うしかないので、足りない分を資本として使える「公的資金」を借りたのです。
ちょっと乱暴な言い方ですが、売った(売ればいいんじゃないの?と思った)国債は「預金者のお金」だから売れなかったということなんです。
この回答へのお礼
お礼日時:2007/11/14 21:16
ありがとうございます。
お金の性質がそもそも違うのですね!
預金者から預かったお金で国債を買った、ということでしょうか?
資本ではないのですね。
No.1
- 回答日時:
満期前の国債を売却した場合、売却損が発生したり、売却により自己資本比率が規制比率を逸脱する可能性が出ます。
それ以前に「国債は金融商品なので、買う人が居なければ、売りたくても途中売却は出来ない」です。
それと、国債ってのは「満期の○年経ったら、国が返済すると約束した、国の借金」みたいな物なので、逆に言えば「満期の○年が経過しないと、国は1銭も返してくれない」のです。「途中返済はしないって約束になってる」という感じですね。
国がいちいち「途中返済」に応じてたら、国家予算が組み立て出来なくなっちゃいます。「国債は満期にしか返さない」って決まってるからこそ「(来期で満期になる)国債の返済を加味した、来期の国家予算が組める」んですから。
なので
>国に「借金を返してくれ」と言えば済む事だと思いますが
とは行かないのです。国は「満期じゃないから返せない。代わりに税金貸すから何とかしろ」って事になります。
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