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ヘモグロビンの酸素結合能は何に影響されるのですか。

A 回答 (2件)

基本的には、血中酸素分圧の高いところで酸素と結合し、低いところで酸素を放出する。


そして、1つのヘムに酸素が結合するとその情報がサブユニット間で伝達され、タンパク質の四次立体構造が変化し、他のヘムの酸素結合性が増えより酸素と結合しやすくなる、「ヘム間相互作用」があり、酸素運搬効率を高めている。

そのほかの、Hb酸素結合能力(酸素解離曲線)に影響する因子は
・温度:温度が上昇すると結合-解離平衡は解離側に傾くから、酸素親和性は低下する
・pH:pHが酸性に傾くと酸素親和性が低下する
・CO2分圧:CO2分圧が増すと、pHは一定でも酸素親和性が低下する。これは、ヘモグロビンのN末
  のα-NH2にCO2が結合してcarbaminohemoglobinを作るため

一般的に、生体内では、低酸素状態では、炭酸濃度が高く、その影響でpHが低下します。
また無酸素呼吸で増える解糖系の産物が増えます。低pH(ボーア効果)、炭酸やある解糖系の産物
(嫌気的解糖の中間代謝産物であるグリセリン2,3-リン酸(2,3-diphosphoglycerate:2,3-DPG)がβサブユニット間に結合)とのHbの結合は、どれも酸素親和性を下げヘモグロビンから酸素が解離しやすくなります。

そのため、ヘム間相互作用と、それに拮抗して働く水素イオン、二酸化炭素、2,3-DPG効果のためにヘモグロビンの酸素解離度曲線はシグモイド状になり、酸素分圧が高い肺胞毛細血管では酸素と結合しやすく、酸素分圧が低く、二酸化炭素濃度が多い末梢組織では酸素と解離しやすくなっており、効率よく酸素運搬が行われることになります。

それ以外の要素として、一酸化炭素は酸素よりもはるかに強い親和性でヘモグロビンと結合するため、
酸素運搬を阻害して毒性を発揮します。→CO中毒 

何に影響されるかといわれれば、
 血中酸素分圧・温度・pH・CO2分圧・2,3-DPG・H+ 等でしょうか?
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血中の酸素濃度が高ければ結合能は高くなります。


血中の二酸化炭素・一酸化炭素、また酸素が少ない状況で作られる化合物などの濃度が高ければ逆に結合能は低くなります。
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