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先ほど、深夜映画劇場で(後半部分からなのですが・・)「蒲田行進曲」を初めて見ました。
とても感動しました!

ここでお聞きします。
(1)あなたが印象に残ったシーンはどこですか?
(2)ラストの病院で赤ちゃんを抱いて、急展開して、撮影所のスタッフに
祝福されるシーンの意味は・・・何でしょうか?
(実際にはヤスは実在しておらず、全ての話しが映画の中の出来事だったってこと?)
(ヤスは実在しており、一人前の役者になったヤスの為に皆が粋な計らいをした?)
(3)これまで舞台などでも再演されていますが、どの俳優が出演する蒲田行進曲が良かったでしょうか?

ぜひお教え下さいませ。

A 回答 (4件)

こんにちは。


私も大好きです。
1)やはり階段落ちの「上がって来い!上がって来い!」「銀ちゃん、かっこいい」が好きです。この前後のシーンが一番泣けます。(私もオリラジのあっちゃんかっこいい~を聞くとこれを思い浮かべます)
2)あまり深く考えませんでしたが、クランクアップのシーンをラストのシーンにして、「これも映画」という意味を持たせたのでは?ちょっとした洒落っ気なのかな、と思っていました。
3)舞台は見ていませんが、映画の配役以外思い浮かびません。当時この3人は松竹の看板俳優だった記憶があります。

好きな映画と言いましたが、実は最初見たとき(十台後半だったかな?)は、”きっつい”映画という印象でした。二度、三度見るうちにだんだん好きになって、この質問を見てまた見たくなりました。映画通ではないので、うまく表現出来ないですが、心に残るいい映画ですね。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

本当に心に残る映画だと思います。

この俳優3人の組み合わせは最高ですね。

お礼日時:2008/01/09 23:12

(1)ヤスが小夏を連れて帰省して大歓迎されるが(大げさすぎ)、実はヤスの母親が、全てお見通しだったとわかるお風呂のシーン。


(2)そんなに深く考えませんでしたが、舞台だったら当たり前のことである「カーテンコール」を映画でもやった。舞台の「パロディ」みたいなものではないでしょうか。もしくは、映画人を描いた映画なので、改めてこの映画も「作られたもの」であると強調したのではないでしょうか。「映画作り」の物語を見てきた観客は最後に「あ、これも映画だった」と改めて気づくわけです。このラストを見て僕は、「階段落ち」が命がけのスタントである事が、映画内で描かれるわけですが、じゃあ、「蒲田行進曲」の階段落ちの平田満のスタントマンはどないなってん?と不思議に思いました。
(3)舞台は見ていません。うわさでは、映画の方がよりテーマが大部屋を主軸にした映画屋の話になっているそうです。原作の方は、銀ちゃんヤスのねじれた関係が主軸のようです。深作監督が「映画愛」の話に軌道調整したようです。

オリエンタルラジオが登場した時、ツッコミが「ばかやろう」とけなすのではなく「あっちゃんかっこいい!」とほめるのを見て、「まるでヤスのようだ」と思いました。
世界を救ったり、人のために頑張る人の映画もいいですが、この映画に出てくるような、自分のエゴのために他人を利用したり、どうしようもなく人間の弱さを描く映画も正直でよい。
聞き分けの良い子供より、わがままな子供の方がかわいいと思ってしまうような、そんなかわいい映画です。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

やはり私も「ヤスのお母さんは実は分かっていた。」というシーンは印象的でした。
それだけにその後に銀ちゃんが小夏を誘惑するシーンは見ていてヒヤヒヤしました。

どうしようもないけどどこか憎めないキャラクターいていい作品だと思います。

お礼日時:2008/01/07 00:32

「コレ(小指)が、コレ(腹ボテ)なもんで!」


って言いながら嬉しそうに仕事してたヤスが印象に残ってます。

他には階段落ちを撮影する直前の、各セクションの確認が格好良かった(カメラ!?OK!等の声かけの部分)。
当然、斬られて落ちて、それでも這い上がるシーンも。

ラストシーンの解釈は、殆どNo.1さんと同じ。
やはり、映画の中の世界と現実の接点を描いたように感じていました。大昔にはじめてみた時は驚きました。
所謂夢オチなのかとさえ思いましたが、あのシーンをみて素直に感動出来たので、何かに定義付け無くとも良い物としての位置づけになりました(笑)

映画の他に見ていないもので…あの組み合わせ以外には想像できません(笑)
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この回答へのお礼

>映画の他に見ていないもので…あの組み合わせ以外には想像できません(笑)

やはりそうですよね~^^

ありがとうございました。

お礼日時:2008/01/07 00:21

公開当時、映画館に通って10回以上観た、唯一の映画です。



兎に角、深作監督のスピード感あふれる演出が最高です。
何度観ても飽きないので、印象に残ったシーンは、ほぼ全部ですね。

でも、それじゃ回答にならないので、ひとつだけ挙げれば、ラスト近くで(階段落ちの直前)、ヤスと小夏がうまくいかなくなって、ヤスが部屋で暴れて、小夏が泣きながらお腹の子をかばって、その後ヤスが黙って家を出て行くシーン。
ヤスが出て行ったドアを見つめて小夏がポツリと「やっぱり、あたしたち、ダメだったの?」と言うあたりは泣けますね。

あともうひとつ(笑)、ヤスと結婚することを決めて銀ちゃんを完全に忘れようとした小夏が、銀ちゃんのいない部屋を大掃除して、お風呂もきれいに洗って、その湯船に浸かってさめざめと泣くシーン。

ラストシーンについてはいろんな解釈があるのかも知れません。深作監督の製作日誌みたいなものが残っていれば、それに書いてあるかも知れません。

私は、蒲田行進曲というタイトル通り、映画というフィクションの世界から一瞬にして現実の世界に戻ってしまう、ということを表現したのかな、と思っていました。

ご存知かと思いますが、あれは元々、松竹の蒲田撮影所を舞台にした映画人(昔は活動屋と言ってました)の泣き笑いがテーマですが、実際にあれを撮影したのは松竹ではなく東映の太秦です。松竹配給の映画なのに東映の撮影所を使って撮影したのです(もちろん全部ではありませんよ)。でもこれってすごいことでしょう?
TBSの緑山スタジオでフジ系の「笑っていいとも」を収録するようなものです。

その埋め合わせのつもりか、東映の看板スターだった千葉真一さん、真田広之さん、志穂美悦子さんたちを撮影場面という形でカッコ良く描いてますよね。

つまり『映画人はいいものをつくるためなら、会社の違いなんか関係なしに協力するんですよ、そして、こんなに多くの人たちによってこの映画が作られたんです。みなさん惜しみない拍手をお願いします』っていうことなんじゃないでしょうか?

監督役の蟹江敬三さんと銀ちゃんが作りかけの階段セットのところで、階段落ちをやるかやらないかで言い争いになったときに、蟹江さんが「これは俺の映画だ!」と怒鳴るシーンがあったでしょ?
映画の世界では結局、完成した映画は監督のもの、という考え方があったんでしょうね?
でも深作監督はあの映画を、大道具さん、床山さんなどスタッフを含めて、映画にかかわった人全員のもの、と考えてあのようなエンディングにしたのではないでしょうか?

あと、私は映画版の風間杜夫、平田満、松坂慶子、しか知らないのですが、この映画版が一番良いような気がしてます。
また、DVDを観たくなりました。

ちなみに、蒲田行進曲公開直後、山田洋次監督ら松竹系の人たちから「あれは蒲田行進曲じゃないよ、僕たちが本当の蒲田行進曲を作らなくちゃいけないんじゃないか?」という提案が出されて「キネマの天地」という映画が作られています。

こちらは本当に、松竹蒲田の映画、という感じです。もちろん蒲田撮影所はとっくになくなってましたから、撮影は主に大船撮影所がつかわれたのだろうと思いますが、こちらもけっこう面白かったです。
昭和10年頃が舞台で、小津安二郎監督(映画では小倉監督)なども出てきて、色合いというか空気感が「三丁目の夕日」とちょっと似ています。
是非こちらもご覧になることをお薦めします。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!本当に参考になりました。
当時の映画人達の意識の高さに敬服しております。

この映画ひとつで、各キャストや深作監督が携った作品を見てみたくなりました。
これまで、平田満さんは冷静な役が多い俳優というイメージがありましたがあんなに愚直な役も演じてらしたんですね。
不思議な俳優さんだと思います。

今年はこの作品を原点にして、いろいろな映画を見ようと思いました。

お礼日時:2008/01/05 01:42

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