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 現在四国88箇所や高野山などのお寺めぐりをしており、日常生活で疲れたとき、孤独なときなど、巡礼をすることによって、自分自身の未熟さを実感するとともに、活力を与えていただき感謝しておまいりしています。お寺さんには、弘法大師像があり、お寺につくとほっとします。
 そこで、質問があるのですが、弘法大師についてさまざまな伝説があります。姿を変え粗末な扱いをされた人の子供が亡くなったり、普通の人では持ち上がれないような石を持ち上げたり、山中で火のなか龍と戦ったり、とても人間ではできそうになく、そのような現象が弘法大師の生涯において頻発したのでしょうか?それとも、実際には起こらなかった現象なのでしょうか?
 巡礼中「すごいなあ」と思いながら「本当だろうか?」と恥ずかしながら思ってしまいます。
 しかし、家庭で写経をし、今後も四国を巡礼することによって「生きがい」を得ました。
 大師に対し、質問内容は失礼かもわかりませんが、皆さんの見解を聞かせていただけたらと思います。
 

A 回答 (2件)

もちろん本人に何らかの関連のある伝承も含まれているとは思いますが、


基本的にはこの種の宗教者の伝承は
本人より後の世代の伝道者によって、
開祖等を神格化・伝説化して信仰のありがたさを訴える目的で
形成されていったものが多いと思われます。

空海の場合は、平安時代後期以降に高野聖が各地に出向いて
勧進活動(宗教を目的とする公共事業を行うために
寄付を集める)を行ったことに合わせて、
弘法大師信仰を広めたことが大きいでしょう。

とはいえ、遣唐使で唐に行く前に
四国の山にこもって修行したことは本当でしょう。
また、伝承に疑問があるからといって、
密教の招来によって日本仏教の礎を築いた功績は
いささかも揺らぐものではありません。

他にも伝承の多い宗教家はいます。
空海よりも昔では行基や役行者。
空海と同時代以降では、
慈覚大師(円仁)や元三大師(良源)など。
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究極を云えば、お大師さんと一緒に生きた人はいま、いないので、


嘘も誠も、区別は付かないでしょう。
後年、お賽銭目当てに、お大師さんの奇跡をねつ造した名所もあるでしょうし、
名無しの権兵衛の功績が「伝言ゲーム」してる間にお大師さんがしたことになってしまったこともあるでしょう。
お大師さんの行動を正確に検証すれば、つじつまが合わないこともあるでしょうが、
遠い昔のこと、やったともやってないとも誰もわかりません。

ただ、お大師さんは中国で仏教を身につけると共に、大陸の最先端技術も習得したでしょうから、
杖を突いたらわき水が出たという奇跡も、
水脈を読む方法を中国で覚えてきたことが役に立ったのかも知れず、
大きな石を動かしたのも天秤や滑車という力学的なことを応用したのかも知れません。
でも、科学など知らぬ当時の農民にとっては奇跡にほかなりません。
大道芸人に習った火を使った手品が、龍と戦っているように見えたのかも知れません。

お大師さんが人助けをし、助けられた農民がいたという事実は変わらないでしょう。
助け、助けられ、という姿は「お接待」に通じるものだと思います。
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