分散の数式を解きたいのですが…
ある確率変数Xの期待値α=E(X)=∫-∞~∞xp(x)dxとします。p(x)は確率密度関数です。
Xの関数f(X)の期待値はE〔f(X)〕=∫-∞~∞f(x)p(x)dxであります。
Xの分散Var(X)はf(x)をf(x)=(x-α)^2としたものの期待値なので
Var(X)=E(X-α)^2 を解くと,E(X^2)-α^2になります。
では,Var(aX+b)だとどう計算すればいいのでしょうか?a,bは定数です。E(aX+b-α)^2でいいのでしょうか?
答えはa^2Var(X)となっています。
また確率変数がX1,X2の2つで,各期待値がα,βとする時,Var(X1+X2)
はどうでしょうか?E(X1-α)^2+E(X2-β)^2でしょうか?
答えは,Var(X1)+Var(X2)+2E〔(X1-α)(X2-β)〕となっています。
はじめの式で,合っているのか違っているのかわからない状態です…
よろしくお願いします。
No.2
- 回答日時:
まずは分散の定義をきちんと把握しましょう。
確率変数Xの期待値を E[X] としたとき、分散Var[X] の一般的な定義は
Var[X] = E[(X - E(X))^2]
です。また右辺を展開して、
Var[X]= E[X^2 - 2 E[X] X + (E[X])^2]
= E[X^2] - (E[X])^2
という関係式も教科書には必ず載っているでしょう。
Y = aX + b ( a, b は定数) としたときのYの分散は、上の定義に従って
Var[Y] = E[(Y - E[Y])^2]
ですから、まず Y = aX + b (a, b は定数)の期待値 E[Y] を計算してから分散を計算しましょう。
E[X] = α とすると Var[X] = E[(X - E[X])^2] = E[(X - α)^2] です。
E[Y] = E[ aX + b] = aE[X] + b = aα + b
Var[Y] = E[(Y - E[Y])^2]
= E[(aX + b - aα - b)^2]
= (a^2) E[(X - α)^2 ]
= (a^2) Var[X]
となります。
次に Y = X1 + X2 の分散を求めてみます。E[X1] = α, E[X2] = β とすると、Var[X1] = E[(X1 - α)^2], Var[X2] = E[(X2 - β)^2] です。
E[Y] = E[X1 + X2] = E[X1] + E[X2] = α + β
Var[Y] = E[(Y - E[Y])^2]
= E[(X1+ X2 - E[X1 + X2])^2 ]
= E[ {(X1 - α) + (X2 - β)}^2 ]
= E[ (X1 - α)^2 + 2(X1 - α)(X2 - β) + (X2 - β)^2 ]
= E[(X1 - α)^2 ] + 2 E[(X1 - α)(X2 - β)] + E[(X2 - β)^2 ]
= Var[X1] + Var[X2] + 2E[(X1 - α)(X2 - β)]
です。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
まず分散の式を詳しく書くと
yの期待値y1
Var(y)=E((y-y1)^2)=E(y^2-2y1y+a^2)=E(y^2)-E(2ay1)+E(a^2)
=E(y^2)-2aE(y1)+a^2=E(y^2)-2a*a+a^2=E(y^2)-a^2
Var(aX+b)を考えるとき、引く数は、aX+bの期待値cです。
aX+bの期待値でなく、Xの期待値を引いているのが間違いです。
E(aX+b-α)^2ではなく、E(aX+b-c)^2
計算すると、a^2(E(x^2)-α^2)=a^2Var(X)になります。
Var(X1+X2)
単純に分散を足してはいけません。
個々の分散ではなく、和の分散を考えるのです。
だから、
Var(y)=E((y-a)^2)
の式を使います。
y=X1+X2, a=E(X1+X2)
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