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水力発電は気候や季節の違いによって発電量は変化しますか?
発電方式(流れ込み式、調整池式、貯水池式、揚水式)によって影響を受けるものとそうでないものがあるのでしょうか?

A 回答 (4件)

1.流れ込み式


(1)気候による変化としては、大雨などのあと河川に流木などの塵芥が多い場合に取水量を減らしたり取水を停止することがあります。また豪雪地の小規模な発電所では雪塊(スノージャム)が河川に流入した場合に取水を停止することがあります。
(2)季節による変化としては、水を貯められないことから、一般的に渇水期に発電量が低下しますが、上流にダムがあって年間を通して流量が確保されていたり、もともと渇水期に最大出力となるよう年間を通して一定出力となるような設計がされていたりする場合もあります。
2.調整池式・貯水池式
(1)気候による変化としては、流れ込み式同様に塵芥による取水制限があり得ます。さらに、比較的大きな河川に設置されている調整池式に見られますが、河川増水により放水路側の水位が上昇することがあり、結果して落差が小さくなることで出力が低下します。
(2)季節による変化としては、特に貯水池式の場合、ダムには発電の他に洪水調整や用水確保等の役割がある場合が多く、他の役割のための制約を大きく受けます。例えば、洪水が予想される場合に災害防止のためにダム水位をあらかじめ低く抑えて増水に備えたり、雪融け時期にあえて発電を減らしてダムに水を蓄えておき、田植え時期に河川に大量の水を流すことで発電を増やすというような例があり、それぞれのダムにより事情が異なります。

水力発電の発電量は、単に技術的な要因よりも、ダム運用上の取り決め・水利権・地域の安全・自然保護など、運用上の制約を多く受けていると思います。気候や季節の違いによる発電量の変化はもちろんありますが、個々の発電所がどうであるかは、その発電所を管理している者に問い合わせたほうが明確になると思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
各発電方式ごとに詳しく書いてあり、大変勉強になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/10/21 10:41

参考URLの下の方に 運用上の分類


------------------
流れ込み式
河川の流量をそのまま利用するもの。発電所の出力は河川流量に比例し、任意での出力調整は難しい。総電力需要のうちベース部分をまかなう。比較的小規模なものが多い。
調整池式
日間・週間の負荷変動に対応するため、軽負荷時に出力を落として貯水し、重負荷時の発電運転に備えるもの。総電力需要のうちピーク部分をまかなう。
貯水池式
豊水期に貯水し、渇水期でも安定した発電ができるだけの水量を確保するもの。調整池式が日間・週間の負荷変動であるのに対し、季節間の調整を行う。総電力需要のうちピーク部分をまかなう。比較的大規模なダムを伴う。
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とあります。
調整できる水の量による分類が 揚水式を除いた分類になります。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E5%8A%9B% …
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
参考にさせていただきます。

お礼日時:2008/10/22 13:16

水力発電所のなかにも発電用と多目的用があります。


多目的陽の場合、各水利権があってその需要に応じて放水(発電)をして、さらに余裕のある水で電力需要に応じて発電します。ただし権利を持っていても、需要がなければその分は発電に流用可能です。
発電用は基本的に発電需要に応じて発電可能です。
よって発電の放水は基本的に昼のピーク時になります。

あとは、そのダムの貯水率、降水量をにらんでの運用です。
当然梅雨後夏が近づけば、めいいっぱい水利権分の水を供給するため貯水率をめいいっぱいまで引き上げます。後は基本的に水量の季節変動に応じて発電されます。降雪地では、とくに春の雪解け時に発電量が上がります。

なお揚水式発電は、基本的に昼放水(発電)して夜揚水します。
電力ピークに合わせて発電、揚水を繰り返すシステムで、下の揚水ダムは半日分しか貯水できません。毎日それを昼夜で繰り替えすだけで、季節変動等はあまりありません。
ただし夏には必要になるシステムですので、整備はそれ以外の時期にします。稼働率(発電量)は夏がピークです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
水力発電所に発電用と多目的用の二つがあるとは知りませんでした。
参考にさせていただきます。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/10/21 10:49

以前、黒四発電所で聞いた話ですが、水力発電には割り当て水量というのがあって、流れ込む全量を発電に使えるわけじゃないそうです。


そのため水量は季節によって変動しますが、それが発電量に反映するのではなく、むしろ需要に応じて発電量を調節してるとのことでした。
小さな発電所ではこの限りじゃないかもしれませんが…
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この回答へのお礼

早速ご回答ありがとうございます。
大変参考になりました。

お礼日時:2008/10/20 11:46

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