プロが教えるわが家の防犯対策術!

病棟看護師です。うちの病棟では、ベネット760をよく使用しています。
先日、自発呼吸+PSVモードでサポート圧0、PEEPがかかっている患者さんがいました。
医師に聞いてみると、サポート圧0でPEEPだけをかけると、CPAPモードになるのだと言われました。
しかし、そもそもCPAPというのは吸気時にも呼気時にも一貫して同じ陽圧であるモードですよね。
PEEPだけをかけたら、呼気時には陽圧になるかもしれませんが吸気時には患者さんの吸気努力によって陰圧になったりしないのでしょうか。
それともベネット760ではサポート圧を0にした時点で吸気時に陰圧にならないような換気モードになるのでしょうか。
それに、PSVのランプが点灯しているのにサポート圧が0というのも、なんだかしっくりきません。
この場合のPSVというのはどういう意味合いなのでしょうか。教えてください。

A 回答 (3件)

訂正。

。。(恥)

× CPAP+PEEP
◯ CPAP+PS

でした。。。
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 正直、一部の専門家の人は「そもそもPSVという換気モードなんて認めない。

(旧)シーメンスのサーボが勝手にそう言い出しただけで、あれはCPAP+PEEPと呼ぶべきだ」と言って居ります。実際、同じベネットでも昔の7200シリーズは(たまたま発売後にPSが搭載されたという事情はあるものの)CPAPにPSを付加するような設定になっておりました。もっとも、一方アメリカの分厚い人工呼吸の教科書では立派に「PSV」という項目があったりしますので、余計に混乱を招いているのは確かです。

 さて、もともとCPAPは人工呼吸器を用いずに行われて居りました。いわゆる「CPAP回路」といって、流量計からリザーバーバックを経て気管チューブまで吸気の蛇管を持ってきて、一方呼気の蛇管を水を入れたバケツの中に突っ込み、その突っ込む深さで「5センチ」とか「10センチ」とかのPEEPをかけていたそうです(当然、水が蒸発したら看護師さんがその分注ぎ足していたそうな)。
 さて、時代は進み、今は人工呼吸器には必ずPEEPを付加する機能が備わってます。したがって、わざわざCPAP回路なんてものを使わなくても人工呼吸器でただPEEPを付加するだけでCPAPの状態を作り上げる事が出来ます。ですから、CPAP回路は(一部例外を除き)今はほぼ絶滅しております。
 で、人工呼吸器たるもの、「PEEPが5センチ」といったらその圧を必ず保つ様にする事が理想なのですが、実際はなかなか技術的に難しく、一部高級機を除くと吸気の時に圧が下がったり、呼気の時に圧が上がったりしてしまう現象が見られます。これ、すなわち「性能の限界」といってもよろしいかと思います。この辺りは、機械の性能差が結構明らかになる部分だったりしますが、世の中には質問者の方がおっしゃるような「吸気が起きようとも圧の低下(変動)がほとんど見られない」という人工呼吸器もあります。

 以上、先ずはご参考まで。
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この回答へのお礼

『CPAP回路』の話、初めて聞きました。とても興味深いです。
今は色んな機能のついた機械があることで、スイッチひとつでモードの切り替えが出来るため、元々の原理や仕組みを理解していなくても
使用してしまっているのが現状です。
機器にふりまわされずに安全に使えるようになりたいと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/04/01 22:58

760に限らず、ほとんどの人工呼吸器ではサポート圧はPEEPに対してさらに加える圧の意味です。

例えば、PSVが5cmH2OでPEEPが5cmH2Oの設定なら、吸気層相では10cmH2Oの圧になり、呼気相では5cmH2Oになります。
したがって、その医師の説明通りにサポート圧0ならCPAPになります。
PSVのランプが点灯している・・・・についてですが、これは機械内部の処理として、CPAP圧を維持するのに(患者の吸気によってPEEP圧より気道内圧が低下しないように)PSVが働いていて、サポート圧が0センチで作動しているの意味です。CPAPには定常流方式とディマンド方式があるのですが、このあたりを勉強してもらえるとより理解が深まると思います。

参考URL:http://www.lungventilator.com
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この回答へのお礼

なるほど。
とてもわかり易いご説明をありがとうございました。
『PSVゼロ』というのは作動していないようなイメージを抱いてしまっておりましたが、
CPAP圧を維持するために0センチで作動しているということだったんですね。
もっと勉強に励みたいと思います。

お礼日時:2008/04/01 22:54

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