dポイントプレゼントキャンペーン実施中!

国債金利と公定歩合の関係性を教えてください。
また、国債金利はどういう状態のとき上がりますか?

A 回答 (2件)

公定歩合は現在は公定歩合とは呼ばれず、「政策金利」と呼ばれます。



政策金利を決めるのは日銀で、通過の量をコントロールするために増減させます。

金利を下げることを「金融緩和」、金利をあげることを「金融の引き締め」と呼びます。


政策金利と国債金利の間に相関関係はありません。国債の金利は、国債が売れないときに上昇します。

ちなみに日本国債は発行された瞬間に売り切れる大人気の国債なので、十年以上もの間世界最低金利を維持し続けています。
    • good
    • 1

長くなりますが、まずは国債金利について説明します。



銀行に100円を預けて利子率が5%の場合、一年後の預金額は105円です。しかし一年後には物価が上がっており、100円で買えた物が103円に値上がりしていた場合(3%のインフレ)では、名目上の利子は5%ですが、実質的な利子は5%-3%で約2%となります。これを式にあらわすと
実質金利=名目金利-期待インフレ率(将来予想されるインフレ率) つまり

名目金利=実質金利+期待インフレ率

となります。

一方の債券の利子は預金よりも高いはずです。なぜなら債券はデフォルトのリスクにさらされており、元本が保証されないからです。これは国債であっても同じと考えて下さいね。
債券の購入者にはデフォルトのリスクを引き受けた分だけ、金利が上乗せされます。
債券利回り=名目金利(預金の利子率)+リスクプレミアム つまり

債券利回り=実質金利+期待インフレ率+リスクプレミアム

となり、3つの要因から国債の利回りが決定されることが分かりました。
したがって(1)実質金利(2)インフレ率(3)国債のリスクのいずれかが高くなる場合に、国債の利回りは上昇します。ギリシャ国債など格付けの低い国債利回りが高いのは、(3)が高いからなのです。


次は公定歩合です。
公定歩合は中央銀行が民間銀行に資金を貸付ける際の基準利子率のことですね。
中央銀行は公定歩合を操作することで銀行から企業への貸付利子率を操作できるとします(今の日本ではそうなっていないですが)。

国内の景気が悪い場合、中央銀行は公定歩合を引き下げることで、中央銀行→民間銀行→企業という経路で貸し出しを増やし、企業の投資を促進させ、景気回復を呼び込みます。

しかし景気が良くなる反面、増加する貸し出しにより流通するマネーも増加し、そのまま放置すれば過剰なインフレの発生が予想されます。このとき(2)期待インフレ率が上昇することによって国債利回りは上昇します。
国債利回りの上昇は、マーケットの中央銀行に対する警告ともなります。「このままだと悪性インフレになるけど、いいんですか?」というわけです。

中央銀行はインフレを何よりも恐れます。政策金利を上げることでインフレを押さえ込みにかかります。金利が上昇したことで貸し出しは減少して景気は減速しますが、流通するマネーが減ったためにインフレは無事抑制されます。

これが景気循環の1回転です。要点だけを並べると大体こんな感じです。

景気↓→政策金利↓→景気↑+物価↑+国債利回↑→政策金利↑→景気↓+物価↓+国債利回↓→政策金利↓→以下同様

景気が良い国は期待インフレ率も高く、国債利回りも高くなります。オーストラリアなどがそうです。


公定歩合は中央銀行が決定し、国債利回りは国債市場で決定されます。
国債と公定歩合は(1)金利という部分では一致した動きになる反面、国債は(2)期待インフレ率にも影響を受けるため、「低い公定歩合」を原因として発生する高い期待インフレ率に応じて「国債利回りは上昇」します。政策金利変更後は短期的には同じ動き、物価変動懸念が発生した後は逆の動きってことです。

中央銀行は「景気」と「物価の安定」という両立し難い2つを、何とか両立させようとがんばっているのです。がんばれ日銀。
    • good
    • 8
この回答へのお礼

ごめんなさい、ベストアンサー間違えました。

定歩合は中央銀行が決定し、国債利回りは国債市場で決定されます。
国債と公定歩合は(1)金利という部分では一致した動きになる反面、国債は(2)期待インフレ率にも影響を受けるため、「低い公定歩合」を原因として発生する高い期待インフレ率に応じて「国債利回りは上昇」します。政策金利変更後は短期的には同じ動き、物価変動懸念が発生した後は逆の動きってことです。


ここ、めちゃくちゃほしかった部分なんです!!!

めちゃ分かりやすかったです!
ありがとうございます。

お礼日時:2010/06/25 22:33

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!