![](http://oshiete.xgoo.jp/images/v2/pc/qa/question_title.png?8acaa2e)
A 回答 (3件)
- 最新から表示
- 回答順に表示
No.3
- 回答日時:
>結局理論と生体での反応は必ずしも一致しない、という落としどころでお茶を濁すしかないんでしょうかねぇ(-_-;)
結局は、医薬品の化学構造と、その医薬品を生体に投与した結果もたらされる抗腫瘍効果は必ずしも一致しないというところで、お茶を濁すしかないように思います。
仮に、試験管レベルや細胞レベルで一致したとしても、それが臨床での抗腫瘍効果と一致するとは限りません。例えば、(1)医薬品の体内への吸収のされやすさ(注射剤は別として)、(2)医薬品の腫瘍組織への移行性(もしくは、腫瘍細胞内への移行性)、(3)生体内(もしくは、腫瘍細胞内)における代謝(活性化や不活性化)のされやすさ、(4)生体外(もしくは、腫瘍細胞外)への排泄のされやすさは、投与した薬の抗腫瘍効果に多かれ少なかれ影響を及ぼします。これらに加え、正常組織への有害作用も考慮しなければならないことを考えると、医薬品として成り立つ化合物は、かなり限定されてしまうんでしょうね。
No.2
- 回答日時:
>5-FUが抗腫瘍効果を持つようにウリジンのフッ化物もRNA合成阻害して抗腫瘍効果持ちそうな気もするのですが…?
確かに、5-FUも、dFdUも、ウラシルに関連したフッ素化合物という点では共通していますね。
5-FUのフッ素原子はウラシルの5位に位置していますが、この化学構造は、チミン(5-メチルウラシル)と類似しています。このため、5-FUは、チミジル酸(dTMP)を合成する酵素(チミジル酸シンターゼ)を阻害する事で、抗腫瘍効果を発揮すると考えられています。
一方、dFdUのフッ素原子は、リボース部位に存在するので、5-FUのような活性は持っていないものと考えられます。もっとも、dFdUは、全く活性を持たないわけではなく、試験管レベルでは、dFdCには及ばないものの、細胞毒性を持っているようです。
●5-FUの構造式
http://www.kegg.jp/Fig/drug/D00584.gif
●dFdCの構造式
http://www.kegg.jp/Fig/drug/D01155.gif
この回答への補足
>dFdUのフッ素原子は、リボース部位に存在するので、5-FUのような活性は持っていないものと考えられます。もっとも、dFdUは、全く活性を持たないわけではなく、試験管レベルでは、dFdCには及ばないものの、細胞毒性を持っているようです。
そこが一番の疑問です。
GEMはリボース環がフッ化して抗がん剤となった、しかしフルオロシトシンは抗がん剤にはならなかった
逆にフルオロウラシルは抗がん剤でフルオロウリジンは抗がん剤では無い。
なにがその活性の違いを決定しているのでしょうね?
結局理論と生体での反応は必ずしも一致しない、という落としどころでお茶を濁すしかないんでしょうかねぇ(-_-;)
No.1
- 回答日時:
ウラシルはDNAの構成成分ではないですよ。
シトシン体の抗腫瘍活性は、
(1)DNA合成阻害
(2)リボヌクレオチドレダクターゼ阻害によるdCTP濃度の低下
などが、主な作用機序として考えられています。
ウラシルはDNAの構成成分ではないため、ウラシル体はシトシン体に比べ、(1)や(2)の活性が弱くなるということが、抗腫瘍活性が少ない原因と考えることができるかもしれませんね。単なる想像にすぎないのですが…。
この回答への補足
ウラシルはRNAでしたね。
5-FUが抗腫瘍効果を持つようにウリジンのフッ化物もRNA合成阻害して抗腫瘍効果持ちそうな気もするのですが…?
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 眼・耳鼻咽喉の病気 耳下腺腫瘍について。 MRIを受けたところ、嚢胞性腫瘍が考えられるという検査結果が届きました。 大き 1 2022/11/09 19:53
- がん・心臓病・脳卒中 再発乳がんです。フルベストラント注射を4回、分子標的薬のイブランスを2週間以上服用しました。2週間ご 2 2022/11/15 23:25
- 泌尿器・肛門の病気 両側性副腎腫瘍 11 2022/10/01 19:59
- がん・心臓病・脳卒中 【医学・腫瘍マーカー】腫瘍マーカーに高い値が見つかったという腫瘍とは癌(がん)のことですか? 腫瘍マ 3 2022/07/15 17:13
- 病院・検査 扁桃腺について 1 2022/08/10 15:08
- 病院・検査 脳のMRIを受けたところ、左右の耳下腺に腫瘍もしくは炎症が見当たるという診断結果が出たので、大学病院 5 2022/11/18 15:22
- がん・心臓病・脳卒中 甲状腺ガンについて、いろいろ教えていただきたいのですが 3 2022/06/15 00:55
- がん・心臓病・脳卒中 身内が癌治療(胆管癌ステージ4)で、デキサートと言う吐き気止めと ゲムシタビンと言う抗がん剤を使って 5 2022/09/09 14:36
- 眼・耳鼻咽喉の病気 喉の違和感 1 2022/06/20 07:32
- 医療 生体検査の追加について 膀胱腫瘍を取り、生体検査結果は術後一週間程度と言われましたが追加の生検のため 1 2023/06/14 01:55
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
食べようとしたウニが動いてい...
-
老いるのが怖い、死ぬのが怖い...
-
筋細線維と筋原線維
-
メラニズムと黒変種の違いを教...
-
幹細胞 ES細胞 iPS細胞 違い...
-
身体中をがん細胞にすれば不老...
-
ガン転移とは
-
エチブロの危険性について(傷...
-
テロメアの本
-
STAP細胞は、ありますでしょうか?
-
皮膚移植はどのドナーの皮膚で...
-
免疫細胞~白血球・リンパ球
-
癌細胞を食べたら・・・
-
細胞は目の遺伝子と腕の遺伝子...
-
放射線治療は癌細胞と正常細胞...
-
細胞構築学とは何ですか?
-
マウスの混合リンパ球反応につ...
-
ゲーム「メタルギア」での、ク...
-
人間のお腹の中の臓器がない部...
-
ガン抑制遺伝子と免疫細胞
おすすめ情報