ギリギリ行けるお一人様のライン

この前、殻?を割ってあるウニの中にスプーンを入れて食べようとしたら棘?足?がうにょうにょっと動いていたんです。あるウニは動いてないのですが触ると棘?足?がうにょうにょっと動くんです。

このウニは生きてるんでしょうか。死んでるんでしょうか・・・。

勝手に反射で棘?足?が動いているのかなぁとも考えたのですが、どうしてもわかりません。

A 回答 (2件)

こんにちは.



『死』には個体の死と部分死,
すなわち『細胞レベル』や『一個の器官または臓器』の部分死があります.
通常,個体の死に至る順序は,部分死が引き金となり,
生体維持のために,体内を一定の条件下制御する機能を持つ臓器が,
いわゆる『恒常性』の機能低下を起こし,
他の臓器に連鎖的に発生し,多臓器不全という状態に堕ち入り,
それによって個体の生命維持が不可逆的に停止をすると,
『死』と成るわけです.

生命維持の基本的な機能は,
大脳の下の方にある『脳幹』が分担しています.
その機能を維持するために,血液や体温などある一定の範囲内に
恒常性が保たれていないと働かなくなります.
脳幹が不可逆的な活動停止した場合に,
医師は「個人(個体)の死」と判断するのです.

(注)なお日本では脳死が認められる以前までは,
医師の『死の判定』には『脳幹・心臓・肺』の,
停止状態を確認してから判断が行われていました.

個体の死の直後に細胞を見ると,
細胞レベルでは生命活動を続けているのです.

例えば角膜移植の場合で説明すると,
その細胞レベルで角膜の細胞が生存(新鮮)している場合に,
眼球を被う『角膜の移植』が可能なのです.
私の認識ですが,もちろん移植成功率を考えなければ,
細胞死の場合でも移植は可能です.

最近,衆議院・参議院で可決された,
『脳死』は,人間的な思考や計算などを行う,
大脳皮質の細胞レベルの部分で,
不可逆的な広範囲の壊死が存在する事で,
『人の死』とすると言う事になったのです.

これまでの人の死の場合,先述したように,
心臓や肺呼吸などの制御をつかさどる『脳幹』が働いていれば,
個人を特定できる情緒や人格を構成する脳の部分が,
完全に壊死や破壊されれていても,
「生きている状態」と見做していたのです.

さて,本題に入ります.
ご質問で疑問を持たれたウニの状態についても同様です.

ウニの個体は外殻を破壊した時点で,
「死んだ」と言えば死んでいる訳です.
しかし細胞レベルでは,
進化上,下等な生物であるがゆえに,
破壊直後の神経細胞は生きて反応していたとも考えられる現象です.

新鮮であれば,ウニはスプーンなどで刺激を与えなくとも,
ご質問者さまが言われる動きは常にしていますよ.
私は魚類学をやっていた昔,
海に潜ってはウニをよく泳ぎながら食べていましたので,
同じような体験を常に経験して知っています.

ところで,ウニには人の様に思考回路となる脳は持っていませんから
最初から生息地での移動などの運動は,
語弊を覚悟で表現すれば「ウニは平常から反射で生存が成り立っている」と,
認識する学者や研究者が居るのも事実です.

つまり『死の定義』によって,
簡易に表現すれば「見方・考え方でご質問の答は変わってくる」と言う事です.

すごく簡単に難しい用語を含め,説明を試みましたがいかがですか?
この回答が,ご質問者さまの知識の一端に納められ,
参考の一助になれば幸いです.
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この回答へのお礼

ありがとうございます。すごく生物学的なご回答をいただき助かります!!

ウニは反射で生存が成り立っていると考えている学者もいるのですね。

それにしても「死の定義」によって、あのウニは生きていたのか死んでいたのかが変わるなんて。

反射で成り立っているということは脳幹もないんですね、きっと・・・。

お礼日時:2009/07/16 22:46

スプーンを入れたので筋肉が刺激されて動いたのでしょう


生きていたら殻を割る前に動きます
それにしても新鮮なウニですね
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

刺激されたから動いただけで死んでいる・・・のですよね。

殻を割る前のは自発的に動いてるので生きてるのは確実だと思いますけど。

お礼日時:2009/07/13 12:34

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