消費者意識の変化・環境問題への対応などにより有機農法による農作物がもてはやされてきています。自分は農業に関しては全くの素人なのでお聞きしたいのですが、今後日本の農業はすべて有機農法に変わり、従来の化学肥料を使った農業は廃れていくのでしょうか?それとも、有機農法はあくまでほんの一部の存在に過ぎないのでしょうか?もしくは化学肥料メーカーが時代の趨勢にあわせて化学肥料ではなく、農作物の安全性・地球環境に配慮した肥料を開発し自然とすべての農業が有機農法といった風になって行くのでしょうか?日本の農業の未来はどういったものになるのでしょうか?加えて日本政府は日本の農業に対してどういった戦略を持っているのでしょうか?質問ばかりですいません。よろしくお願いします
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
百姓です。
その立場から一言。「農」とか「食」というのは国が存在していくための根幹です。
そんな重要な内容に対して、この質問の回答者数でもわかるとおり興味や関心が少ない国民が多い、、と言うことが一番の問題なのでは?
多くの人が気にするのは、「安全」とか「無農薬」の成果だけで、その「安全」がどのような手間をかけられて作られているのか、「無農薬」がどれだけ、、どれほど生産者に時間や手間、コスト、労力に負担を与えるのか考えもしない。
家庭菜園やプランター程度でさえ、無農薬でやれば手間がかかるのを知っているくせに。
有機農法に真っ向から真剣に取り組み、そして成果をあげている方を見るたびに心から尊敬いたします。
そういった方々が増えているのも事実です
しかし、それは全体から見ればほんの一握りでしかなく、相当数の農家の働き手の年代の人は不安定な現金収入より安定した収入を求め会社勤めに、、
当然限られた時間の中では有機的な栽培を実現するには困難が多く、結局化学肥料や農薬に頼ってしまう。
老人世代が担えば、というが出きる事は限られてしまう。
消費者は、「安全」とか「安心」というものがけして安いものでは無い、けして簡単に手に入るものでは無い
ということに気付くべきです。
一方
農業の明るい発展を阻害しているのは、実は身内にあったりするのも現実
「知る」事を許されなかった農家は農協の技術員の言葉を盲目的に信用しそれに倣う。
「この肥料を使いなさい」、「この時期にはこの薬を使用しなさい。」
「つくれ」、「増やせ」と言われ続けていたのに、、今度は余っているから「作るな」「減らせ」
減らした割には肥料代は値上がりで、結局収入は激減。
それでも、そこにしがみつかなければならない人が殆どだというのが現実。
なめてませんか?
農協、農系の族議員、、そういった本来農家を支えなければいけない人たちが根本的に考えを変えない限り全体的な農家の発展はありえません。
他力本願な事ばかり言いましたが、農業はボランティアではありません。
家族を食わせねばならぬのです。
子供も良い学校へ入れてあげたい
金がいるのです。「夢」や「希望」では飯は食えません。
>すべて有機農法に変わり、従来の化学肥料を使った農業は廃れていくのでしょうか
今のままではありえませんね・・
農家も馬鹿ではありません。
有機の必要性は誰よりも知っています。しかしその難しさも身にしみて知っています。
一部ではなく、全体の消費者が先の部分に気付き、皆がその重要性を認識し、それにみあう代価を払う意思があるのであれば変えていけるのかもしれません。
安さを求めるのであれば農薬まみれの輸入野菜でも食べていてください、、
そんな事を考えながら、今日も会社に出勤してきました。
すみません、半分愚痴になってしまいました、、
実際に農業に携わっているからこその意見、ありがとうございました。私の両親の実家も、いまでは兼業農家という形で農業をやっています。今回は現実を知るいい契機となりました。厳しい現実でしたが…。
ありがとうございました。参考になりました。あらためて
自分なりに考えていこうと思います。
No.3
- 回答日時:
人口が都市集中していると、大量生産大量消費が基準になります。
メーカーは利益を考えると安い原料に走りますから、品質の安定しない勇気原料はニガテです。
環境問題で考えれば、大量の輸入農産物が国土を汚しています。エネルギーとして直接利用するか、肥料としてリサイクルするかは、とうぜん考えなければならないことだと思います。
幸か不幸か、少子化の進行で日本の人口は減少に向かう傾向にあります。現在の農業生産の担い手が高齢者であることを考えれば、高齢化社会にあって農業を拡大することは合理的だともいえるでしょう。
政府は(というより、政権を握っている政治家、与党)、目先の票を出すことしか考えていないと思いますが、有権者1人1人がビジョンをもってのぞめば、政府の姿勢はかえられます。
返事を戴きましてありがとうございました。
環境問題・高齢化問題と農業もやはり無関係ではないのですね。
参考になりました。ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
米の自給自足を維持しようとしていますが、これさえ維持できなくなってきています。
野菜は中国から輸入するものがどんどん増え、安全というより値段を追求しています。有機農法を表面的に見ている人は、外見で騙されます。虫だらけ、商品価値のほとんど無くなった手間と時間のかかった本物は評価されず、有機と表示されたものを高く買う消費者のいる限り、どんどん野菜は海外から輸入されたものが増えていきます。しかし、逆のビニールハウスのもっと工場化された近郊野菜工場がコストと評価され次第で売上を増やす可能性が残っています。有機農法とは逆の完全管理農業で、太陽さえ、人工的な照明を代用するかも知れません。より安全確実な化学肥料が世界に向けて販売されるかも知れないし、アメリカから全面的に輸入せざるを得ないかも知れません。
鶏と牛が良い例で、ブロイラーの卵をアメリカから買い、その子をブロイラーとして養鶏している姿を見るとまさに工場です。物価の優等生を支えているのは、アメリカの配合飼料技術と、ワクチン、工場化された技術です。牛の配合飼料もそれに近づいています。野菜をどこまで日本の技術を残せるかにかかっています。
近未来でなく、現実でそのように確実に動いていますので、あと20年後の予想では、有機農法詐欺はさらに増え、騙されていると知る人は少数派、農業に実際に従事する人は現在の10%程度になり、農業と工業の境がさらに無くなると思います。畜産も少数飼育は激減し、多数飼育の工場に近い状態にならざるを得ないでしょう。ただし、輸入の自由化が進めば、逆に乳牛以外は激減するでしょう。下手すると肉の値段半額になると思います。これらの状態を現実化させないように国は努力していますが、アメリカの政策に負けているのが現状みたいです。
自分で化学肥料なしで殺虫剤なしで作物を作ったり、農業をしている人と1年生活すると、現実が見えてくると思います。できたら、そのあと、アメリカの農業を見ると、新鮮な驚きを感じ、竹やりでB29戦闘機や原爆に立ち向かうのと似た感覚を味わうことになると思います。アメリカは農業国です。それが経済の中心なのです。その点で日本は後進国です。
お返事ありがとうございました。
本当に厳しい未来ですね。
日本の農業が衰退していくようなら、
それは本当にさびしいことですね。
あらためて考えさせられました。
お礼をするのが遅くなりました。
ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
有機農法は.労力ばかりかかって収益の極端に少ない「捨て作り」と呼ばれる手法です。
ですから.労働収益性・土地収益性を考えると.日本国内では成り立ちません。むしろ.欧米後進各国では.捨て作りが日常的に行われていますので.これら農作物を輸入するための準備と考えられます。有機農法用の肥料は.有効肥料成分あたりの重さが重く.輸送費の高い日本では.経営的に成り立たないでしょう。いくつかの失敗事例があります。また.成功事例でも「二次醗酵は農家で行う」と.しています。ここ5年ほど「コンポジット」と宣伝していますが.これは.都市部の食品系ゴミ減量のためであって.農家育成のためではありません。もし農家育成のためであるならば.ほとんど醗酵していない製品を「コンポジット肥料」として.供給せず.より醗酵度の高い製品にする必要がありました。単なるゴミ処理を農家に押し付けただけです。これは.必要なNPKの分量がほじょうあたりの分量として決まっています。この組成にあわせた肥料を供給しなければ.土地生産性が確保できません(肥料関係で昭和20年ごろ発表になった限界効用説について読んでください)。
1950年代までは.食糧の増産でした。
1960年代に入り硬度成長の中.農村は.高度成長にな必要な労働力の供給基地と.不況の時のシッョクアブソーバー(四乗労働力の捨て場)でした。
1980年代.政府は.大規模農家を育成するとして.中小零細農家の切り捨てに点じました。現在もこの政策は変わっていません。近所で専業農家は1-2軒.40代以下の兼業農家としての後継者がいる世帯は1割程度.残る9割は後継者がなく.私程度の世代の死亡をまって.廃業ということになります。大体都道府県で1桁の農家世帯がいれば.多いほうでしょう。つまり.大多数の農家を廃業に導くことです。これが.政府の計画した「戦略」です。
丁寧なお返事ありがとうございました。
大変参考になりました。予想はしていましたが、
日本の農業は難しい立場にあるのですね。
ちょっといろいろ考えさせられました。
お礼をするのが遅くなったことを
お詫び申し上げます。
ありがとうございました。
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