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- 回答日時:
PVAcのアルカリ加水分解時に緑色に着色することがあります。
緑色の原因物質は、水酸化銅とポリビニルアルコールとの錯塩です。
通常は硫酸銅からの銅イオンをポリビニルアルコールは殆ど吸着しないが、弱アルカリ性にすると緑色の沈殿が生じます。
これは水酸化銅とポリビニルアルコールとの錯塩なのです。
では、なぜ銅イオンがポリ酢酸ビニルに入っているのでしょうか?
これは、酢酸ビニルの製造方法と関係があります。
酢酸ビニルの製造方法には、アセチレン法(今は殆ど使われていません。)とエチレン法があります。
エチレン法は、さらに液相法と気相法があります。
液相法ではパラジウムを触媒として使いますが、失活したパラジウムを再活性化するために銅塩が使われるのです。
この銅塩が残っていれば、アルカリにしたときに緑色の錯体が生じます。
エチレン法の中でも、液相法は初期研究の方法であり、今は気相法が主体です。
気相法では銅を使わないので、現在市販されているほとんどのポリビニルアルコールではアルカリを加えても、
緑色の沈殿は生成しません。
この回答へのお礼
お礼日時:2008/05/10 00:53
回答をありがとうございます。
・・・銅イオンという考えを考えれば緑色と解釈が出来るのですが
何故か実験で合成したPVAは赤褐色をしていました。
・・・やはりPVAの色にはいくつかもパターンがあるのでしょうか(しかも全ての実験班で赤褐色のPVAでしたので驚きです・・)。
頑張って考察をしてみます・・・・
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