1つだけ過去を変えられるとしたら?

チベット問題について、宗教面から中国側の立場でディベートすることになりました。
とても難しくて悩んでいます。
中国を支持していなくても、中国を正当化する見方など、みなさんの意見をお聞きしたいです。
よろしくお願いします。

A 回答 (6件)

>中国を支持していなくても、中国を正当化する見方



個人的には中国側を正当化する見方をできれば書きたくないので、質問者様も同様の立場でそれでも止む無く擁護しなければならないと推察し、同情してチベット側を批判する点のみを書きますと

1 輪廻転生の前提となる霊魂の連続を信じ、想定概念に過ぎない「霊魂」に実体を見ようとする論理的矛盾を主張します
2 そもそも輪廻転生観はバラモン教において民衆を支配するための道具であり、「今の不遇は前世の報いであり、反乱や盗みなどの悪事を働くと来世でもっと苦しむぞ」という洗脳行為であって、ブッダはこれを否定したと主張します
3 輪廻転生観に固執するのならば、暴動や破壊などの悪事を働くと来世でもっと苦しむぞという洗脳行為を暴徒に言って聞かせなさいと主張します(暴徒の方でもバカバカしくてまともに聞いてくれないでしょうが)
4 仮に、ダライラマが観音菩薩の生まれ変わりだとしても、その使命は衆生救済のために東奔西走するのでなけばならず、一国の行政の任に限定せず世界平和と国際的な繁栄の任務を遂行するように主張します 
5 また、ダライラマは、チベット同胞の実力行使(反乱・暴動)を戒める立場にあり、ガンジーの無抵抗主義の方がずっと尊かったと思われるので、衆生救済のためにも暴力は完全否定すべきものと主張します(インドにいるのだから、もっと学びましょうと主張します)

以上です。ディベート、頑張ってください。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
はい、本当はチベット側の立場がよかったんですけど止む無く中国を擁護することになったので困っていたんです。4、5のダライラマについては私も少し考えていたので同じ意見をいただけて自信がつきました。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/06/05 02:06

宗教もなにも元来マルクス主義に基づく共産党は無宗教国家を目指しています。

無神論と唯物論という党文化です。
そのため管理できない宗教(組織)は邪教として弾圧してます。チベット仏教も中国政府側がパンチェンラマ11世を政治的に利用しようとして擁立しました。
チベット亡命政府が認定したゲンドゥン・チューキ・ニマは中国政府によって連行され安否や消息は不明です。

パンチェン・ラマ11世問題 - Wikipediahttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%B3% …

中国共産党
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD% …
2007年現在、指導思想として、マルクス・レーニン主義(マルクス主義)、毛沢東思想、鄧小平理論、さらに江沢民が提唱した思想理論「3つの代表」思想と胡錦濤が提出した「科学的発展観」を掲げている。
宗教には否定的で「宗教はアヘンである」として宗教を抹殺しなければならないというプロパガンダを布教している

中国の人権問題
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD% …
信仰の自由
憲法には「公民は宗教信仰の自由を持つ」と規定されている。ただし、共産党の指導に従わないものは邪教となり当局に弾圧される上、未成年者への宗教教育は禁止されており、チベット仏教、キリスト教やその「地下教会」、新興気功集団「法輪功」などの弾圧事件はよく報道されている。 特に文化大革命の時期には宗教が徹底的に否定され、教会や寺院・宗教的な文化財が破壊された。チベットでは仏像が溶かされたり僧侶が投獄・殺害されたりしたと言われる。
中国共産党は「三自愛国委員会」を通じて全国の宗教団体を統制し、これらの宗教団体の「長」の任命は党の認可が必要であり、現在多くの宗教団体のトップが党員である。

大紀元時報-日本
http://jp.epochtimes.com/jp/2008/05/html/d20021. …

中国側のメリットとしては
政治的として
経済や宗教を含むすべての組織をコントロールすると言う点ぐらいでしょうか。

(1)無宗教であると言う点の正当化する見方
無神論 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E7%A5%9E% …
フォイエルバッハやアルトゥル・ショーペンハウアー、マルクス、ニーチェなど多くの顕著な哲学者は神の存在を否定した
社会主義国では、キリスト教徒やイスラム教徒を初めとする宗教の信者は過酷な迫害に苦しんだ。マルクス・レーニン主義政権国家の多くは虐殺も含む手段で宗教を弾圧した。しかし、共産主義者が無神論の立場をとっていたとしても、社会主義国が無神論の立場をとったために残虐であった、ということを意味しない。

マルクス・レーニン主義 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB% …
無神論
「宗教は民衆のアヘンである」とのマルクスの言葉を踏襲し、宗教の存在を否定する。階級社会が発生して以来、支配階級は、民衆の目を厳しい生活からそらさせるため、常に宗教を利用してきたからである、とする。実際に、ロシア革命以降、諸宗教の数多くの教会が破壊され、聖職者及び信徒が虐殺された。マルクス・レーニン主義者の、宗教に対する否定的な姿勢は、戦闘的である。これはスターリン時代にも受け継がれ、『戦闘的無神論者同盟』などが組織された。

(2)政治的に全体主義やナショナリズムは正しいとする見方。
国内のマイノリティを抑圧することでマジョリティをまとめあげるような権威主義的な国民統合が進められる。
個人の権利より全体を優先する論理。
チベット独立や台湾独立の方向は国家を維持できないということ。
国をまとめるには分裂主義は許されないこと。

(3)中国共産党は宗教の否定から入っていますので宗教面から中国を支持することはできません。あくまで指示できるのは宗教組織を管理するという政治的な観点からだけでしょうか。
むしろ共産党を宗教とする見方もあります。
中国共産党は正しいとして組織を神格化していますから。
李登輝・台湾前総統が署名推薦した
『共産党についての九つの論評(九評共産党)』より
http://www.epochtimes.jp/editorial/9ping-8.html
共産党と言う宗教が、国民を情報統制を持って洗脳し
従わない他宗教を迫害しているということ。

ご参考までに。
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この回答へのお礼

丁寧に回答していただいてとても助かりました。
URLも参考になりました。
少し理解できない部分もあったのですが、勉強しつつじっくり考えようと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/06/05 01:41

ディベートですよね。


ディベートの訓練では、自分の信じる説を封じて、敵方の立場に立って自分を攻撃するシミュレーションも有り得るのですね。
そのような訓練で、世界的に批難される立場を擁護するのも、「勢いに流されず、相手を言い負かすことに酔わず、議論から真実を探る」という重要なことと思います。

さて、チベット問題で中国を擁護するとすれば、一つに「政教分離の推進」,もう一つは「インドの背後にある英国の影響力の排除」でしょう。

チベットは、自分たちの民族の独自性を主張しますが、それは何処の民族でも同じです。漢族にも日本族にも独自性は有ります。
さらに、政教分離どころか「我々は神の国」「死ねば神様として祀られるから、喜んで死ね」といって国民に命令してきた、中国の長年の敵国が有りますね。いうまでもなく、大日本帝国です。
いくらチベットに日本ほどの軍事力が無くても、独自の宗教だけで建国を主張するのは認めがたいという危機感は強かったでしょう。
つい5年前まで、「現人神」を掲げた国と戦ってきた中国共産党にとって、ダライ・ラマのような「活仏」は認められません。

もう一つは、チベットからインドへのルートです。
ヒマラヤ山脈を挟んでいるので見えにくいでしょうが、インドのコルカタからシッキム州を経由してチベットに入るメインルートが有ります。
シッキム南部はアッサムとも呼ばれ、インド在住のイギリス人の避暑地でした。実際にチベットに入ったイギリス人は少なかったものの、気持ちとしてはイギリス人にとってチベットは近かったのです。
欧米で、キリスト教の一神教に嫌気を感じた人が、東洋の神秘に救いを求めてチベット仏教に関心を寄せているという説も聞きました。
チベットが独立国になり、バングラデシュのようにインドの友好国になれば、インド人や西洋人が四川省の近くにまで無遠慮に入り込む危険が有ります。
さらに、中国の地図を見ると理解できるでしょうが、チベットが別の国になると、新疆ウィグル自治区がヒョウタンのように沿岸部と離れてしまいます。
中国としては、独立は無理でも自治区で認めてもらいたいというのがギリギリの譲歩なのでしょう。

これで、如何でしょうか。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。とてもわかりやすい説明で参考になりました。
インドについてはあまり視野になかったので知らないことばかりで、勉強になってよかったです。ありがとうございました。

お礼日時:2008/06/05 01:46

清時代の終わりにチベットやモンゴルに漢字と儒教的な理念を押し付けたため思想的な対立が生まれているわけで


これをどう擁護しろというのでしょう?
そもそも現代の中国と清とは異なりますし…。

あえて、そのあたりの歴史を踏まえずに中国の側に立って弁論するなら
チベット仏教を保護してきたのは中国であるという理論になります。
清時代のチベットが支援を理由に清帝国に加わって、そこからずっとチベットは中国の援助を受けています。
はじめのうちは仏教の基礎を作った者たちとしてある程度の扱いを受けていたようです。
こういったことから、ずっと支援を受け続けているくせに反発する人たちとチベットの人たちをとらえる事もできます。
保護の一環としてひとつ上げると施主としてのチベット仏教でしょうか
大きなお葬式ではチベット寺院からお坊さんを呼ぶそうです。
儒教寺社の権威付けとして利用されているだけとの見方が大半ですが、ちゃんと賃金も払われているのだとか。

やはり、かなり宗教的な知識量が無いと擁護は難しそうですね。
中国よりの図書であれば、平野聡さんの「清帝国とチベット問題」あたりが参考になるのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。歴史にも言及しようと思うのですがやはり難しいですよね。
文献にはまだあまりあたっていないのでご紹介いただいたものも参考に頑張ろうと思います。ありがとうございました。

お礼日時:2008/06/05 01:54

中国の”国教”といえば,,,,,”共産党”ですね(笑)



実際のところ,”共産党”はそのように機能してますから。。

唯一絶対の盟主を抱かないことを誇りにしている”共産党”教と,輪廻転生すら強弁して盟主を掲げつづけるチベット密教と,,,,

単なる宗教戦争ですよ。。。いや,チベット密教が土着に近いだけに,,他民族の風俗を刈り込むことで服従させる,,中国伝統の統治技術も一枚噛んでますね。。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
他民族の風俗を刈り込むことで服従させる中国伝統の統治技術、というところが印象的でした。宗教については本当に知識不足なので参考になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2008/06/05 02:13

・政教分離の点


日本は公明党という与党のバックに創価学会がついている。これが政治的に問題ならば、仏教を国教とするチベットの姿勢は政教分離に反するのではないか。現在は中国の一部であり、チベットをこのまま放置すれば仏教が政治に関わってくるかもしれない。悪しき占領国家日本のようにならないためにも、それは避けなければいけないのだ。

ま、世界中を敵に回しますけどね(笑)難しい課題です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
とてもわかりやすく参考になりました。政教分離にも触れてみようと思います。

お礼日時:2008/06/05 02:15

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