一回も披露したことのない豆知識

高徳線には、閉塞信号が少ない気がします。高松~屋島間は、特急を基準に設置してありますし、その区間より東になると、閉塞信号が存在しなくなります。駅間距離が短いとはいえ、第1閉塞信号ぐらいは、設置できると思うのですけど、どうしてですか?

A 回答 (2件)

 閉塞信号機を設けるには、電源が必要です。

通常、閉塞信号機のある自動閉塞区間では、線路に沿って「信号高圧」という鉄道会社所有の高圧線(6,600V)を張っているのが普通です。駅や閉塞信号機の電源はこの信号高圧をトランスで降圧して100V等にして利用します。自営のこの信号高圧は、ところどころで地元の電力会社から電力の供給を受けていますが、その電力会社からの電力供給が停電しても自営の信号高圧線を使い、停電していない地域から信号電源を確保できるようになっています。たとえば土讃線多度津~阿波池田間の信号高圧は、通常は多度津で四国電力から電力の供給を受けていますが、四国電力の多度津が停電すると、切り替えて阿波池田から四国電力から受電し逆送電するようになります。
 ところが、ローカル線などではこの信号高圧線を鉄道会社で設置していません。高徳線もこの信号高圧はありません。こんな線区は基本的に行き違い駅構内しか信号機はなく、行き違い駅毎に電力会社から低圧の100V又は200Vで単独受電しています。このままでは、その駅が停電すると列車運行ができなくなるので、行き違い駅毎に停電に備えて非常用自家発電設備(ディーゼルエンジンで発電機を回す)を設けていて、停電すると、1~2分後には発電機が回ってその駅の信号設備が回復するようになっています。
 しかし、このような自家発電設備をあちこちに設けるのは経費がかかるので、基本的に信号機は駅構内に限られます。このような線区は大きな意味での「自動閉塞」でも、駅間に信号機がなく、駅間に1列車しか入れません。このような閉塞方式を「自動閉塞(特殊)」と呼びます。出発信号機は青と赤の2現示(黄がない)で、次駅の場内信号機が赤でも1つ手前の出発信号機には青が現示できます。通常は場内信号機手前に「遠方信号機」が設けられています。このため、通常ダイヤ設定では、閉塞信号機が1本ある区間とほぼ同様な列車設定ができますが、列車遅延の時には出発信号機に黄がないため、先行列車が次駅に収容されるまで出発信号機は赤のままで、先行列車が次駅に入ってから、後続列車の出発信号機が青になるため、黄色で出発できる場合より遅れの回復がしにくくなります。
 高徳線の高松~屋島間や吉成~佐古間は、駅間が長いのに続行列車を早く出したいため、信号高圧がないにもかかわらず、隣接駅(非常用発電機を持っている)から、太い低圧電源ケーブルを閉塞信号機まで張ることにより電源を確保し、信号高圧なしで「自動閉塞」を実現していますが、これもやむおえずの変則方式で、低圧の太いケーブルで駅から閉塞信号機まで電力を送るロスが大きく、この太い低圧ケーブルの設置も工事費がかかり、経済的には優れているとは言えませんので、あまり拡大しないでしょう。
 高徳線が大増発するようになれば、高松~徳島間に大きな投資を行い、全線に信号高圧を張り全線自動閉塞にして、各駅間に2~3以上の閉塞信号機を設けて輸送改善すべきでしょうが、現状の利用状況ではとうていそんな投資は見合わない状況と思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2009/06/11 22:38

屋島から先は閉塞方式が異なるようです。



高松~屋島間は、単線自動閉塞式で
屋島から先は、自動閉塞式(特殊)になっているようです。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E5%BE%B3% …
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2009/06/11 22:38

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