家の中でのこだわりスペースはどこですか?

初心者のため全くおかしなことを質問しているのかもしれないですが。。。

今は先手番でも四間飛車で指すことが多いのですが、気になってきたことがあります。
「飛車を振る」という一手を使わずに、居飛車のまま明確に攻めていけることができれば、「先手であることの手番得+飛車を振らずにすむ手得」によって序盤を優位に進められるのではないか、と。

そういった方針で指されている作戦はあるのでしょうか?また、そもそも上のような考え方は成立するのでしょうか?

A 回答 (8件)

考えが成立するかどうかが、未だにプロでもテーマでしょう。



絶対に先手の方が有利といわれていますが、未だに明確な証拠
が発見されていません。将棋にルールで先手と後手の差は無い
です。ただ、圧倒的に多くのプロは先手を好みますね。

昔、先手をもっとも活かせる戦法はひねり飛車だと言われてい
ました。振り飛車の一種だと思います。
一方的に歩が手持ちになり、飛車が大威張りの場所に陣取る
ところが、その理由らしいです。

しかしプロでひねり飛車が廃れだした頃、相掛り系の将棋が
はやり、更に後手なのに一手損する一手損角替り戦法などが
生まれたのだから驚きです。ひねり飛車の頃に言っていたこ
とと違うじゃん?

相掛り系で塚田流が先手なのですが暫く幅を利かせ、その頃
確か塚田九段は22連勝を実現したと思います。これこそ先手
必勝戦法か、と言われたものです。しかし、谷川さんが後手
必勝手順を発見し、塚田流は終わりました。

振り飛車は絶対損だ、との信念で居飛車しか指さない人もいます。

居飛車に確定する初手26歩は作戦的に損だ、として76歩しか指さ
ない人も居ます。どうも先手が好きな理由は、戦法の選択権が
大きいのが理由にも感じます。

先手必勝手順が発見されたら将棋のルールは変更を余儀なくされ
るでしょう。将棋史に名が残りますね。頑張って下さい。
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この回答へのお礼

詳細なご意見ありがとうございました。
去年でしたか、プロで後手が勝ち越したのは。
それだけ先手というメリット(に思える)を生かすことが難しいのですね。

結局は盤上の駒全体の相関関係で適切な飛車の位置が変わる以上、「飛車を振らない(2筋から動かさない)」ということにメリットを生じさせるような流れになることはないのかもしれませんねえ。

「塚田スペシャル」も簡単に検索してみました。なるほど、決定的な対策があるのでは廃れていくのも仕方ないですね。
ただ、相掛かり、振り飛車、どの戦形になるにしても、先手だからこそできる振り方、攻め方、を追及していくことで、新しい盤面が生まれるのはわくわくします。
(とはいえ今の自分にはそこまでのすごさを盤面から読み取る実力がないのですが/笑)

>どうも先手が好きな理由は、戦法の選択権が大きいのが理由にも感じます。
なるほど!読んだばかりの『永世竜王への軌跡』で渡辺竜王が吐露している心情に通じるものがあり、えらく納得です。実際にはそうした「駆け引きの先手」くらいに考えた方がよいのかもしれませんねえ。

でも何かないものかと鈴木大介八段の新早石田の本を買ってきたところです(笑)
遠すぎる道ですが地道に頑張ってみます。

お礼日時:2009/09/12 20:01

先手しか指せない戦法。


ひねり飛車はどうでしょうか。
あまり見られることはありませんが、羽生さんも、「将来先手の必勝戦法が生まれるとしたら、ひねり飛車になるだろう」と言っていた気がします。
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この回答へのお礼

名前しか知らない、というレベルの戦法だったので、あわてて付け焼き刃の勉強をしてみました。

△3四歩に▲3六飛で△3三金を強要する、というのは新鮮でした!
後手の対策で3筋の歩を突かない形は、固くはなりますが窮屈な感じもしたので、さらにもう一押し何か先手の主張を通せれば、先手ならではの強烈な指し方ができそうですね。
森流の強気の攻めは、真似できないですがそうした方針なのかなと感じました。

「先手しか指せない戦法」ということで、たしかに質問させて頂いた流れにもぴったりです。
プロの実戦例が少ないようなのでこれからどう発展していく戦法かわかりませんが、非常に興味がありますので、続けて勉強してみたいと思います!
ありがとうございました。

お礼日時:2009/09/14 21:50

もう一つ、


先手番が使う作戦の横歩取りですが(相横歩取りはひとまず置いておきますが)、
横歩取らせ△3三角戦法の大家である内藤九段いわく
「先手が一歩得するのだからもっと研究が進めばいずれ先手良しの結論となるに決まっている」作戦だそうです。

個人的には横歩取りの先手番は暗記することが多過ぎる上に、
先手が後手の攻めを迎え撃つという展開になりやすく棋風に合わないので
いつも横歩を取らずに飛車を引いて相掛かりにしちゃいますが…
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この回答へのお礼

横歩取りは、展開が怖そうで手を出せない戦法ランキングのかなり上位にいます(^^;
盤面全体のバランスをもう少し落ち着いて作れるようになったら、一度挑戦してみます。

たびたび参考になるご回答ありがとうございます。

お礼日時:2009/09/14 21:12

余談ながら、昔何かの本で読んだのですが(たぶん大内九段の本)、


振り飛車は江戸時代初期から指されていますが、
当事の振り飛車は基本的に後手番が使う作戦とされていたらしいです。
そしてそれは先手番で3手目に角道を止めると後手だけ
角道を開けたまま相振り飛車にしてこられるのを
先手が嫌ったからだろうと書かれていました。
ただし、江戸時代の相振り飛車の棋譜も少数ながら現存していますが。
↓これとか
http://wiki.optus.nu/shogi/index.php?cmd=kif&cmd …

それとここからは自分の推測ですが、
もし振り飛車が後手番ではなくむしろ先手番で多用されていたとしたら、
四間飛車や三間飛車という名称も六間飛車や七間飛車と呼ばれていたことでしょうね。
現代では先後どちらでも飛車を振る人が多いですが
名称は初めに定着したそのまま使われているという事でしょう。
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この回答へのお礼

あまり深く考えずに角筋を止めて飛車を振っていたのですが、それが攻めにくさにつながっていたのかもしれません。
相手の出方を見ながら、角筋を止めるべきか開けておくべきか、初手からの数手での駆け引きが大切なんですね。

後手三間に角筋を止めて四間飛車に構えて、金無双から8筋に転回する流れが、PSPのBonanza相手に何度も苦杯をなめさせられた流れとよく似ててびっくりしました(笑)
先手の大橋宗銀も結局負けていますし(笑)
矢倉に組んでなんとか対峙しやすくはなりましたが、根本的にもっと指しやすい展開があるんでしょうね。

お礼日時:2009/09/14 21:10

相居飛車は基本的に先手のメリットを生かしやすい将棋になります。



典型的なのは同型角替り腰掛け銀です。先手後手同型で先手が先に攻めて行きますから、方針としてはこの質問の方針に沿った作戦になると思います。しかし、将棋は難しく、プロのタイトル戦でも先手が勝ったり後手が勝ったりして未だに結論がでていません。

同型角替り腰掛け銀は今から50年以上前は▲88玉△22玉とお互いに玉を入城してから仕掛けていました。これは有名な木村定跡で先手必勝であることが分かっています。木村定跡は質問さんが示された方針で先手が必勝という結論が出たわけですが、そうすると当然後手は手順を工夫して来るわけで、△22玉をやめて先に△65歩と仕掛けて後手有利の結論になり、今度は先手が▲88玉をやめて先に▲45歩と仕掛けて現在の定跡になっています。
「将棋:先手番を生かす作戦は?」の回答画像5
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この回答へのお礼

なんというか、非常に苦心の跡が見られる、ある意味一つの完成形とも感じられてしまうような、すごいバランスの局面ですね。
現代将棋っぽくはない(?)のかもしれませんが、棋力向上のためにすごく勉強になりそうです。
相居飛車の先後同形ということは後手の方もこの局面を承知の上で応じているわけでしょうから、相撲で言えばがっぷりの相四つということでしょうか。

>先手が必勝という結論が出たわけですが、そうすると当然後手は手順を工夫して来るわけで
やはりどこかの変化でバランスが崩れるものですよね。
いろんな変化の中で、後手に受けにくさを感じさせたり、圧力をかけやすかったり、といった、棋理ではない精神的な面からの指しやすさを大事にしてみるのがよいのかもしれないと考え始めています。
その分自分にとっても失敗は許されない両刃の剣になるのかもしれませんが(^^;

非常に参考になる棋譜でした、ありがとうございます!

お礼日時:2009/09/14 20:57

この動画冒頭の加藤一二三九段の発言によれば


少なくとも矢倉は先手番のよさを生かせる作戦のようです。
逆に▲2八飛型の相掛かりは
先手番が生きない作戦と見ておられるようです。

動画↓
 

棋譜↓
http://wiki.optus.nu/shogi/index.php?cmd=kif&cmd …
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この回答へのお礼

>少なくとも矢倉は先手番のよさを生かせる作戦のよう
>▲2八飛型の相掛かりは先手番が生きない作戦
・矢倉戦だと角筋が開く分、右辺左辺の両側からバランス良く攻め筋を作りやすい
・相掛かりだといったん受けられた後に先手に隙ができる可能性が高くなって、動きの制限があるため駒組みの主導権を取りにくい
と理解してみました。
もう少し勉強してそれぞれの戦形の本質を少しでも理解してみたいと思います。

リンクまでアップして頂きありがとうございました。
最初はまず単純に加藤九段のお茶目ぶりに笑ってしまいました(笑)

お礼日時:2009/09/13 12:50

本因坊秀策


http://ja.wikipedia.org/wiki/本因坊秀策
>秀策の無敵を支えたのが秀策流と呼ばれる布石法である。
>この布石は先番必勝と言われ
↑と混同している様にも思えます。
#コミの無かった江戸時代の話

又は
五目並べ
http://ja.wikipedia.org/wiki/五目並べ
>禁手のない五目並べは先手の勝ちになることが明治時代に判明している。

囲碁の場合は、「先手必勝」ではなく、あくまでも「先手が有利」
です。
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この回答へのお礼

なるほど、将棋以外のゲームでの先手・後手は、また違った感覚なのですね。囲碁の先手有利と比べると先手持ちの意味合いが違うことも将棋の面白さの重要なところなのでしょうね。

お礼日時:2009/09/12 22:17

先手番は1手先に指して局面をリードできること、同形で攻め合うなら確実に先攻できること、



一方後手番は先手の指し手を見てから自分の手を決定できること、
開戦は先に駒を捨てることから始まりますので先手が先に攻めてくると持ち駒を手にして反撃を狙うことが出来ます。

先手が良いか後手が良いかは永遠のテーマであり、囲碁などのハンデが無ければ先手必勝のゲームと異なるのが特徴とも言えます。

何でも角道を止めての四間飛車は損な指し方で、
相居飛車なら(勝敗は別にしても)先手は主導権を握ることが出来、幅広い戦法にも対応できますし、
後手が角道を止めての振り飛車なら先手の角筋だけが通っており指しやすさは断然です。

しかし後手はそうした受け将棋となることを嫌って、普通の居飛車や角道を止める振り飛車を避け、
居飛車なら一手損角換わりや横歩取り空中戦、振り飛車ならゴキゲン中飛車や石田流など、後手が主導権を握れる戦法を採ってくるのが主流であり、
それぞれに対応しようとすると相当勉強する必要もあります。
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この回答へのお礼

>囲碁などのハンデが無ければ先手必勝のゲーム
そうだったんですね。コミというハンデがプロ対局でも適用されているというのは今調べて初めて知りました。

>同形で攻め合うなら確実に先攻できる
>何でも角道を止めての四間飛車は損な指し方
最近思っていたのはまさにこのことなんだと思います!うまく整理してくださってありがとうございます。

QESさんが書かれているように先手居飛車に対する後手居飛車は非常にバリエーション豊富で、横歩取りや角替わりがまだ怖いと感じてしまうために敬遠してきていました。
どこかでこうした戦形にも対応していかないといけないなあとは思っているのですが。。。

序盤の駒組み、中盤の仕掛けの入り口に対する感覚が少し養われてきたら、勉強しながら挑戦してみたいと思います!

お礼日時:2009/09/12 21:18

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