プロが教えるわが家の防犯対策術!

現在、1歳8ヶ月の子供がおります。
最近のニュースで、幼児の肺炎球菌予防接種が国で認められ開始されると聞きました。
予防接種に詳しい方がいらっしゃいましたら、接種開始時期、必要性、どのような病気、または接種しないとどのような弊害があるのかをご教授いただけたらと思います。
つたない質問となりすみませんが、よろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

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この回答へのお礼

ありがとうございます。一度確認させていただきます。

お礼日時:2010/02/04 16:46

私は医師でも看護婦でも保健士でもない、ただの母親ですが自分の知っていることをお話します。



幼児の多くは自分の鼻腔内に肺炎球菌という細菌をもともともっています。
健康な時であればそれは自分の体の奥のほうにまで入ってくることはありません。
普段は共存していると思って結構です。

風邪をひいたときなど抵抗力が落ちた時にこの最近が体の中に入ってきます。
そしてその細菌が体のどこについて増えていくかということが非常に重要なのです。
これが耳につけば中耳炎になります。
肺につけば肺炎になります。

そしてこのワクチンが防ごうとしているのが脳を包む髄膜という液につく「細菌性髄膜炎」です。
細菌性髄膜炎は肺炎球菌ワクチンに先だって認可されたHib(ヒブ)とこの肺炎球菌がおおよその原因菌になっており、両方を接種することでこの病気は防げます。
そしてワクチン以外に防ぐ方法はありません。
嫌なことにこれはウィルスとは違うので、一度かかってもまた同じ病気に同じ原因菌でかかることがあります。
そういう方も実際いらっしゃいます。

細菌性髄膜炎は非常に怖い病気です。
年齢が小さいほど死亡率が高く、重い障害を残すこともたびたびあります。
重い障害=話せない、歩けないなど。
そうまでいかなくても、軽い障害も結構あります。
あとは水頭症という隋液がたまる症状がでることもあり、場合によってはシャントというそれを抜くためのチューブをいれる手術を受けることもあります。
ちなみに「ウィルス性髄膜炎」というのもあるんです。これは全く別もので、同じ髄膜炎という名前がついていてもこのような死亡や重い障害というものではありません。

初期症状はまず風邪とそっくり。
高熱が出るのでぐったりしていても「熱のせいでぐったりしている」と親も思いこんでしまいます。
医師も「風邪」と診断するケースも多いです。
かかりつけ医で、普段の様子をよく知っている、経験が豊富という医師で見分けられるかどうかという感じです。
経過が非常に早くて、風邪だと診断されて帰宅して翌日には急変ということも珍しくありません。

まず血液検査で炎症反応というのを調べ、あきらかに多すぎる場合、髄液の採取をして検査をします。
ちなみにこの時隋液検査で菌が見当たらない場合は、たとえば川崎病とかが疑われてきます。
赤ちゃんの場合、大泉門がまだ閉じていないので、そこがはれているという触診で疑いをもつことができるのですが早い子は3カ月、遅くても1歳半には閉じてしまうので質問者様のお子様のように少し大きくなった子はまずわからないのです。
髄液の検査ですが、ルンバールといいまして腰に注射をして髄膜を採取します。経験した大人の話によると頭がくらくらするそうです。
そしてそれを検査機関に出して培養して原因菌がいるかどうかをつきとめます。

原因菌がわかれば、それに応じた抗生物質を点滴で大量に投与するのですが、それまではある程度広範囲にきくタイプの抗生物質を投与します。
原因がわかるまで何も治療なしではどんどん細菌が増えてしまって体がやられてしまうからです。どんどん増えれば次は脳炎です。

入院して抗生物質の投与を続け、効果があれば熱が下がり元気になりやがて退院できます。もちろん退院前にはまたルンバールをしないといけません。ちゃんと菌がいなくなったのを確認しないと。
怖いのは耐性菌といって抗生物質が効かないタイプの菌がいることです。

必要性やどんな病気か、接種しないとどうなる可能性があるのかはこれでお分かりいただけたでしょうか。長くなってすみません。

細菌もいろいろ型がありまして今回認可された肺炎球菌ワクチンは7種の型が混合になったものです。
3月くらいから多分小児科に出回ると思います。
1歳~2歳未満で開始した場合は1回+60日後に追加免疫1回(合計2回)、2歳~9歳以下で開始した場合は1回のみです。
料金的には自費ですからもちろん医院によりけりなのですがHibと同額程度かそれ以上という感じになると思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
大変わかりやすく理解できました。
認可されるだけあって、大変怖い病気のようですね。接種時期について病院に問い合わさせていただこうと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2010/02/04 16:49

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