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ズバリなのですが、「皆さんグローバル化は平和に貢献すると思いますか?」もちろん、食料面、経済面、戦争について、いろいろな観点からのグローバル化というものがありますが。できれば、グローバル化に賛成(貢献する)という意見を聞かせてください。どこがいいか、どのような影響を与えるか、などいろいろ教えていただきたいです。お願いします。欲張りなのですが、できればURLも教えてください。

A 回答 (4件)

いい回答ばかりで私が回答する必要もないかもしれませんが、参考までに書きます。




以前にも同じような質問があったので見てください。http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=417366


グローバル化の利点はアメリカ合衆国の主張、またはノーベル経済学賞受賞者の論文を見ると理解しやすいと思います。ご存知のとうりアメリカは経済の自由化を主張してきたわですが、ノーベル経済学賞の受賞者の論文を見るとアメリカの主張をあたかもそのままパクッたのではないかというくらい同じ内容なのです。
 
アメリカはアメリカに留学しに来ている学者に新古典派の考え方を徹底的に叩きこんで、彼らの本国に帰します。そしてその留学生は彼らの本国でアメリカの考えである新古典派的政策を実行するべきだ(自由化するべきだ)と主張し始めます。それに加えて、アメリカで新古典派を主張している学者が次々とノーベル経済学賞を受賞すると、彼らアメリカ帰りの留学生(学者)の主張は、彼らの国でかなりの説得力を持つようになります。日本でもNTTが大きすぎるだの、独占状態で価格が下がらないから自由化するべきだの、分割するべきだの、こういったことを主張し始めたのはアメリカから帰ってきた学者たちでした。当時の日本の大不況下で彼らの主張は大いに説得力を持ち、世論も、大不況の原因は日本の構造に問題があると考え始めました。そして自由化するべきだと。それに加えて国内の経済学者の主張。旧郵政省は始めはNTTを擁護していましたが、とうとう新古典派の論理が正しいことを公式に認めてしまいました。このような現象は日本だけでなく、他の国々でもこういった自由化の波が打ち寄せてきています。特に発展途上国ではその自由化の影響は大きかったわけです。そして波が過ぎ去った後には混乱と貧困しか残らなかったのです。



さて、冗談はこのくらいにして、グローバル化の利点は生産効率がかなり上昇するだろうということです。発展途上国もそうですが、日本でもやっていた政策は、国内産業の強い部分は開放し、弱い部分は保護することで経済を安定して成長させようということです。具体的には自国にとって必要最小限のものだけ輸入(例えば原油など)して、できるだけたくさん生産してたくさん輸出するわけです。そうすれば貿易収支は黒字になります。ですから外国製品はできるだけ輸入しません。本来、こういった貿易体制はその国にのみ都合のいい形で、外国からすれば、当然「輸入しろ」と言いたくなります。しかし、実際にその国のことのみを考えるとして、本当にそういった体制でいいのかどうかというと疑問が残ります。というのはこういった半ば保護貿易といった体制は、非常に安定性が高く、国内の平等性も高いわけです。しかし、一方で生産効率は徐々に落ちてくるのではないかと私は考えています。日本の経済体制はソ連の共産体制とアメリカの純粋な資本主義体制の真ん中にいるような体制です。それゆえ、ソ連のように完全な平等によって生産効率が急激に落ちるようなことはありませんが、完全資本主義国家のように高い生産効率を長期的に維持することもできないのだろうと考えます。その証拠に日本のGDPは徐々に後退してきています。

結論を書けば、生産力を維持するには、自由化は有効な手段だと言えます。このまま平等性を重視し、放置すれば、低い生活水準の「平等」がおとずれるだけです。超長期的にはソ連と同じになるわけです。しかし、そうなる前に自由化すれば少なくとも3%以上の経済成長を中期的に達成できます。もちろん、こういった論理は「国民の豊かさ」とはまったく別の話です。あくまでGDPにのみ重点をおいた考え方であり、そういった姿勢が正しいのかもまた別の話です。しかも、今上に書いたのは「日本で」の話しで、発展途上国には該当しません。経済的にある程度余裕があり、成長に限界が来つつある日本だから当てはめられる理屈なわけです。発展途上国で「経済の自由化」を行う理由を見つけることは残念ながらできません。なぜなら、「経済の自由化」を行うことによって得られるメリットよりも、それにともなうデメリットの方が遥かに大きくて、結局その国家は「自由化しない方が得だ」ということになるからです。だから発展途上国に経済の自由化をするように主張する国家は、その発展途上国の利益ではなく、自らの国家の利益を見ながら言っていると断言できるわけです。





 
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この回答へのお礼

詳しく回答していただき、ありがとうございます。参考にしてがんばりたいと思います。

お礼日時:2002/12/10 18:11

「回答ありがとうございます。

確かに私も私もグローバル化には賛成できません。しかし今回は賛成の側から意見を発表しなければならないのでほとほと困り果てました(笑)グローバル化にも何かしらのいいところがあるのでしょうか?」

いいところですか。
グローバル化で国家のありがたさが分かるでしょう。

それと恩恵にあずかれる立場限定のいいところですが、最大勢力の民族にとっては、世界支配をしたも同然となります。自らの文化や法律は全人類にとって普遍的な正義だから全世界の民を教化する務めがあるのだと言いつつ、世界征服ができるという恩恵にあずかれるわけです。
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この回答へのお礼

二度も回答いただきまして、本当にありがとうございました。

お礼日時:2002/12/10 18:08

私は寧ろ紛争が増えると思います。

グローバル化が進むと国境や国家主権の相対的な影響が低下するわけですが、こうなると世界を一つの法体系の下に統治することになります。これは多数民族にとっては、自らの文化を背景とした法規範を作りやすいかもしれませんが、少数民族は常に自らの文化を否定されるということになるでしょう。人口が多くなれば成る程、最大公約数は少なくなります。特に国境の意味が無くなると異民族どおしの直接の接触が多くなります。これはそのまま紛争が起こる可能性を高くするでしょう。
グローバル化は中世への回帰だと思います。人類はこのホッブス的な、万人の万人に対する闘争状態に終止符を打つため、ウエストファリア条約で主権国家を規定したのです。私はグローバル化には賛成できません。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。確かに私も私もグローバル化には賛成できません。しかし今回は賛成の側から意見を発表しなければならないのでほとほと困り果てました(笑)グローバル化にも何かしらのいいところがあるのでしょうか?

お礼日時:2002/12/09 19:12

大学でグローバリゼーションについて勉強しました。


私の中で、経済のグローバル化というのは、いい、悪い以前に避けられない事態だと思っています。グローバル化を望む人が大きな力を持っているからです。
もちろん、メリット、デメリットたくさんありますが。
一応、戦争が少なくなるきっかけにはなると思いますよ。
武力ではなく、経済での争いになってくのだと思います。
ただ、もちろんその中で切り捨てられていく人も多く出てくるわけです。
特に、途上国の人々などがそうでしょう。資本主義が発達していない国々に市場を持ち込むことは大変危険なことです。
グローバル化を望む人たちと、望まない人たちの軋轢が、争いの原因にならないか不安はありますね。
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この回答へのお礼

「戦争が少なくなるきっかけにはなる」私もそう思います。いろいろ、URLを検索しても、グローバル化に反対の意見しか、出てこないんですね。「その中で切り捨てられていく人も多く出てくる」グローバル化というのは諸刃の剣みたいなものなのでしょうか。ありがとうございました。

お礼日時:2002/12/09 18:29

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