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刃物の「刃」の意味

よく、模造刀などは「刃がついていません」というふうに書いてありますが、
「刃」と、それ以外の部分は何が違うのでしょうか?
「刃」というのは後から付ける、何か特別なものなのでしょうか?


鉄などの鉱物を薄くしていって、鋭く研いだらそれは「刃が付いている」と言うことになるのでしょうか?

例えば、
刃がついていないカタナ(模造刀やペーパーナイフ)を、
ず~~~と研いでいったら刃の付いた真剣になるのでしょうか?

A 回答 (3件)

>「刃」と、それ以外の部分は何が違うのでしょうか?


>「刃」というのは後から付ける、何か特別なものなのでしょうか?

刃物(ナイフ、包丁等)と言っても、いろんな種類がありますが、和包丁をはじめとする日本の伝統的なナタやカンナなどの場合、材料を切断する瞬間に鋭利な切れ味を発揮してくれさえすれば刃物としての機能を十分に発揮してくれますから、必ずしも、硬くて鋭い切れ味を発揮するが、その分衝撃に脆くて欠けやすい、しかも高価であるハガネ材だけで刃物全体を作る必要がないと言えますよね。

そこで、硬いが衝撃には脆い、しかも高価なハガネ用鋼材(昔の玉鋼、現在の白紙鋼や青紙鋼など)は少量だけ使用し、他は安価な軟鉄を使用する、あるいは衝撃からハガネ部分を軟鉄で覆うという、ある意味きわめて合理的な方法で和包丁や日本刀をはじめとする刃物が作られるようになったわけです。
なお、ハガネ材と刃物の土台に当たる軟鉄の部分とは《鍛接》という方法で接合します。

>刃がついていないカタナ(模造刀やペーパーナイフ)を、ず~~~と研いでいったら刃の付いた真剣になるのでしょうか?

いいえ、鋭い切れ味を発揮するためには、鋼材が鉄であれ、ステンレスであれ、比較的多くの炭素を含有している《高炭素鋼》であることが基本条件だからです。
もちろん、薄い紙でも、ササの葉でも手が切れることもありますから、鋭利に研いでさえやれば、柔らかい物なら多少は切れますが、もともとの素材が軟鉄である以上、どれだけ研いでも「真剣」にはなりません。
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この回答へのお礼

分かりやすかったです。ありがとうございました。
長年の疑問が解けました!!

お礼日時:2010/04/29 20:54

日本刀は幾つか性質の違う鋼材を重ねた構造をしており、文字通り刃の部分は硬い鉄を使ってますが模造刀には刃物には適さない軟鉄などが使われ研ぎ出しても使い物にならない様に作ってあります。

(もっとも刀の殺傷力は斬るより突く方が有効なので、切っ先が尖ってれば充分なのは確かなんですけどね)
模造刀でいう刃がついてない、というのは研がれていない+研いでも意味のない素材を使ってる、の両方の意味があります。
ペーパーナイフ等はステンレスを使ってることが多いのですが、まあ研いでいればそれなりに切れる様な刃にはなります。
実際、戦前戦中の一時期にはステンレスを使った日本刀も作られてはいました。
しかし一概にステンレスと云っても実は色々な種類があって、包丁に使われてる物とペーパーナイフの様な物に使われてるのでは材質が違います。
研ぐ時に発生する熱で性質が変わってしまい、刃物としては使い物にならなくなるでしょうね。
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この回答へのお礼

分かりやすかったです。ありがとうございました。
長年の疑問が解けました。

お礼日時:2010/04/29 20:53

意味的には研いであるか研いでないかです。



ただし、模造棟などの金属に刃をつけても素材の純度や
炭素含有率が違うし、焼き入れ、焼き鈍しをしていない
のですぐにダメになります。
新しい紙の端で手が切れるのと同じですが、そう何回も
切れる訳ではないのです。
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この回答へのお礼

詳しく分かりました。評価後れてもうしわけございません!ありがとうございました!!

お礼日時:2010/08/27 10:08

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