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ここ数年、ゴキゲン中飛車を指す人が増えているようです。
後手番でも主導権を握れるのが原因だと思います。
勝率を上げるためには、相手が良く指してくるゴキゲン中飛車に明確な対策を持つことが、アマチュアの時間がない将棋では効果的と考えています。
ゴキゲン中飛車に対して居飛車急戦策はもちろん一局の互角ですが、どうもゴキゲン中飛車の希望する土俵のような気がします。かといって、居飛車穴熊は勝率が悪いようです。
それで、昔、相振飛車をよくしたときに、中飛車に対して三間飛車をすると、中飛車側が(1)左金の活用に苦労する。(2)中飛車側の5筋の歩が突いてあるので、三間飛車側の97角からのラインが5筋の中に効いており、その分の良さを使わない手はないと思いつきました。
 以上の理由で、ゴキゲン中飛車対策には居飛車でなく三間飛車の方が効率が良いと思う判断もあるような気がしますが、皆様の大局観をお聞かせてください。

A 回答 (7件)

おめでとうございます。

年末は忙しく、パソコンの前にすら座れませんでした。
質問の件ですが、そこで書いてあることがほとんどです。

これはトッププロ6人に局面を分析してもらうコーナーで
羽生、森内、佐藤、谷川の各プロが包括的に相振りがいいのではと言うのに対し、
渡辺竜王は後手が三間に振ってやや作戦勝ちと断定し、
藤井九段は私がそこで書いた順を披露してやや詳しく述べています。

勝率は後手の28勝21敗だそうで5割7分の勝率ですね。
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よく研究されていますね。


先手居飛車の場合▲76歩△34歩とされると3手目に何を指す?という感じですか。
▲26歩を指してしまうと相手ゴキゲンでも、さすがに3間に振る気になれない。

後手居飛車限定の戦法として進めてみますと、確かに理にかなっていると思います。
具体的には▲56歩△34歩▲58飛△32飛の出だしですね。
ご存じかもしれませんが将棋世界11月号にもこの局面が出ています。
勝率はその時点で6割程度とデータにも現れています。
私も夏以降は△32飛を多用しており、それなりの勝率(6割以上)です。

さて、相振りには遠くに振った方が有利という言葉があります。
この場合は少し嫌な筋があります。
つまり▲56歩△34歩▲58飛△33角▲55歩△22飛と進んだとき、
いきなり▲54歩△同歩▲同飛と横歩を狙われる筋があります。

以下は△52飛で大乱戦になるのですがよく分かりません。
△33角の一手を無駄にされているのか得なのか等々
これに対する有効解が見つかるまでは向かい飛車を指す予定はありません。
この辺の手順も将棋世界11月号で藤井九段が示しています。

この回答への補足

将棋世界11月号が見つかりません><
すいませんが、該当部分の概要を教えていただけませんか?

補足日時:2007/12/30 22:53
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この回答へのお礼

gungnir7様、回答ありがとうございます。鋭い内容ですね!
<先手の場合、▲76歩△34歩とされると3手目に何を指す?
 まず、先手のゴキゲンには、回答者様が示された手順の、▲56歩△34歩▲58飛に△32飛として、以下、△13角から角のラインを敵陣に効かせる作戦で充分戦えると思います。向飛車よりも三間の方が中飛車に分が良いように実戦から感じております。
 次に、先手番で▲76歩△34歩のときの3手目ですが、(1)▲96歩と(2)▲16歩があります。(1)は振飛車するときはムダにならない手です。ただ、先手が居飛車にすると居飛車穴熊にしずらくなります。(2)▲16歩は、良くある手ですが、相振飛車だと少し損のような場面もあるかもしれません。(3)は、▲48銀。これに対して(A)△44歩なら以下、▲46歩△42飛▲47銀△62王▲56銀と右四間飛車にして、居飛車穴熊に囲います。相穴熊は右四間の方が分が良いように感じてます。(B)△84歩なら、▲36歩△85歩▲37銀とし、(イ)△86歩なら▲同歩△同飛▲22角成△同銀▲77角以下、充分、自分の土俵で戦えます。(ロ)穏やかな△62銀なら▲26歩として以下、角換戦に持ち込みます。後手が1手損角換えなら、喜んで1手得を歓迎します。先手は1筋の端歩を付き合ってから▲37銀型で様子を見ます。後手は▲37銀型を「早繰り銀」作戦と読むはずで、「早繰り銀」にはその天敵の「腰掛銀」△54銀(~△44歩の含み)で対抗してきます。(なお、△54銀が出遅れていたら、▲46銀~▲35歩と早繰り銀で攻めます。)△54銀を見たら、先手は「腰掛銀」の天敵の「棒銀」に変身して▲26銀と進出し、▲36歩とついてある関係で▲38金と備えてから、機を見て▲15歩△同歩▲同銀と攻めます。
 ただ、3手目▲48銀という手は、三浦八段がときどき指しますが、最善手ではないかもしれません。しかし、職団戦のような一発勝負では明確なネライのある指し方が必要だと考えております。
 なお、(B)△84歩に対する▲36歩は苦心して見つけた手です。 それまでは「かまいたち戦法17手定跡」といわれる▲56歩△85歩▲57銀としてましたが、△86歩以下むつかしいながらも私の棋力では先手の勝率が悪いので止めました。
 

お礼日時:2007/12/30 11:14

 対ゴキゲン中飛車5筋位取らせ戦法はなかなか優秀な戦法で、ぼくは、後手の時はいつもこれです。

先手の時は丸山ワクチンです。この2つの戦法に共通なのは5筋を突かないということです。中飛車側は5筋で大暴れしてやろうと思っているはずで、5筋に争点をつくらないというのは理にかなっています。
 ただ、一つ注意点があります。漫然と持久戦にすると作戦負けになる恐れがあるということです。5五歩5六銀で高美濃は振り飛車の理想形の一つです。ただし金が迂回経路を通るか、飛車を引くか、四間に振り直す必要があるので完成まで手数がかかります。また駒の密度は低くなるのでスキは生じやすいです。一方居飛車は5筋をついていない低い陣形のため、駒組みの進展性が低く、早いうちに駒組みの頂点に達します。ですから常に居飛車の方から仕掛けを狙っていないといけません。そのために居飛車の方が、序盤で時間を使わせられることが多いです。大会で使うにはこの点が問題ですが、よくよく事前に研究しておけば対処可能です。
 それに比べると丸山ワクチンは角が手持ちなので低い陣形でも作戦負けになりにくいです。玉も左美濃で固いし、むしろゴキゲンの方が6三銀の木村美濃になることが多く薄い玉になります。時間が短いのなら大変な強みです。
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この回答へのお礼

再三の回答、誠にありがとうございます。仕事の都合でお礼が遅くなりすいませんでした。

<漫然と持久戦にすると作戦負けになる恐れがある
 おっしゃるとおりですね。私の職団戦の1千日手がまさにこれでした。個人戦なら打開したと思いますが、チームの勝利のため、必死の思いで千日手に持ち込みました。ここは研究しないといけないようです。

前のご回答で、第45期王位戦羽生VS谷川戦とお聞きしたので、調べてその棋譜を並べてみました。第2局ですね!!先手、谷川のゴキゲンに対して、羽生は22角、33銀の形から△74銀と繰り出した展開ですね。そういえば、以前、1回だけ棋譜を並べたことがあるようなかすかな記憶があるような気がします。▲77角が早いような(理由は、この回答の前の方へのお礼に書いております)気がします。第3局も並べてみましたが、とても参考になる棋譜でしたが、22角・33銀の悪形はよほどの研究がないと指せません、さすがは一流プロです!

<丸山ワクチンは角が手持ちになるので低い陣形でも作戦負けになりにくいです。
 優秀な対策と思います。丸山プロの相当の研究があったことでしょう。
 ただ、杞憂かもしれませんが、アマ・プロ戦で気になる戦例が4ヶ月前にあったので、お礼までに参考に書いてみます。これは▲女流プロVS△アマ のお好み対局で棋譜もとっていないので著作権のような問題はないと思います。
(以下は、私が席上でメモしたものです。)
▲76歩△34歩▲26歩△54歩▲25歩△52飛▲22角成△同銀▲96歩△94歩▲78銀△33銀▲48銀△62王▲68玉△72王▲46歩△55角!▲77銀△46角▲47銀△35角▲58金右△82王▲78玉△72銀▲66歩△22飛▲36銀△71角▲45銀△55歩▲54銀△42金▲48飛△44角▲36歩△24歩という展開になり、接戦の末、アマの勝ち
 第1感、△55角は最善手でないと思ったのですが、△22飛から△24歩の構想はすごいと思いました。むつかしい将棋なんでしょうが。年末年始はゴキゲン対策を研究したいと思います。回答誠にありがとうございました。

お礼日時:2007/12/28 19:26

 私もこの質問をしたいと考えてました。


 ゴキゲンを指される人に聞きますと、丸山ワクチンが一番有力とのことです。(丸山ワクチンはまだ研究していないのでわかりません。)
 私自身は、後手ゴキゲンに対しては、5筋を取らせて(26歩型で)47銀が36と出て行く「島ノート」にある森下流を使用していました。そこそこの勝率でしたし、格上にも通用していました。最近ゴキゲン側も対策が進んできたと感じています。それと、先手ゴキゲンには、1手の差が大きく通用しない気がしています。
 先手ゴキゲンには、相振り三間を使用しています。「相振り革命3」に載っていました。駒組段階では42銀がポイントだそうです。優秀かどうかはまだわかりませんが、少し指しやすい感じはします。相振りの知識勝負になると思っています。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。仕事の都合で回答が遅くなってしまい、すいませんでした。

<私もこの質問をしたいと考えてました。
ゴキゲン中飛車で来る人は多いので、四間飛車とゴキゲン対策は勝利への近道ですね。お互いの共通の命題と考えて行きたいと思います。

<「島ノート」にある森下流・・・
「島ノート」は私も持っています!!P200「森下流ゴキゲン破り」のところですね。将棋本はいつでも調べられるようにだいたいの本は買っているのですが、ゆっくり読んでいないので改めて読んでみました。
なるほど・・・しかし、私の考えでは、振飛車の△33角が早すぎると思います。△33角は▲25歩が来てから上るところで、△33角としたので、▲36銀~▲25銀~▲34銀の攻めが生じています。▲25歩と突いてあるなら、▲25銀の筋はありません。
 おっと!素人の私がプロの島先生の本を批評してはいけません(笑)
 職団戦のときに島先生と一緒に写真を撮ったり、話をしたことがありますが、普及にとても熱心な先生で、早くA級に復帰してほしいと応援しています。

<先手ゴキゲンには、1手の差が大きく・・・
全く同感です。私は、かつて、振りゴマで先手になるよう、振り歩の練習さえしたことがありますから、痛感します。

<先手ゴキゲンには、相振り三間を使用してます。「相振り革命3」に載ってました。
 幸いなことに「相振り革命3」も持ってました。P187以下ですね!!
 なるほど・・・この本もただ積んどいただけで読んでいませんでした。これは良いことを教えていただきました!!どうして三間飛車にしたのか、その戦略思想が理解できました。役に立ちそうです。
 居飛車でも三間飛車でも、自分の大局観に基づいて、その対策を持ってることが大事だと感じました。
 回答誠にありがとうございました。
 なお、蛇足ながら「丸山ワクチン」の手順は、この質問の1番回答の方の回答内容のほかに、「島ノート」のP165に出ています。最近は「新丸山ワクチン」も出てるそうです。

お礼日時:2007/12/28 18:42

中飛車対策として三間飛車を得意としている者です。

最近の中飛車に対する勝率は8割強くらいです。

私は振り飛車党なので、なんとか飛車を振って、なおかつ中飛車と互角以上に戦うにはどうしたらよいかと考えるうちに、三間飛車にたどりつきました。中飛車には中飛車と指す人もいますが、私は好きじゃないので指しません。

中飛車には、石田流を積極的に目指して行きます。もし本組みを完成できれば、互角以上に戦えますし、攻めの主導権を一方的に握られるという事もありません。また、飛車の横ききのおかげで、守りもそう簡単には潰れません。ただし、経験を積んで行くとわかりますが、石田流を目指す場合、手順がとても大事になります。相手の攻めに対応した柔軟な駒組をしないと一気に潰されます。なので駒組にはかなり気を使います。

個人的に三間飛車はかなり中飛車(ゴキゲン含む)に対して有効だと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
三間飛車で勝率8割ですか。それはスゴイですね。
ゴキゲン中飛車は、角道を開けているので序盤から激しい変化が随所にあるため、後手番でも戦いの主導権が取れるのが最大の特長です。
 居飛車でもそこそこの勝率は出せるのですが、大事な対局でせめて2勝1敗ペースの勝率を期待したいので、それでゴキゲン中飛車に戦略上の欠点がないか、と研究しております。
 試しに、自分がゴキゲン中飛車をして困ったのが、(1)巧みにに持久戦に誘導されてしまい、5筋の位を取ったものの、ゴキゲンがただの旧式ツノ銀中飛車みたくなったとき。角道が止まるとタダの中飛車ですね。(2)相手が中飛車には中飛車で来る場合。「力で来い」という感じ。ただし、これは中飛車の経験よりも、相振飛車戦の経験の多いほうが有利ですから5分以上に戦えます。(3)相手に三間飛車で来られたことはないのですが、以前、女流プロに香落ちで教えていただいたとき、上手の中飛車に下手が三間飛車で行って、結局、感想戦で「駒組みで、三間飛車の方が中飛車より優っていたようだ」と言われました。
 それで、現在、相手に「ゴキゲン中飛車をしないほうが良かった」と思わせるような戦略を考えているので、その点からとても勉強になりました。おっしゃるように主導権を相手に握られるリスクがないですね。
 戦略上の観点から大変勉強になりました。回答、誠にありがとうございました。

お礼日時:2007/12/26 06:45

それならの5筋位を取らせる指し方はどうですか?


これはどちらかといえば後手がゴキゲン中飛車の急戦を嫌う時の指し方ですが、先手でもできます。ただ、居飛車の方から機を見て仕掛けないと持久戦になると作戦負けの可能性があります。谷川-羽生の45期王位戦が参考になるでしょう。(ただし後手の羽生がこの指し方)
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この回答へのお礼

重ねての回答、誠にありがとうございます。実は、偶然ですが、私の現在の対策の主流は、居飛車にして相手の5筋の位をわざと取らせるという戦略です。職団戦でこれをして3勝2敗1千日手。そこそこの勝率は出せるのですが、欲張って、ゴキゲン中飛車に重大な欠点はないか、と研究中です(ないかもしれませんが)。おっしゃるように5筋の位を取らせて持久戦誘導に成功すると、ゴキゲン中飛車がただの旧式ツノ銀中飛車になってしまうこともあるので有力な対策だと思います。
私の師匠が全国大会で元奨三段に居飛車左ミノで5筋の位を取らせて勝った棋譜もあるので、これも参考にしていますが、やはり形勢は互角の世界でした。ご指摘の、谷川VS羽生戦はさっそく棋譜を検索して盤に並べて見ます。
大変参考になりました。回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/12/26 07:00

後手ゴキゲン中飛車に対しては丸山ワクチンがお勧めです。


▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △5四歩 ▲2五歩 △5二飛
▲2二角成 △同銀 ▲9六歩 △9四歩 ▲7八銀
後手ゴキゲン中飛車に対する先手の指し方は最近のプロの将棋ではこれが圧倒的に多いですね。ほとんど丸山ワクチン一色と言ってもいいくらいです。プロの採用率が多いのだから優秀なんだろうなと漠然と思っていますが。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。丸山ワクチンは一応知っています。ゴキゲン中飛車側はこの変化と実戦経験を豊富に持っているのに、こちらはあまり細かいところまでは勉強していない(これがいけないのですが)ので、アマの対局の時間の少なさで、少しくらい優勢になっても逆転されそうでもう少し戦略的に有効な方法を探しています。振飛車も得意なので、三間飛車ならどうかと考えた次第です。さっそくの回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/12/25 22:57

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