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心に残る美しい“庭”の描写がさりげなく描かれている小説や詩集を探しています。

庭の本質について述べているようなものが望ましいです。
一冊の中に、ほんの一文の記載があるだけでも結構です。

よければその一文も添えて教えて頂けたらと思います。
ピンポイントな質問ですが、よろしくお願いいたします。

A 回答 (1件)

もう既にご存知かも知れませんが、例えば、ヘルマン・ヘッセの「庭仕事の愉しみ」はいかがでしょうか。



表現内容の在り方が絵画、芸術的であり、勿論、それを表現している文章は高い文学となっており、かつ「庭」というものを非常に広い観念で捉え、人間の精神的領域との深い関わりまで言及するに至っている著者の人生観がさり気なく感じられる、素晴らしい作品だと自分は感じています。「庭」とはそもそも、植物、そこにいる生きものたち、そして、地球の生命全体を支えている光、風など自然の存在、全てがあるからこそ成り立っているのだ、という考えをこの文豪が無意識のうちに持っているところが何よりも、人間の在り方として、余りに素敵です。

本に散りばめられている水彩画も自然な感じで、しかしその中に個性と気品が感じられ、とても気分がやわらかく、浄化される作品だと思います。かなり奥深い内容なのに、さり気なく、堅苦しくなく、美しい在り方が貫かれている所が素晴らしいです。

ヘッセはこの作品の他、一般的にとても有名な「車輪の下」などの短編小説の中でも、風景描写をこと細かに、しかも柔らかな文章表現で描いています。読み手の脳裏に、美しい風景画が細密に広がるような詳しさです。絵心も持ち合わせていた文豪ならではの持ち味なのでしょう。

今のあなたが求めていらっしゃる、あなたにとっての素敵な作品に出会えることを祈っております。
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この回答へのお礼

私の探していた作品に非常に近いと思います。

是非参考にさせていただきます。

ありがとうございました!

お礼日時:2010/07/23 09:19

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