最近日本の古代の勾玉の形状のルーツについて調べたのですが、そのうちの、「胎児の形状を模した」という説に関して質問です。
確かに生命の象徴である、という点で何となく神秘的な印象の説だと思うのですが、
だとすると古代人はどのようにして胎児のカタチを知ったのでしょうか?
確かに、胎児のレントゲン写真と勾玉の形状は直感的に似ていると思えなくもないのですが、古代にそんなものがあるわけでもなく、
さらに、生まれた後の赤ん坊では形状のイメージは重なりにくいと思います。
…まさか他の方法で胎児を見たとは、思いたくないですし;
どうやら「レントゲン写真で胎児を側面から写した写真」とは似ているとは思うんですが、それ以外ですとどうにもイメージがリンクしません。
この点皆さんはどのように解釈しているのでしょうか。
何かご存知のことがあればお教えいただきたいです。
No.8ベストアンサー
- 回答日時:
ANo.7のご回答に参考になったをクリックしました。
死と生が遠いものではなかった、というのは私の心の中でもっと醸成します。
歯と月の満ち欠けもたいへん説得のある名文です。
【すべての人が胎児の形を知らなくても良かったのだと思います。
また、勾玉の本来の意味も万民が知っている必要はなかったと思われます。】◎⇒「そうなのでしたか。宗教の顕教と密教の現れ方でもありましょうね。奥義・奥儀なども。人は金剛合掌の機能や働きを知らなくても、やっていますね。私もその、ヨガ的にプラナ集中法という一部しか知りませんが」
かって東方での【子どもの亡骸を玄関の敷居の下に埋める】話は聞いたことがありましたが、そういう謂れは存じませんでした。
派生的な内容も含めて色々と勉強させていただきました。
ご回答いただいた方々にお礼申し上げます。
ここで一纏めにさせていただきますが、皆様ありがとうございました。
No.7
- 回答日時:
>生命の象徴としての形象と認識できるか
古代人にとって死と生は案外近いものでした。
死と再生
いわゆるヨミガエリというやつです。
勾玉の起源として
獣の牙説、三日月説、胎児説などいろいろありますが
根底にあるのは死と再生・復活・ヨミガエリの思想です。
牙(歯)は抜け落ちて再び生え替わります。
月は満ち欠けを繰り返します。
そこで胎児の場合は・・・
東北で実際にあった話です。
幼くして亡くなった子どもの亡骸を玄関の敷居の下に埋めます。
そして母親(女)がその上をまたぐのです。
そうすることで
亡くなった子どもの魂が再び母親の胎内に戻る。
とされました。
勾玉が胎児の象徴であれば、
それを身に着けていれば、
胎児の魂が再び母親の胎内に蘇る
と考えたのではないでしょうか。
古代人はその豊かな想像力で
牙(歯)、月、胎児等は死と再生を繰り返す仲間だと捉えたのでしょう。
>古代人はどのようにして胎児のカタチを知ったのでしょうか
というご質問だったので
No.1のような回答になりましたが、
すべての人が胎児の形を知らなくても良かったのだと思います。
また、勾玉の本来の意味も万民が知っている必要はなかったと思われます。
現代でも、お守りの本来の意味、起源などをはっきりわかって身に着けている人は少ないと思います。
神社・祭神の意味も然りです。
No.5
- 回答日時:
>確かに生命の象徴である、という点で何となく神秘的な印象の説だと思うのですが、
>だとすると古代人はどのようにして胎児のカタチを知ったのでしょうか?
「胎児の形状を模した」説を考えるに際し、もちろん古代においても流産、戦など、
何らかの残念な理由で古代人は直接胎児を目にしたことでしょう。
ですが、皆が皆、形状を知り得ていたわけではないと思うのです。
恐らくはNo.2様のおっしゃるような、胎児、勾玉の形状における「黄金分割」の法則が
古代の人々にも美しく畏怖あるものと自然に崇めたてまつられてきたことも理由の一因かと思われます。
それと「生命の神秘としての胎児」の要素が加わった、とは考えられないでしょうか。
フラクタルの図形をご存じでしょうか。
小さな部位のパターンが単純に繰り返し組み合わされ、一つの大きな相似形として
全体を構成するこの形は自然界に大変多く見られるものです。
アンモナイトの殻などもその好例として挙げられます。
フィナボッチ数で表すことのできるこの形状は五芒星、六芒星と同様に、人間の目には美しく心地よく感じられる形なのです。
胎児の形状がこれに相当するとしたらより神秘的だとは思いませんか。
そして黄金比率など知り得なかった古代の人々が直観的にそれを知り得ていたとしたら。
そしてその形状の不思議さと素材としての石に何らかの「力」を秘めていると畏敬の念を込めていたとしたら。
先人のイマジネーションは現代人のそれを遥かに上回る豊かで素晴らしいものでだった、と言えるかもしれませんね。
私も仕事柄少々絵を描いたりするので、それが何の象徴であるかという以前に、図形や曲線そのもののデザイン的な美しさというのがあるのではないかというのは感じます。
それが数列や関数によるものなのかは判りませんが
その美的な要素が胎児にもあてはまるというのは満更あり得ない話ではないと思いました。
ただこれだと胎児がモデルというというのとはちょっと違ってしまいますが;;
No.4
- 回答日時:
ANo.3様のご回答は聞いてはおりましたが、古代でも近年の軍隊やナチなどでも、とても粗野なことをしたものですね。
これは人間性の狂気面ですね。きちんとした意識が喪失してしまうと、単なる人間性とはこうもなるものなのですね。
ANo.3様のご回答は、こういうことをやった方が勾玉や太極の形を作ったとか、そうやって胎児をみたことが、その元になったとは必ずしも、仰せのようではありませんで、胎児を見た人がいたというお話なのでしょうね。勾玉って、何か信仰や装身具のようなものでもありそうなので、忌まわしい所業が根っこにあるのでしたら、身に付けるにはとてもいやですね、すくなくとも現代の人の感覚では。
太極でも、太霊という崇高な宇宙的大元状態にへこみができて陰ができへこみでないところが陽として続く。ということで、たいへん崇高にして気高い事柄の概念図ですものね。
そんな粗野な愚昧な方の所業が関連するとはとても、考えられません。
そういうと、古代は人も動物も、神の生贄にしたというお話がまた紹介されましょうが、祈る対象の神をどう見ての所業か、どういう信仰宗教の精神からの所業か。ということですね。
そういうことは多分古代でもそれほど普遍的であったとはあまり考えられないようです。
日本の武烈天皇のお話も、とても大陸のにおいのする所業ですね。
あまりこの列島にはなじみ性がもてそうもないですが、渡来人的勢力が先住の土蜘蛛を殺戮した話や、蝦夷征伐などではありますね。
それと一連のことになるのでしょうかね。
もっとも日本書紀って、みことのりの後、事情を知る関係者が大多数居なくなってから、何か出されたとか聞いておりますし、いろんな事をあちら、こちらから寄せ集めたり、廃棄したりして、他の氏族や豪族に伝わることを焚書したりした経過があるとのことですね。
これは洋の東西を問わず為されていますが。それに歴史認識というのがとても難しいですね、描きと評価なく、陰や光のフィルムもなく、記述することは不可能ですからね。
一定のフィルムを通すと事実が出てきて、ある事実は消えていく。これは歴史記述の宿命ですね。
それにしても現代も古代も、権力や極限の局地で狂気になると、人間は考えられないことをやることになるので、たいへん教えられました。
人間、衣食住の中で自己確認しようとしたり、こうでなければならないとすると、こういうことをやることになっていくのでしょうね。
外から見ると、下劣と愚劣なことなのですが、人間の一面ですね。
この所業に関連して、勾玉や太極形象を作った系統とそうでない系統とあるのかしらね。
実際には見られないから神秘性を感じる、例え可能だからといって実際に見てしまうとそれは象徴として意味を失い死んでしまう、まさにタブーの構造ですね。
ただ、おっしゃる通り昔の人の感性は、特に仏教伝来以前の生死観は今とは随分違ったようですし、
現代の人が勾玉を見て「あ、胎児のレントゲン写真と似てる」と直感的に感じるのとは別次元の、もう少し業の深いルーツがあったりするのかもしれないですね。
No.3
- 回答日時:
武烈天皇は妊婦の腹を割いて胎児を見たと書かれています。
「刳孕婦之腹、而観其胎。」(日本書紀巻第十六)
http://www.j-texts.com/sheet/shoki.html
中国の馬王堆から出土した「胎産書」には、胎児の成長過程が記されています。栄養を取って養生しましょうといった内容のようで、武烈天皇とは意味合いが違います。紀元前の書物ですが、流産などによる観察が反映されていると考えられるそうです。
屈葬にも「胎児の形状を模した」説がありますね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%88%E8%91%AC
参考URL:http://www.ricoh.co.jp/net-messena/ACADEMIA/SHUT …
武烈天皇の悪虐振りの逸話は存じていましたが、やはり腹を割いてみるのは当時から道はずれだったわけですよね。当然ですが。
とすると、道はずれな事をしないと見られないものに神聖な意味合いを込めるというのもなんだか釈然としない感があります・・・
「胎産書」の話は始めて知りました。どうやら客観的な観察記録といった意味合いが強そうですね。
それが医学的な記録として存在するのであれば、さらにそれを象徴として昇華した芸術家というか職人のような人もいたのでしょうね。
No.2
- 回答日時:
私も一定の意味で関心を持ってきました。
太極図、勾玉、渦、力、水などの流動体の流れ、原初の形態、引力に引き込まれる物体の動きの軌跡、螺旋、貝類の形と線、そして胎児のことを出しているここでは不謹慎では在るがある種の動物、昆虫、鳥類の幼虫や卵の中の形を含む、フォルダにこの関係保存しております。
流動質性、引力と運動ということなどから描かれる軌跡、図形、形態として共通性があるのです。無論勾玉ごそれに関連して出来ているとは即断はできません。また、最初に創った古人がそれを意識していたかどうかは、そして更に何に使い、どんな感情や思いでつくり、身につけていたかはわかりません。
でもこの地上や天文上での流動質の動きが創造や原初の動きに関連するとすれば、古人は直感的にそれをかたどったかもしれませんね。
太極などもそういえます。もちろんどなたも肯定はされていません。そういういいから、胎児の形に勾玉が似ているという意味分かるような気がします。
古人は胎児を見ていなくても、勾玉はそういう形になったのかも知れません。
古人の洞察力で示唆的なことがあります。
皆さんがストレッチとか健康とかでヨガをなさっていますね。あれはハタ・ヨガといって、まぁ不可視の存在に同調するための心身の調整でしてね。
あれは一番最初の段階のものです。一定の段階へ行くと不可視の力(プラナ 一般には気といの同じだと思っているが、実は違う)を調整する行にもなりますが。
私は50年前はこのハタ・ヨガを一生懸命やっていました。
私は凝り性ですので、6000年前のものというヨガをやっていました。
そこでは胎児のポーズというのがあります。
古人は、特に女の方で観察をやった方は、おなかの胎児の形態が分かったのではないでしょうか。
或いは胎児の時代の自分の形や環境を記憶してでてくるということもあぁいう超人的世界の方たちはできたと存じます。
胎児のポーズやいろんな動物のポーズや内臓などの手入れのポーズもあるのですが、超人たちは目で現在見なくても、内臓や血液、神経電流の動きや形が見えていたようです。これはインドのえらい人のことでした。
日本をどこまでさかのぼるか、或いは胎児の形を見なくても知っていたことは考えられるし、勾玉が原初のものの形や動きを表すものであれば、胎児にだって似ていていることも在りませんでしょうか。
流動体の流れという事になると胎児よりさらに遡ったルーツという事になりそうですね。
そしてヨガの話、生命の原初の形に対する興味や関心は古人も強く持っていたのであれば、それが6000年も前だとすると勾玉が作られる頃には既に日本でも胎児の形象が意識されていたのかもしれないですね。
現時点では憶測する以外方法が無いですが…
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