こんにちは。
以前ジューンベリーのうどんこ病対策について質問させていただきましたが、その際はありがとうございました。
今回、石灰硫黄合剤を使用してうどんこ病予防をしようと思っています。3メートルくらいのジューンベリー1本に刷毛で塗りたいと思いますが、塗る範囲はどのようにしたらいいのでしょうか?
落葉樹ですので幹に塗りますが、幹と枝の全てに満遍なく塗るのでしょうか?
または塗るべきポイントがあるのでしょうか?
また天候や時間帯などについて注意点があれば、そちらも教えてください。
素人質問で恐縮ですがアドバイスをいただけると助かります。
どうぞよろしくお願いいたします。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
まず石灰硫黄合剤を使用する時には、人体に付着しないようにするため
に、必ず噴霧器を使用するようにします。今回は刷毛で塗られようとさ
れていますが、刷毛で塗ると人体に付着したり気化した薬剤を吸い込ん
で人体を害す危険が高くなります。
人体に付着した時には、化学熱傷により皮膚が爛れて最悪な場合は皮膚
移植をする必要があります。少しでも付着した時には、直ちに水洗いを
して薬剤を洗い流すようにします。これを防ぐためには、雨合羽やゴム
手袋を使う事が重要です。
眼に入った場合も直ちに洗い流し、早々に使用を止めて眼科医に診断を
して貰うようにします。洗い流せば大丈夫と思う方が多いのですが、そ
う思う人に限って視力の低下などで苦しむ事になります。場合によって
は失明になる危険があります。それを防ぐためには必ず保護メガネを着
用します。普通のメガネやサングラスタイプは意味がありません。
吸い込んだ時には腹痛や下痢や内臓障害を起こすので、必ず防毒マスク
を着用します。石灰硫黄合剤は強アルカリ性なので、周辺に酸性物質が
あると化学反応を起こして有毒ガス(硫化水素)が発生します。
刷毛で塗ると人体に付着したり吸い込んだりする可能性が高いので、必
ず噴霧器で散布するようにします。石灰硫黄合剤の容器にも、使用方法
は「散布」と書かれています。散布とは噴霧器を使って薬剤を吹き付け
る事を言い、刷毛で塗る事ではありません。
石灰硫黄合剤には独特な異臭があります。卵が腐った臭いとか硫黄分を
含んだ温泉の臭いとかがします。他の薬剤の場合は3日程度で臭いは消
えますが、石灰硫黄合剤の場合は1週間以上の持続します。そのために
窓が開けられなかったり近寄れなくなる事があります。
石灰硫黄合剤を使用する時には、周辺の住民の事も考える必要がありま
す。使用前には周辺の住民に説明をし、了解を得る事が必要です。
地域によっては、密集住宅での使用を制限されている所もあります。
事前に役所で使用可能かを聞いて下さい。
刷毛で塗るとムラが出来ます。凸凹した部分を塗ると分かるのですが、
凹んだ部分は塗り残しが出ている事が分かるはずです。
噴霧器で散布すると凹んだ部分にも薬剤が付着しますし、薬剤の噴射口
が人体から遠くになるため、人体が害される危険が低くなります。
3mの高さを全て刷毛で塗るのは困難で危険です。完全に塗ったつもり
でも、実際には4割程度しか塗られていません。塗り残し部分の病原菌
は生きているので、石灰硫黄合剤を塗った意味がなくなります。
散布する範囲は、地際から枝先の天辺まで全てです。葉の裏表から枝か
ら幹まで全て散布します。
散布する時間帯ですが、天気の良い朝方の風の無い日を選びます。
ウドンコ病を駆除出来るのは石灰硫黄合剤だけではありません。他にも
使用可能な薬剤が市販されています。周辺の環境や居住状況を考えて、
判断された方がいいと思います。樹木の生育を優先させるのか、住民の
安全を優先させるのかを少し考えられた方がいいかも知れません。
僕は造園土木の会社に勤務していますが、ウドンコ病の駆除で石灰硫黄
合剤を使用した事は一度もありません。特に会社で使用しないようにと
通達が出ているわけではありませんが、やはり周辺の住民の安全の確保
を優先するため、使用は控えているのだろうと思います。
専門家の方のご意見、とても勉強になりました。ありがとうございます。
石灰硫黄合剤の使用については再度検討してみます。
書籍やサイトを見たところ、うどんこ病には石灰硫黄合剤が最も効果があるように思い、使用しようかと考えていました。ホームセンターでも普通に購入できるので安易に考えていましたが、近隣の方に迷惑がかかるのは避けたいと思います。
もしよろしければ同様の効果がある薬剤を教えていただけると助かります。
No.4
- 回答日時:
再々度の回答になりますが、どうしても石灰硫黄合剤の事が頭から離れ
ないのですね。石灰硫黄合剤と前回に例として紹介した薬剤は、根本的
に違います。石灰硫黄合剤に代わる薬剤は前回に紹介した通りです。
うどん粉病に効果がある薬剤を紹介しました。
発生時期は前回に書いた通りですが、これはあくまで目安として考えて
下さい。4~10月に発生すると書いてあっても、4月になったら必ず
発生とは限りません。環境が悪ければ4月前でも発生しますし、環境が
良かったら発生しないか時期が遅くなると言う事です。
毎年のように発生しているなら、大体の発生時期は分かりますよね。
その時期の前に薬剤散布をする事で、ある程度の発生は抑えられます。
ですから石灰硫黄合剤のように冬場に散布するとは違い、発生が予測さ
れる前や発生した時に薬剤散布をするのであり、その時期は誰にも分か
りません。
僕は薬剤散布を勧められないとは言っていませんよ。害虫が発生したら
殺虫剤を、病気が発生したら殺菌剤を使用するのが当たり前と思ってい
ます。しかし殺虫剤や殺菌剤ばかりに頼っていたら、薬剤に対し病害虫
に抵抗力が付いて効かなくなるので、薬剤の使用を少しでも軽減させる
意味で事前の予防策をして下さいと御願いしている訳です。
国からも通達が出されていますが、これは樹木だけでなく人体への安全
を考えての通達です。
周辺にツツジなどが植えられているようですが、やはりそれらが風通し
を悪くさせている原因ですね。
重ねての質問にご回答をいただきまして、本当にありがとうございました。
発生時期はだいたい分かりますし、毎日気をつけて育てていきたいと思います。
またツツジも剪定してみます。
色々ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
うどん粉病で間違いないと言う事で説明しますが、しつこいようですが
もう一度だけ図鑑で調べる事を勧めます。うどん粉病と思っていても、
実際には似たような病気だったと言う事もあります。
うどん粉病は糸状菌と言うカビの仲間が繁殖して起きる病気で、発生を
したら早めに薬剤散布をして被害を最小限に食い止めるようにします。
ただ糸状菌は風によって胞子が飛ばされますから、場合によっては全て
を処分しなければいけなくなる事もあります。
うどん粉病の枝を切って根元に放置したとしますが、これだけで被害は
周辺に広がってしまいます。うどん粉病になった枝を切った場合には、
必ずビニール袋に入れて口を固く縛り、胞子が外部に飛ばされないよう
にしてもえるゴミの日に出します。
一般的には4~10月が多発すると言われていますが、うどん粉病は低
温でも発生しますから、年間を通して発生すると考えた方がいいかも知
れません。
発生をしたら薬剤散布をするようにと書きましたが、正しくは発生しに
くい環境に改善するようにして、それでも発生した場合は薬剤散布をす
るようにします。薬剤に頼ってばかりでいると、その内に薬剤が効かな
くなります。要は薬剤に対して抵抗力が付いて効かなくなる訳です。
ジューンベリーが植えてある周辺を良く見て、風通しが良くない時には
周辺の樹木を剪定したり、ジャングル状態になっている植物は間引いて
風通しを良くしてやります。
肥料によっても予防は出来ます。窒素分が多くてカリ分が少ない時には
多発すると言われています。その時には窒素分(Nで表記)が少なくて
カリ分(Kで表記)が多い肥料を与えるようにします。
こんな事だけでも被害は少なくなりますから、薬剤を使用する前に周辺
を見まわして下さい。
うどん粉病に有効な薬剤は、初期段階ならエアゾルタイプのオルトラン
Cなどが使えます。多発時にはダニコール1000やサプロール乳剤、
モレスタン水和剤、ベニカXなどを使用します。
使用方法は容器や箱に書いてある事を良く読み、忠実に守って使用して
下さい。石灰硫黄合剤の時と同様に、エアゾル以外の物を使用する時に
は、散布前に近所の方に御願をして洗濯物を入れて貰ったり窓を閉めて
貰えるように頼みます。薬剤が乾けば大丈夫なので、乾く時間を散布が
終わった時に一緒に伝えるようにします。
あなたはゴム手袋と防護メガネ、防護マスクを着用して作業に取り掛か
って下さい。終われば衣類は全て洗濯をし、ウガイと洗面を行って下さ
い。あなたに薬害を起こさせないための注意と思って下さい。
前回に書き忘れましたが、石灰硫黄合剤が使えるのは冬場の寒い時期だ
けです。
再度、アドバイスいただきまして、ありがとうございます。
風通しについては、あまりよくない環境だと思います。家の壁と塀に囲まれている状況です。またジューンベリーの下にツツジを植えています。ツツジも風通しを悪くしているように思います。
もう少し剪定し、肥料も変えてみます。
また薬剤配布はあまり勧められていませんが、できれば冬のうちに予防のための薬剤散布をしたいと考えています。石灰硫黄合剤と同じ効果のあるものを教えていただけないでしょうか?
No.1
- 回答日時:
>落葉樹ですので幹に塗りますが、幹と枝の全てに満遍なく塗るのでしょうか?
そうです。幹や枝に満遍なく塗ります(散布します)。株元周辺の地表面にも散布します。噴霧器を使わないならば、ジョウロで薬液を株元周辺の地表に撒いてもよろしいです。
越冬している病菌の潜んでいそうな所は、全て塗布したり散布しましょう。
3mを塗るのは大変ですが、冬剪定後に塗ってもよろしいです。
石灰硫黄合剤は薬液が乾くと白い結晶体が残りますから、ジョウロや噴霧器(特にノズル部分)が目詰まりしやすくなります。使用後は入念に洗っておきましょう。(アルカリ性が強いので、最初に少し食酢を混ぜて中和させておいて洗ってもよいです。)
・ホームセンターや園芸店で普通に売られている石灰硫黄合剤(原液)の希釈倍率は、落葉樹で7~10倍、常緑樹(針葉樹含む)で20倍です。
ウドンコ病の被害が酷かったならば、高濃度の7倍ぐらいの希釈がよろしいでしょう。(落葉樹の場合。)
ダイン等の展着剤も1Lにつき4、5滴ほど入れてよくかき混ぜます。
http://www.sc-engei.co.jp/guide/syo00214.html
なお石灰硫黄合剤は基本的に樹木以外には散布しません。
・散布する当日と翌日は雨や雪が降らない事が望ましいです。天気予報で調べて散布日を決めます。(冬期は乾きにくいせいもありますが、24時間雨雪に降られなければまず大丈夫でしょう。)
冬期散布は12月~2月と割合幅があります。春に新芽が吹いて散布すると薬害を起こす為、もう散布は出来ませんからそれまでに終らすようにします。
風の強い日も避けた方が無難です。刷毛塗りの場合でも強風で薬液が刷毛から飛び散る場合もあります。
硫黄臭が強いですから、噴霧器散布の場合は洗濯物の干していない時間を選びます。自宅ならば一時的に室内に取り込んだりできますが、隣近所にまでそこまでは要求できませんから、どうしても夕方あたりの散布になろうかと思われます。その点、刷毛塗りの場合はあまり関係がないですから、日中どの時間帯でも構いません。
・薬液は知らず知らずのうちに服に付着するものです。刷毛塗りの場合でもレインコート上下の着用が望ましいでしょう。あとゴム長靴とゴム手袋の着用。
レインコートズボンのすそは、ゴム長靴の外に出します。すそを長靴の中に入れると付着した薬液が長靴の中へ入ります。
石灰硫黄合剤はアルカリ性が強いですから、なるべく体への付着は避けましょう。特に眼に入れないように気をつけて下さい。
丁寧にご回答いただきまして、ありがとうございます。
また扱いにはかなり注意が必要そうですね。
天気についてもとても参考になりました。
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