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ギャラリーフェイクというコミックでは、現代美術(現代アート)について以下のように評されていました。


「歴史をさかのぼれば、20世紀前半に生まれた抽象芸術運動が、それまでの美術のありかたを解体した!」

「ポロック、ロスコー、デ・クーニング!」

「彼らは、ひいきの評論家たちとタッグを組んで、哲学やらイデオロギーやら抽象概念(コンセプト)やらを絵画に持ち込んだ。」

「視覚的(ビジュアル)であるはずの絵画表現に、"難解な言葉"を持ち込んだのだ!」

「そもそも、人間の脳の言語野と視覚野は別々の座位にあって─」

「そんなこざかしいお芸術は理解不能、難解にならざるをえない構造になっているのだ。」

「言葉では語りえない何物かを伝えるのが、絵画であり彫刻であるはずなのにな─」

「現代アートの世界は未だその愚行から脱せず、言葉に振り回されている人間たちが少なからずいるのさ!!」


これには少なからず納得する部分もありました。美術に精通している皆さんの意見も聞きたいので宜しくお願いします。

A 回答 (5件)

美術に精通はしていませんが、私も少し興味があることなので。



確かに現代美術の中にはどうしてこれが美術なの? と首を傾げたくなるものを見掛けますよね。
デジタル表示の数字がチカチカ点滅を繰り返していたり、廃材を寄せ集めたような構造物を展示したりして、それで環境破壊や戦争の無残さを告発しているのだと言われても、それなら別のもっと直接的な表現手段の方がいいんじゃないのと言いたくなります。
もちろん古くから美術は思想的なものとは無縁ではなく、西洋ではキリスト教、東洋では仏教や儒教など宗教思想との結び付きは強いものでした。
しかし、古典的な作品はそういった思想的なものを抜きに作品自体をみても、素直に美しいと感じられるものが多いです。
時代が下って印象派のように宗教から離れたものでも、自然の光や人物などを活き活きと捉えたものは美しいと思えます。
フォービズムとかキュービズムとか言ったものが出てくると私はちょっと???なんですが、それを美しいと思う人もいるのなら、それはそれでいいかなとも思います。
抽象美術に関しても、焼き物の肌合いに味わいを感じるのなら、ある種の抽象作品にもそういったものは在るのかなと思います。

一部の現代美術のようにどう見ても美しさの欠片も感じられないものを提示されて、思想だけ前面に出されても辛いものを感じるのは私だけではないはずです。
ある程度名声のある作家がそれをやって、マスコミが取り上げていたりすると、正直な感想がなかなか言えないんじゃないかと思うのは邪推ですかね? 芸術を解さない無粋者とは思われたくありませんものねw
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当たっている面もあると思いますが「抽象表現主義」とかのキーワードは正しく使って欲しかったです。


また一口に抽象とは言ってもいろいろなものがあって例えばモンドリアンやミロやカルダーなどにその非難「"難解な言葉"を持ち込んだのだ!」が当たっているかどうかはなはだ疑問です。ポロック、ロスコーにも当たっていないと思いますが。

コンセプチュアルアートは抽象とは限りません。
コンセプトは具象画にもあります。

それらをひと括りにしているところに胡散臭さを感じます。
どちらかというと美術であっても、いやビジュアルだからこそ理解を助ける為に言葉は必要と思います。難解である必要はありませんが。
どちらかというとロスコーやポロックの失語症的な部分が物書きによるさまざまな評論を許しているところがあるのではないでしょうか。
「批評家とタッグを組み」これがちょっと詐欺的なレトリックではないでしょうか。実際には抽象表現主義の作品のあきれるまでの寡黙さそっけなさに気付いていてそれを埋める為のレトリックですよね?
むしろ現代美術は図像学のような言葉の世界からは解放されていると思います。

個々の作品に対しては是々非々でいいのではないでしょうか。
もちろん間違った言葉に惑わされている人は多々いると思います。現代美術にかぎらず古美術品や「現代美術」ではない現代美術でも同じことです。
「こざかしいお芸術」がむしろ“難解をよそおって”転がされている場合こそ警戒が必要と思います。
むしろ「芸術に言葉はいらない」というような間違った思込みがそういうものをはびこらせやすい環境を生み出します。

その漫画そのものを読むとまたそのセリフの意味が違ってくるのではないかなという気はします。お話あってのセリフですから。
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現代アートのアーティスト、川俣正は、


「廃材を寄せ集めたような構造物」を世界中で作っていますが、
それで何らかの思想をあらわそうというものでもないようです。
そうしたものの製作に突き動かすものは、
「いままでに見たことのないもの、価値づけすることすらできないもの」を
見たい、作りたいという強烈な衝動で、こういう姿勢からのみ、
いままで存在しなかった至高の作品が生まれる可能性があると。
まわりのアートの状況などほとんど気にしないで、
じぶんのやりたいことだけをひたすら考え、
まわりから何を言われようと、
じぶんのやりたいことをやってるアーティスト。
これが現代アートのアーティストのようです。
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内容には「その通り」と思いますが



その事を表現するのが また「言葉」とは・・・何とも・・・
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その通りだと思うけど。


こういうことを言いだすと日本では

基礎をどうこう言うのはばかげてる何も考えずに心から描けばいい。それが芸術だ。

とか。

技術論云々・教科書通りのものではつまらない。

なんて言って。

自身の技術の練磨をなまけるための方便としてこれを言うものが日本人にはやたら多いのには関心しません。
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